今日は2班の生徒が最終日となり男子女子生徒ともに早朝の神道行事を素晴らしい姿勢で行ってくれました。3日間での成長を感じ取れた瞬間は感動そのものです。2班の生徒の皆さんの頑張りを心から祝福したいと思います。
2班の生徒たちが帰路に就いた1時間後3班の生徒たちが伊勢の地に到着しました。先生方の指示に的確に応えて行動している姿を見ていると3班の生徒たちの3日後の姿が今から楽しみです。是非とも目の前の行事を真剣にそして一生懸命に取り組んでほしいと思います。本日は内宮についてお話させていただきます。内宮にお祀りされているのは、日本の総氏神(すべての人の祖先神)であり、太陽の神様でもある天照大御神(あまてらすおおみかみ)です。
今から約2000年前の遠い昔、神様は天皇の住まい(宮中)に一緒にお祀りされていました。しかし、「神様の力があまりに強く畏れ多い」ということから、よりふさわしい聖地を求めて、皇女である倭姫命(やまとひめのみこと)が旅に出ることになります。
大和の国(奈良)を出発し、何年もかけて各地を巡った倭姫命が伊勢の国にたどり着いたとき、天照大御神から「この波が打ち寄せる美しい伊勢の国に私はいたい」というお告げがありました。こうして五十鈴川のほとりに建てられたのが、いま私たちが目にする内宮の始まりです。
2000年間、一度も絶えることなく、祈りが捧げられ続けてきた「奇跡の聖地」。それが伊勢神宮なのです。皇位のしるしとして受け継がれる三種の神器の一つである八咫鏡(ヤタノカガミ)をご神体としてお祀りし、国家の守護神として崇める伊勢信仰は平安末期より広がっていったと言われています。この内宮の大神様は最も本校の基本となる大神様で、学校にある学院神社にも祀られている神様です。
神社神道を建学の精神とする学校で学ぶみなさんにとって、この参拝には一生の財産となるものがあります。1つ目は「おかげさま」の感謝を知る事です。神道の根本にあるのは、神様やご先祖様を大切にする「敬神崇祖(けいしんすうそ)」の心です。いま自分がここに生きて、学校に通えているのは、決して当たり前のことではありません。親や先生、友人、そして命を繋いでくれた先祖や大自然への「ありがとうございます」という感謝の心を、神前で静かに感じてみてください
そして2つ目として校訓「浄明正直」を肌で感じることです。本校の校訓である「浄明正直(じょうめいせいちょく)」。清らかな心・明るい心・正しい心・素直な心を言葉ではなく、五感すべてを使って「浄明正直」な自分へと生まれ変わる心地よさを体感してほしいと思います。
3つ目としては「今、この瞬間」を一生懸命に生きる」ことを実践することです。過去の後悔や未来の不安にとらわれず、「今生かされている自分」に誇りを持ちましょう。参拝を終えたとき、日々の勉強や部活動、自分の夢に向かって「よし、またここから頑張ろう」という強い軸(バックボーン)をもってほしいと思います。
最後4つ目としては日本人の「心の原点」に触れることです。世界へ羽ばたく国際人になるために、最も必要なのは「自分の国の文化や伝統を深く知ること」です。日本人が2000年大切にしてきた精神文化の最高峰に触れることは、みなさんが将来、世界中の人から信頼される自立した社会人になるための大きな教養となります。
これらをこの伊勢の地で感じ取ってこれからの社会を生き抜くための逞しさとしなやかさを身に付けるきっかけとなればこの伊勢修養学舎の目的が達成されると考えています。