2022年9月26日月曜日

浪速の代表として

 本日は2022年10月1日から栃木県で開催される「いちご一会とちぎ国体・とちぎ大会」(栃木国体・第77回国民体育大会・第22回全国障害者スポーツ大会)に出場する生徒への激励金の授与式を行いました。

空手道部国体出場選手

今年度は2つの競技に5名の生徒が出場します。浪速高校の代表としてだけではなく各都道府県の代表としてその名に恥ずかしくない戦いと行動をしてほしいと伝えました。国民体育大会はスポーツに関わる高校生たちの憧れの場でもあります。

硬式テニス部国体出場選手

その様な大会を開催できるのは、開催県の方々から多くのサポートを受け、沢山の支援があるからこそ選手たちは素晴らしい環境で試合に臨むことができます。その事はしっかりと胸に刻み込んでおいてほしいと思います。

開催期間中はその様な方々への感謝の気持ちを決して忘れることなく、自らの行動で現地の方々に伝える事を忘れないでほしいと思います。そして高校生活最後の大会にふさわしい試合となる事を願っています。浪速高校の生徒達の国体での活躍を期待しています。

硬式テニス部男子

また硬式テニス部では1年生を対象としたU-15全国選抜ジュニアテニス選手権大会に出場する選手達、そして全日本ジュニアテニス選手権大会に出場した選手達にも激励をさせてもらいました。一人一人の生徒達の目の輝きを見ているとこれからの活躍が本当に楽しみでなりません。仲間たちと切磋琢磨してこれからも頑張ってください。

硬式テニス部女子

2022年9月21日水曜日

世界平和デー

 本日9月21日は国連の定める「世界平和デー」です。数年前から本校の書道部が大阪護国神社で行われる「世界平和」のメッセージを発信する奉納揮毫(ほうのうきごう)に参加させてもらっています。今年も多くの方が見守る中、生徒達が「世界平和」を願い気持ちのこもった奉納揮毫をさせていただきました。

先の大戦では300万人を超える尊い生命が失われました。ロシアによるウクライナ侵攻や台湾有事の懸念など、残念ながら世界平和の実現には至っていません。そんな中ではありますが私達や若い世代、特に高校生たちがこのような「書」を通して世界平和を訴える事は非常に大切な事だと考えています。

英国の作家リットンの言葉に「ペンは剣よりも強し」という言葉があります。言論には武力以上に世界を平和的に変える力があるというものです。ペンを書に置き換え「書は剣よりも強し」という志で、書道という日本の文化を通して、また日本人としてこのような平和活動に参加させてもらえることに感謝の気持ちでいっぱいです。

ところで、「ハチドリのひとしずく」というタイトルの絵本があるのを知っていますか?この本は南米のアンデス地方に伝わる話で、明治学院大学国際学部教授の辻信一先生が翻訳し、日本に紹介されたそうです。短いですので全文を紹介します。

森が燃えていました。

森の生きものたちは われ先にと 逃げて いきました。

でも クリキンディという名のハチドリだけは

いったりきたり 口ばしで水のしずくを一滴ずつ運んでは

火の上に落としていきます。

動物たちがそれを見て

「そんなことをして いったい何になるんだ」といって笑います。

クリキンディは「私は、私にできることをしているだけ」と言いました。

今の私たちが世界の平和に対して貢献できることを考えてみても、その力はあまりにも小さなものです。それを自覚しているが故に、平和に対して具体的に何かできることがあっても、どうせ変わらないだろうと何もしないというのは、単なる言い訳にすぎません。平和、平和と声高に訴えることだけでは、何も変えることはできません。では、無力な今の自分には何ができるのか‥‥。この絵本が教えてくれることは「その時の自分にできることに全力を尽くす」ことだということです。

今日の奉納揮毫が世界平和を願う「ひとしずく」だと信じて奉納させていただきました。世界平和への道のりは長く遠いものかも知れませんが、お互いがお互いを認め、リスペクトし合うことで多くの困難を乗り越えられると信じています。

2022年9月17日土曜日

第56回浪速祭 ~天壌無窮~

 本日第56回浪速祭を実施しました。本校では浪速祭の前に秋季例祭を執り行います。『報恩感謝』の誠を捧げ、生徒の皆さんの健康と安全、浪速祭の盛大、進学を目の前にした3年生がそれぞれの目的がかなえられる事を祈願する大切な神事です。浪速学院の伝統文化を引き継ぎその重要性を感じることが出来る重要な行事となっています。

今年の浪速祭のテーマは『天壌無窮~後世に受け継がれる浪速の伝統~』。このテーマには来年開校100周年を迎える本校にとって今年はまさしく先人たちが歩んできた浪速の歴史を受け継ぎ新たな時代を築く為の大きな節目の年となっています。そして来年次の100年に向けてスタートする浪速にふさわしい文化祭となるようにという生徒達の思いが込められています。

自治会会長の開催宣言

今回の浪速祭もオンライン浪速祭で実施しました。『動画コンテスト』と『フォトコンテスト』の二本立てとして各クラス一つのテーマを掲げ、そのテーマに向って各クラスが工夫をこらし、知恵を出し合い、仲間と協力しながら一つの動画を創り上げて他のクラスの仲間たちにメッセージを伝える形としました。1学期の終わりから、校内の至る所で各クラスの仲間がいろんな方法で動画を撮り、多彩な表現を用いてクラスの仲間たち同士で協力している生徒達の姿を見ることこれが浪速の浪速祭だと改めて感じています。

そこには笑顔と仲間と過ごす大切な時間を過ごす生徒達の姿がありました。これぞ浪速!という感じがしました。2年以上に渡りいろんな学校行事が中止や実施方法などの変更など従来通りの実施が出来ない中、自治会役員の皆さんがいろんな知恵を出し合い、浪速祭の伝統を守りながら、新しい浪速祭を自分たちの手で創り上げていこうと毎年いろんな方法とテーマを一生懸命に考えてくれています。 

一つのテーマで全校生徒達が気持ちで繋がる、これが浪速祭で最も大切な事だと思っています。高校3年間という青春を過ごす本校の生徒達にとって文化祭は大きな1ページとなります。そんな1ページを最高の形で終えることが出来るためにどんな状況でも自分たちが出来る事を精一杯やっている生徒達の姿を見ていると感動と大きなエナジーを感じます。今までとは違った形での浪速祭となって3年。新しい浪速祭の形が少しずつ出来上がってきているのではないかと思っています。浪速の大切な伝統をこのようにつないでくれた自治会の皆さん、そして生徒の皆さんに心から感謝します。本当にありがとう。

動画を作成するにあたり企画、撮影、編集と大変であったと思います。本当にご苦労様でした。各クラスを見て回ると、どのクラスも動画を鑑賞している姿からは仲間をリスペクトし、一つ一つの動画から何らかのメッセージを受け取ろうとする姿勢が見られました。本校の生徒達の素晴らしさを再確認できた第56回浪速祭でした。

浪速高校自治会生徒
最後に自治会の役員、放送部の皆さん、編集に関わった生徒達、そして生徒達をサポートしていただいた先生方に深く感謝します。ありがとうございました。素晴らしい浪速祭でした。生徒達はいい思い出が出来たと思います。また来年100年を迎えた浪速祭をお楽しみに。

2022年9月13日火曜日

9月朝礼~留学生の来日~

 本日9月の朝礼を行いました。最初に本日から約10カ月間にわたり本校で浪高生達と共に学ぶために来日した留学生の紹介を行いました。留学生は日本の文化と語学を学びたいという意志を持っています。そんな留学生にとって本校は日本の文化と伝統を大切にし、神社神道を建学の精神とする学校であるため多くの事を学ぶ事が出来ると思っています。

語学が万能で3か国語を話すことが出来るスポーツマンの好青年です。本日から本校で学ぶ留学生は2名となります。日本の文化を学びに来日している留学生たちと一緒に本校の生徒達も是非校内であった時は声をかけ交流を深め、世界へと視野を広げてほしいと思います。

さて本日は2学期入っての最初の朝礼です。学級委員任命式を行いこの2学期クラス運営の中心となり活躍してくれる生徒に対しその役割をしっかりと果たしてくれるようにお願いをしました。クラスの仲間たちは学級委員長の生徒をしっかりとサポートし安心して学ぶことが出来る楽しいクラスを創るために協力してください。

学級委員長各学年代表

その後は部活動の表彰を行いました。9月からは新チームでの戦いが各クラブ活動で始まっています。まだまだ課題は多くあると思いますが一人一人の生徒が課題を共有し改善に向けて努力する。この姿勢と行動が部活動において最も大切な事です。部活動に参加する意義を忘れず多くの事を学び仲間たちと苦しさや辛さ、そして楽しさなどから得ることが出来る一体感と達成感を得てください。

ゴルフ部 全国選抜マッチプレー大会 4位

吹奏楽部 関西吹奏楽コンクール 高校の部 銀賞

本日の校長講話は「心の軸」について話をしました。2学期の始業式に確認した「決意」を実行に移すには果敢に挑戦する行動をとることが出来るかどうかです。その行動の軸となるのが「心の軸」です。感謝の気持ち、謙虚さ、そして熱意、この3つが基本となり心の軸を回す事で行動が変わってきます。

卓球部 大阪1年生大会 優勝

硬式テニス部 
3年生大会 女子シングルス・ダブルス 準優勝
      女子シングルス・ダブルス 準優勝
  男子ダブルス 3位
はじめは細い軸であっても「心の軸」を中心に回転する事で軸がどんどん太くなりどんな事があっても倒れることがないしっかりとした軸が出来上がってきます。知恵と知識そして経験というものを自分の「心の軸」に付けしっかりとした倒れない軸となるように行動してほしいと本日の校長講話でみなさんに伝えました。
弓道部 大阪高校総体 男子団体 優勝
これからの季節、勉強にスポーツに、そして読書など自分の趣味にと活動しやすくなってきます。誠実な態度で果敢に挑戦し自分の「心の軸」を育てて行ってください。
空手道部 大阪総体
  学校対抗 男子優勝・女子準優勝
  団体組手 男子優勝・女子準優勝
団体形 男子優勝・女子3位

2022年9月10日土曜日

世界市民の育成

本校は神社神道を建学の精神とし日本の良き文化を学びそしてその伝統を守りつつ、自分自身の明るい未来に向け知識と経験を一生涯積み重ねて行く事ができる人材の育成に力を入れています。この「学び続ける」ことが出来る力、この力こそがこれからの社会を「生き抜く力」だと思っています。

ここ数年SDGs(持続可能な開発目標)の実現に向けて、国境を超えて活躍する「世界市民」の存在が求められるようになりました。人種、国籍、思想、歴史、文化、宗教などの「違いをのりこえ、誰もがその背景によらず、人として尊重される社会の実現」を目指し、活動しようとする人々の存在が重要視されています。またスポーツ界では海外で活躍している人材は多くなってますがまだまだ国際的に活躍する日本人が少ない状況です。そんな内向きになった社会でグローバル人材を育てるには、学生のうちから海外に出て、多くの経験や学ぶ機会を増やす事が重要だと考えています。

本校では将来「世界市民」として活躍できる人材を育成する為3年前から「浪速国際コース」を設置し世界に飛び立つことができる知識と熱意を身に付け、その場所の環境を整えてきました。フィリピンのパーペチュアル・ヘルプ大学、カナダ、マレーシアなど多くの大学への進学ルートを構築してきました。そして新たに昨日は、イギリスのCITY COLLEGE PLYMOUTH大学との連携を結ぶ事が出来、大学関係者の方がご訪問されました。

生徒達に長時間にわたって講義していただき世界に出る必要性とCITY COLLEGE PLYMOUTH大学の魅力を伝えて頂きました。生徒達は真剣に聞いており今後の進路選択の一つとして考え、今浪速で学んでいる事の大切さを改めて知ってほしいと思います。世界を知るためには、まず日本を知ることが大切です。戦争体験や公害問題など、自分の国の歴史を知った上で初めて、相手の痛みを自分の事として理解できるようになります。「世界市民」とは相手の立場で考え、痛みを理解し、他者と協力できる人だと考えています。社会に潜む問題にいち早く気づき、世の中に知らせるアンテナだと思っています。

浪速で学ぶ生徒のみなさんには内に秘めた自分が気付いていない無限の力があります。その力を引き出す為には内向きではだめです。常に視線は外に向け、しっかりとした基礎を固め周りの状況を見てその変化にいち早く気付き対応できるようにならねばなりません。その為にも外向きのアンテナを張っておく必要があることを忘れないでください。世界中で世の為人の為に活躍できる力、そしてこれからの社会を生き抜く力を付けてくれる事を願っています。

 

2022年9月6日火曜日

ダンス部の活躍

 ダンス部はこの夏第15回日本高校ダンス部選手権大会DANCESTADIUM近畿予選大会を見事通過し8月に東京で行われた決勝大会に出場しました。結果は上位進出とはいきませんでしたが生徒達は精一杯出し切ったと言ってくれました。それ以外にも第12回全日本高等学校チームダンス選手権大会関西予選大会にも出場しており、見事にスモール部門で4位となり9月18日に北九州市で行われる決勝大会への進出も決めてくれています。

本日はそんな大活躍のダンス部の部員に18日からの決勝大会出場に向けて激励金の授与式を行いました。部員達の姿を見ていると一人一人の部員からエネルギーを感じる事が出来ました。これはこの夏に大きく成長した自分自身に対し、「やればできる!」という大きな自信を持つことが出来たからではないかと思っています。その自信を更なる成長の糧として、決して慢心せずに謙虚な姿勢で大会に向けた準備をしてほしい思っています。

この大会で3年生は引退と聞いています。3年生の先輩たちと共に踊るのはこの大会で最後となります。1年生と2年生の部員達はしっかりと見ておく必要があると思います。仲間たちと過ごす時間と空間を大切にしてほしい。そしてその伝統を次のチームへと引き継ぎ、新たな成長へと挑戦する為に1年生と2年生は頑張らなければならないと思います。

最高の笑顔と元気を今まで応援してくれた多くの方々へ感謝の気持ちを込めて最高の舞台で見せてください。楽しみにしています。

2022年9月2日金曜日

防災について考える

毎年行われている大阪880万人訓練が本日行われました。この訓練も今年で11回目となりいつ起きてもおかしくない東南海地震、そして豪雨災害など自然災害に対して大阪府民一人一人が防災意識を高めるために実施されてきました。

本校においても全校生徒対象で実施していましたがコロナ禍の影響もあり、この2年は感染対策の為に全学年一斉の避難はせずに、学年単位で教室内での防災訓練としてきました。しかし今年は3年生には避難経路の確認の為に実際にその経路を通り避難場所へと移動する訓練を実施しました。後日に1年生と2年生には各学年で避難経路の確認にその経路を通ってもらう事になります。

流石3年生です。本当に静かに素早く非難してくれ避難場所への移動、そして人員の確認まで、かつて実施していた時に比べ1分以上早く集合と確認ができました。この訓練の趣旨を理解し自分の命と仲間の命を守る為の行動をとってくれたことに感謝したいと思います。

大きな災害はいつ起きるかわかりません。忘れたころにやってくる災害。その災害から自分の命を守る為に必要なのは災害に対する知識と心の準備です。地震・津波・火災・大雨など自然の大きな力の前では人間の力なんて全く通用しません。

それぞれの災害から身を守る術を知り、いつ起きてもすぐに対応できるように自分の行動をしっかりと確認しておくことが大切です。正しい知識を学び、正しい判断ができるよう訓練し、そして正しく行動することで自分の命を守ることが出来ると思います。それは自分の未来を謳歌する為にも大切な事です。今日1日がそういった防災に対してもう一度考え、学び、万が一災害が発生したときの行動の指針を再度見直す機会になってもらえたらと思います。

2022年9月1日木曜日

修学旅行説明会

9月が始まり本日から平常授業となりました。本日は6限目の時間を使って2年生の生徒達への修学旅行説明会を担当業者の方々から各コースに分かれて実施していただきました。

例年であれば海外修学旅行の実施に向けて準備をしているのですが今年度も実施を見送りました。最近ではコロナ禍の中、海外への出国、また帰国の際の入国手続きなど緩和傾向ではありますが、一度に何百人と出国する本校の海外修学旅行については生徒達の出入国の手続き、そして渡航先で万が一感染した場合などまだまだたくさんの高いリスクがあるため今年度の修学旅行も国内での修学旅行としました。

そんな状況下で実施する修学旅行。どのような様子で聞いているのかと思い各会場に見に行くと、説明会を聞いている生徒達の表情は明るく、真剣に話に聞き入っている姿を見ることが出来ました。生徒達の姿からは今の状況をしっかりと理解し、実施される目の前の国内修学旅行をしっかりと楽しもうとする姿勢を感じることが出来ました。本当にいい生徒達ばかりです。

生徒への説明会の前に、今回本校の修学旅行を担当してくれた業者様に対して、私の方から全ての生徒が安全で安心して旅行を楽しむことが出来、そして全員が無事に修学旅行を終えることが出来るために教員たちとしっかりとスクラムを組み修学行事を進めてください。とお伝えさせてもらいました。生徒達の一生の思い出となるような修学旅行を創ってほしいと思います。

行き先は道東・道南・宮崎・長崎・沖縄の5コースとなっておりみなさん希望のコースに行くことが出来るようになっています。それぞれのコースにおいては歴史的な建造物、訪問先の文化など多くの知らない事が沢山あると思います。この修学旅行ではそういった事を一つでも多く学び、その場に立ったからこそ感じる事ができる何かをつかみ取ってきてほしいと思っています。

まだまだコロナ感染については充分に対策を講じておかねばなりません。10月下旬出発の修学旅行に参加する全ての生徒が、楽しく思い出に残る修学旅行にする為にも一人一人の生徒の協力は絶対に必要です。しっかりと自己管理をして健康を維持して出発に備えておいてください。