2023年9月30日土曜日

ご奉仕する大切さ ~お神輿~

 お神輿は神様の乗り物で神輿(みこし)を音読みで「しんよ」とも呼ばれています。神さまが神社からお出かけする時に乗る乗り物をお神輿と呼んでいます。もともと宮廷貴族が乗っていたものから生まれたと考えられています。

本校にもお神輿があり中学校・高等学校の2基があります。入学式や浪速祭などで本校の生徒達が担ぎ手となりご奉仕をしてくれます。浪速祭では年に一度本校のお神輿を生徒が担いで、学校外に出て練り歩きます。校内だけではなく地域の災厄や穢れを吸収して清めていきます。この練り歩くことを神幸祭(しんこうさい)または神輿渡御(みこしとぎょ)と言われています。有名なのは7月に行われる天神祭りにおいて陸渡御と船渡御に分かれて神様が練り歩かれるのが有名です。

本校の浪速祭では学院神社の大神様に女子生徒が「豊栄の舞」を奉納し、その後男子生徒による神輿の練り歩きを行うのが伝統となっています。お祭りではお神輿を揺さぶっているのを見かると思いますが、それは中に乗っている神様の霊を刺激させパワーを維持させていると言われています。男子生徒が「わっしょい」「わっしょい」と大きな掛け声を出し神輿が左右に揺れている光景を見てお祭りのムードが一気に盛り上がってきます。

今年の浪速祭も4年ぶりに本校のお神輿2基が学校周辺を練り歩き生徒達の「わっしょい!」「わっしょい!」という大きな掛け声で周囲の方々を盛り上げ、最高の盛り上がりを見せてくれました。このお神輿の練り歩きにご奉仕してくれたのは中学校の生徒と高等学校の生徒達です。暑い中ではありましたが汗をかきながら一生懸命に声を出し練り歩く姿は多くの保護者の皆様の心を癒し、楽しい瞬間を創ってくれたと思っています。

御神楽の奉納と同じくこの様な体験と経験は本校でしかできない事であり、ご奉仕していただいた生徒の皆さんは本当に貴重な時間を過ごせたのではないかと思います。人の為に、1つの目的の達成の為に、自分のやれる事は身を削ってでもやろうとする姿勢。そんな姿勢を見る事で多くの人達は心を動かされ感動を覚えると思います。損得ではなくただ純粋な気持ちを持って正しい行動をとることが出来る浪高生達を心から誇りに思っています。今日放課後にご奉仕してもらった生徒達にお礼をお渡しさせてもらいました。ほんとうにありがとう!また来年、今年より素晴らしい浪速祭を一緒に創って行きましょう。

2023年9月29日金曜日

ご奉仕する大切さ ~神楽舞~

 本日、お昼休みの時間に先日行われた浪速祭において学院神社に「豊栄の舞」(お神楽)奉納のご奉仕してくれた生徒75名のみなさんへご奉仕料を授与させていただきました。

「豊栄の舞」は、女性が舞うことを前提に作られたため、別名「乙女の舞」と呼ばれています。舞人は榊または季節の花を右手に持って舞います。森羅万象の神々を崇め、その恩恵に感謝する心を表現した舞いです。 この舞には、太陽の恵みや、生きていることへの感謝、自然への感謝の意味がこめられています。この世の様々なものに神々が宿ると考える日本の文化が反映されていると考えられています。

神社神道を建学の精神する本校で学ぶ女子生徒は先日実施された伊勢修養学舎中に皇學館大學の祭式教室にて「豊栄の舞」を女性神職の先生方からご指導を頂いています。コロナ禍の影響で伊勢修養学舎での祭式教室が実施できず、4年ぶりに浪速祭で集団神楽舞を実施できたことは本校の伝統ある浪速祭の伝統を引き継ぎ、そして更に発展させるための新たな1歩を踏み出せたと思っています。

その1歩目を踏み足してくれた本校の生徒達は素直な心を持ち、そして今を一生懸命に生きて常に感謝の気持ちを持って日々挑戦してくれています。その代表として今回ご奉仕してくれた生徒達は立派に奉仕してくれました。この様な経験は本校でしかできない事です。ご奉仕してくれた生徒達に心から感謝し誇りに思っています。

浪速祭だけではなく本校の学校行事はそれに関わる一人一人の協力と情熱に支えられており大いに盛り上がります。これからも生徒達のいい思い出となる学校行事を創って行きたいと考えています。

今回の浪速祭において御神楽奉納のご奉仕をしてくれた生徒の皆さん本当にありがとうございました。みなさんのお陰でご来場された多くの方々に本校の教育活動の素晴らしさを見て頂くことが出来たと思っています。あの感動は決して忘れる事はないと思います。人の心を動かすことが出来る。これがご奉仕するということではないでしょうか。

2023年9月25日月曜日

部活動の応援 ~ラグビー部~

 最近めっきり秋らしくなり朝晩は本当に涼しくなりました。食欲の秋、読書の秋、スポーツの秋と言われ、自分の趣味に没頭しやすい季節となっています。その様な中本校の生徒達も青春時代を謳歌する為いろんな事に挑戦してくれています。浪速祭が行われた先週から多くの部活動では大阪府の秋季大会が行われており生徒達は文武両立を目指して頑張ってくれています。

昨日は第103回全国高校ラグビー大会大阪府予選が始まったラグビー部の応援に駆け付けました。ラグビーと言えば今フランスでワールドカップが開催されています。多くの人達は前回日本で行われたワールドカップでの感動を再現してくれることを日本代表に期待をして、大きな注目が集まっていると思います。昨日の会場校となった関西創価高校のグラウンドにも各校の保護者の方々や同じ学校の生徒達など多くの人達が選手たちの応援に駆けつけ声援を送っておられました。

ラグビーの応援は他のスポーツと違い自身が応援するチームで分かれて応援するのではなく双方のチームの応援する方々が入り混じって応援席に座り、お互いの選手たちの健闘を称え合う光景が応援席では多くみられます。応援する側の人達にもお互いに双方のチームの選手をリスペクトして健闘を称える事を大切にしているスポーツです。その様なスポーツは珍しいと思います。勝ち負けだけではなく、どんな相手にも敬意を払い、全力で立ち向かう。そして試合が終わった後は仲間として互いの健闘を称え合い今後の活躍を誓う。それがラグビーの「ノーサイド」の精神です。

昨日の試合も生徒達は目の前の相手に全力で立ち向かい力を出してくれていました。3年生にとっては最後の大会であり、高校生活を部活動と学業に専念してきた一つの大きな晴れ舞台です。悔いのない時間を過ごすためにも自らの意志をしっかりと持って行動してほしいと思います。チームの勝利の為に自身が貢献できることを全力で行う。これが一番大切な事です。次の試合まで約1カ月あります。この期間をどうすごすか。ラグビー部の生徒達が大きく成長する姿をぜひ見たいと思っています。

昨日は素晴らしい試合を観戦することが出来ました。これも相手校の選手たちの健闘と大会運営に当たられた関西創価高校の生徒の皆さん、高体連の役員の皆様のお陰であります。心から感謝いたします。そして休日のお忙しい中応援に駆けつけて頂いた保護者や卒業生の皆様ありがとうございました。これからも浪速高校は皆様に応援して頂ける学校であり続けるために日々精進していかねばならないと思っています。


2023年9月21日木曜日

世界平和を願って・・・。

 今日9月21日は国連の定める「世界平和デー」です。2002年国連の会議で制定され、その目的は非暴力と世界の停戦の日として敵対行為の停止を世界の国々と人々に呼びかける事が大きな目的です。本校においても数年前から書道部の生徒達が大阪護国神社で行われる「世界平和」のメッセージを発信する奉納揮毫(ほうのうきごう)に参加させてもらっています。今年も多くの方が見守る中、生徒達が「世界平和」を願い気持ちのこもった奉納揮毫をさせていただきました。

日本は先の大戦では300万人を超える尊い生命が失われました。ロシアによるウクライナ侵攻や台湾有事の懸念など、残念ながら世界平和の実現には至っていません。そんな中ではありますが私達や若い世代、特に高校生たちがこのような「書」を通して世界平和を訴える事は非常に大切な事だと考えています。

この世界平和の願う日に昨年と同じ絵本を紹介させてもらいます。「ハチドリのひとしずく」というタイトルの絵本です。この本は南米のアンデス地方に伝わる話で、明治学院大学国際学部教授の辻信一先生が翻訳し、日本に紹介されたそうです。短いですので全文を紹介します。

森が燃えていました。

森の生きものたちは われ先にと 逃げて いきました。

でも クリキンディという名のハチドリだけは

いったりきたり 口ばしで水のしずくを一滴ずつ運んでは

火の上に落としていきます。

動物たちがそれを見て

「そんなことをして いったい何になるんだ」といって笑います。

クリキンディは「私は、私にできることをしているだけ」と言いました。

今の私たちが世界の平和に対して貢献できることを考えてみても、その力はあまりにも小さなものです。それを自覚しているが故に、平和に対して具体的に何かできることがあっても、どうせ変わらないだろうと何もしないというのは、単なる言い訳にすぎません。平和、平和と声高に訴えることだけでは、何も変えることはできません。では、無力な今の自分には何ができるのか‥‥。この絵本が教えてくれることは「その時の自分にできることに全力を尽くす」ことだということです。

今日の奉納揮毫では田辺先生が書かれた「祈」という書の周りに参加された方々が寄せ書きをさせていただきました。世界の平和を願って一人一人小さな思いですがその思いの強さは計り知れす深いものです。その様な小さな力が結束すればきっと多くの人々の心を動かしそして世界平和への行動へと移っていくと信じています。

英国の作家リットンの言葉に「ペンは剣よりも強し」という言葉があります。言論には武力以上に世界を平和的に変える力があるというものです。ペンを書に置き換え「書は剣よりも強し」という志で、書道という日本の文化を通して、また日本人としてこのような平和活動に参加させてもらえることに感謝の気持ちでいっぱいです。

今日の奉納揮毫が世界平和を願う「ひとしずく」だと信じて奉納させていただきました。世界平和への道のりは長く遠いものかも知れませんが、お互いがお互いを認め、リスペクトし合うことで多くの困難を乗り越えられると信じています。

この様なプロジェクトへ参加できたことを心から感謝し、そして奉納揮毫してくれた本校書道部の生徒達を誇りに思っています。書道部の皆さんありがとう。これからも「書」を通して多くの想いを発信してください。活躍を期待しています。

2023年9月17日日曜日

第57回浪速祭開催 ~稽古照今~

 本日校内にて第57回浪速祭が実施されました。4年ぶりにコロナ禍前の形に戻しての実施となりました。今年度の浪速祭は来場者を生徒の保護者とそのご家族2名までと制限を設けさせていただき実施をさせていただきました。関係の方々にはご不便をおかけしたと思います。どうかご了承いただきたいと思います。

さて本校の伝統行事「浪速祭」が戻ってきました。本当に久しぶりに浪高生達の「お祭り」を見ることが出来ました。心から感動と情熱を感じることが出来ました。生徒達の笑顔の中にある情熱と仲間との結束、そして何よりのその一瞬の幸せな表情を見て頂きたいと思います。

素晴らしい浪速祭でした。気温も高く熱中症が心配されましたが今年の浪速祭も無事に終了することが出来ました。100周年を迎えた記念すべき年の浪速祭として素晴らしいお祭りとなりました。

浪高生と浪中生にとって思い出となる浪速祭となったと思います。そして次の100年に向けた新しい浪速祭を創り上げていく第一歩を踏み出す事が出来たと考えています。来年はこの伝統を更に輝かすことが出来る浪速祭にしたいと思います。

最後に100周年を迎えた記念すべき年の第57回浪速祭実施に向けて企画運営に当たってくれた自治会・生徒会の皆さん、そして浪速祭スタッフの皆さん本当にご苦労様でした。みなさんの協力と努力に心から感謝いたします。ありがとうございました。また来年、101年目の浪速祭に向けて後輩たちがみなさんの意志を引き継ぎさらに素晴らしい浪速祭にしてくれると思っています。生徒の皆さんお疲れ様でした。

2023年9月16日土曜日

さあ~浪速祭がはじまる!

 いよいよ生徒達の浪速祭が始まりました。今年で第57回目となります。本校では浪速祭の前に秋季例祭を執り行います。『報恩感謝』の誠を捧げ、生徒の皆さんの健康と安全、浪速祭の盛大、進学を目の前にした3年生がそれぞれの目的がかなえられる事を祈願する大切な神事です。浪速学院の伝統文化を引き継ぎその重要性を感じることが出来る重要な行事となっています。

今年の浪速祭のテーマは『稽古照今~みんなでつないだ浪速100周年新時代を拓く第一歩~』。このテーマには今年開校100周年を迎えた本校にとって今年は新たな100年に向けてスタートした大きな節目の年であるという意味も含まれており、その意味は「過去の出来事や先人の教えから学びを現在の事象に照らし合わせてその教訓を活かす」という意味です。このテーマは自治会の生徒達が中心となり全校生徒で決めてくれました。この言葉の中には次の100年に向けてスタートした浪速に最もふさわしい文化祭にしたいという生徒達の思いが込められています。

一つのテーマで全校生徒達が気持ちで繋がる、これが浪速祭で最も大切な事だと思っています。高校3年間という青春を過ごす本校の生徒達にとって浪速祭は大きな1ページとなります。そんな1ページを最高の形で終えることが出来るためにどんな状況でも自分たちが出来る事を精一杯やっている生徒達の姿を見ていると感動と大きなエナジーを感じます。明日の浪速祭では全てを出し切ってくれることを願います。。

模擬店会場設営中

今日と明日の2日間、浪速高等学校・浪速中学校は「お祭り」となります。4年ぶりにコロナ前の形で実施となった浪速祭。浪速学院の年に1度の「お祭り」を全校生徒と一緒に楽しみたいと思います。

模擬店会場設営終了

2023年9月13日水曜日

浪速祭が近づいてきた!

 今学校は今週日曜日に行われる第57回浪速祭に向け生徒達は放課後準備に追われています。4年ぶりに従来通りの模擬店などを出店する形での浪速祭。生徒達は初めての経験となります。この3年間はコロナ禍の影響で従来通りに実施できなかった事で模擬店の出店経験がない事も重なり生徒達は試行錯誤しながら頑張ってくれています。

放課後校内で準備に追われている生徒達の様子を見て回りました。何よりも嬉しかったのはみんな仲良く、楽しく準備をしてくれている姿を見ることが出来た事です。1つの事をクラスの仲間たちとの協力でやり遂げる事の難しさ、完成までの過程、そしてやり切った時の達成感は実際にその場で時間を共に過ごした人にしか味わうことが出来ないすばらしい体験です。

高校生活3年間の中で行われる学校行事は沢山ありますが文化祭は生徒達にとって自分が学ぶ学校はどのような学校なのかを多くの人に知ってもらえる機会です。高校生という青春時代ど真ん中を過ごしている生徒達にとって文化祭は非常に重要な学校行事だと考えています。浪高生として学校生活を楽しんでいる姿を見て頂き、日頃から支えて頂いている方々への感謝の気持ちを「おもてなし」という形で多くの来場者の方々を温かくお迎えしてほしいと思います。そして浪速祭を大いに楽しんでいただけるようTEAM浪速が結束して浪速祭を盛り上げてほしいと思います。

この3年間コロナ禍の中で卒業していった先輩たちは浪速の伝統行事の一つでもある「浪速祭」をいろんな形で繋げてくれました。そして少しずつ新しい形の浪速祭が出来てきています。今年の浪速祭も古い良き伝統を守りながら新しい事にも挑戦している生徒達の姿を見てもえると思います。浪速の文化祭は「お祭り」です。浪速でしか経験できない文化祭「お祭り」をご来場者方々と浪速で学ぶ生徒達が共に楽しみ、そしてその一瞬一瞬が最高と感じることが出来る浪速祭となる為にも生徒達の活躍を期待しています。

2023年9月11日月曜日

9月朝礼

 本日は月に一度の朝礼でした。校長講話ではいよいよ今週末に迫ってきた第57回浪速祭について生徒達に話をしました。今年度の浪速祭は4年ぶりに保護者の方を招いての浪速祭となり形も元来の模擬店などを出展しての実施となりました。

2学期各学年代表学級委員任命者

この3年間はコロナの影響で自分達だけでの浪速祭となりました。しかし今年は100周年を迎えた浪速が新たな100年に向けスタートするためにふさわしい浪速祭にしてほしいと生徒達には伝えました。

陸上部 大阪総体 競歩 優勝
         走高跳 第3位

今日までの自分たちを支えてくださった方々への感謝の気持ちと、この浪速祭に懸ける情熱を保護者の皆様にお伝えする事で浪速高校の伝統と新時代を築いていく浪高生達の想いを感じてくださることが重要だと考えています。この1日はご来場者すべての方々に気配りと気遣いを忘れず「おもてなしの心」をもって対応してほしいと伝えました。

男子バスケ部 インターミューラルカップ 優勝

本校の生徒達は日頃から優しさと気遣いの出来る生徒達ばかりです。その長所をさらに伸ばすために始業式では「視野を広げる」をキーワードとして講話させていただきました。今年の浪速祭は優しさと情熱、そして夢を体感できるようなエネルギーを出してくれる事を期待しています。その為には「おもてなしの心」をもって来場された一人一人にしっかりとした姿勢と態度でお迎えする事が最も重要だと考えています。

空手道部 大阪総体 男子団体組手 準優勝
          男子団体形   優勝
          女子団体組手  優勝

自分達の想いをどう伝えるかはそれぞれですがその自分たちの思いを受け取ってもらえるためにはその相手方に心を開いて頂く必要があります。「おもてなしの心」にはそういった心の扉を開かせる効果があることを生徒達にはぜひ体感し学んでほしいと思っています。

弓道部 大阪私学弓道大会 男子団体 第2位
             女子個人 第2位

しっかりと準備をして最高の形でお迎えし来場者の方々が満足してお帰り頂き、何よりも浪高生一人一人が達成感と充実感を感じられる最高の楽しい浪速祭にする為にもTEAM浪速が結束しなければなりません。高校生活の青春時代の最高の1ページを創り上げましょう。

硬式テニス部 大阪総合体育大会 女子ダブルス 第3位
池村杯 サマージュニア選手権大会 
女子シングルス・女子ダブルス 第3位

今月も多くの部活動での活躍を仲間達に報告することが出来ました。また来月に行われる国民体育大会に出場する選手達に激励金の授与式も実施しました。今日は多くの浪高生達の活躍とこれからの活躍に対して大きな期待感を持てた一日となりました。

かごしま国体出場生徒      激励金授与
インターハイ出場上位入賞者 祝い金授与