2023年2月21日火曜日

間違いは誰にでもある

 【He who never made a mistake never made a discovery.】

 間違いを犯さなかったものは決して何かを発見したことはない。

この言葉はイギリスの作家「サミュエル・スマイルズ氏』の言葉です。

私はいつも浪高生達には「挑戦」という言葉を伝え、何でもいいから今までとは違った事にチャレンジするように伝えています。多くの事に挑戦すればするほど成功や失敗が付きまとってきます。

私は、サミュエル氏が今回の言葉に『間違いを恐れず挑戦して多くの発見をしてほしい』という気持ちを込めていると思っています。挑戦するという事は勇気が必要となり、行動するエネルギーもいります。全ては成功を収める為。でもその成功は目先の成功もそうですが、もっと重要なことは遠い未来での成功であると私は思っています。

そういった意味で考えると目先の間違いや失敗は“これは違う”というひとつのデータとして考えるべきです。間違えずに正解を導き出すことも素晴らしいことですが、多くの間違いを経験することで消去法的に正解にたどり着くこともあります。むしろそのように苦労してたどり着いた正解(成功)の方が大きな自信を与えてくれます。

多くの挑戦をするということは、それだけ多くのアプローチがあり、ワンパターンではなく、バラエティに富んだ結果を生み出せると私は考えています。結果として間違いになろうと正解になろうと、その方がプロセスの中にも多くの発見がありそうでワクワクしませんか?

例えば家までのルートで間違えて回り道してしまったけれどもその道にはキレイな花が咲いているゾーンがあるかもしれません。それは道を間違えるというひとつのミスによって発見に至ったのであれば、むしろそれはある意味で正解と思えることもあります。

人生とは生身の人間が挑戦する場でありノンフィクションのドキュメンタリーでもあります。“ある意味正解”ということが大きな財産になることもあります。私は浪高生達がそのような道を歩んでいくことが出来る環境を整え、「幸せ」になるために前進する手助けをしていく事が重要だと思っています。今学年末試験に挑戦している浪高生達の頑張りとこの期間に体験した事を次に生かす事が出来る事を期待しています。

2023年2月16日木曜日

今年度最後の朝礼

 今日は今年度最後の朝礼を実施しました。ボクシング部、卓球部、バスケットボール部、剣道部、写真部の各代表生徒に表彰を行い栄誉を称え今後の活躍を期待して全校生徒から祝福をしました。

ボクシング部 
各階級 1位・2位

その中でも剣道部は3月の全国選抜大会への出場が決まり全国の舞台を初めて踏むことになりました。今まで多くの先輩たちがつむいできた伝統と現役部員達の活躍で全国へ進むことが出来た事は本当に素晴らしい事だと思います。初めての舞台ですが臆することなく力を出し切ってほしいと思います。

全国選抜大会初出場 剣道部

今日の朝礼では校外での善行について生徒達に報告をしました。校外にて急病人の方に対する的確な対応とお困りのご老人を見事に助けるなど正しい事を躊躇なくすぐに行動に移すことができる浪高生を心から誇りに思います。と伝えました。

卓球部
専門部長杯女子シングルス優勝・2位

本校の生徒達は日常の生活から素直に、正しい事を当たり前のように行う習慣が身についているからだと考えています。この様な素晴らしい生徒達が通う本校は目に見える教育環境だけではなく、生徒一人一人が安心して学べる目には見えない「安心感」が自然と整っていると感じています。

写真部
芸術文化祭 自由部門・写真部門 奨励賞

それも生徒一人一人の協力と自分の夢に向かって素直に挑戦しているからだと思っています。生徒達には、土曜日から始まる学年末試験は自分に「成果」を求め今まで体感したことがない達成感を得られるよう最高の頑張りを見せてほしいと訴えました。

バスケットボール部
新人大会 南地区 2位

生徒の皆さん!試験が終わるまで必死に勉強をしよう!そしてこの春は昨年以上に青春を楽しんでほしいと伝えました。きっとやってくれると思っています。

2023年2月15日水曜日

学年末試験に備える浪高生達

 今、浪高生達は学年末試験に向けての準備に取り掛かっています。試験は今週の土曜日から。そろそろ追い込みの時期となってきており放課後校内の至る所で浪高生達は学習活動に励んでいます。

今回のテストは1年間の中で最後の定期テストとなり進級や評定値にも大きな影響を与えるこの学年末試験の重要性を生徒達は理解してくれています。今自分達が出来る事を精一杯行う。その事を身に付けて当然のように実行している浪高生達は本当に素晴らしいといつも誇りに思っています。

放課後校内を歩いてみると浪高生達の笑顔と真剣な眼差し、様々な生徒達の姿から、今自分がやらねばならない事を全力で行い、常に前を向いて挑戦してくれている生徒達を見て、「今を一生懸命に生きる」という事を実践してくれているように感じることができました。

今日もまた浪高生達のたくましく、しなやかに成長している姿を見ることができました。

2023年2月9日木曜日

受験生を温かく迎える!

 本日は2限目まで授業を行い、3限目からは明日2月10日に行われる2023年度浪速高等学校入学試験に向けた準備に全校生徒と先生方が一丸となって取り掛かりました。校内全ての箇所の清掃と共有場所の消毒、そして受験会場の設営などを行いました。

ほとんどの受験生は「受験」という関門を初めて経験すると思います。不安と緊張で受験生の皆さんは一杯だと思います。そんな受験生の心を少しでも和らげることが出来るのは受験会場の雰囲気です。明るく、広く、清潔感に満ち溢れた環境を整える為に生徒達と先生方で万全の準備を整えました。

明日は、全ての受験生が気持ちよく、安心して安全に受験していただけるように環境を整えております。本校は、金曜日、土曜日と日曜日の3日間学校を閉鎖し、高校入試に万全の態勢で臨みたいと思っています。もう当たり前のようになった感染症対策についても万全を期しており、浪速は徹底して一人一人の受験生が受験に集中できる準備を整えています。受験生のみなさんは体調管理をしっかりしていただき入試当日を迎えてほしいと思います。当日は緊張するでしょうが私たちが全力でサポートします。安心して力を出し切ってください。

そして浪高生の皆さんに伝えます。この期間学校はお休みになりますがみんなは2月の末から始まる学年末試験に向けての準備をそろそろ行っていかねばならない時期です。「ただの休みの日」となることがないようしっかりとした計画、目標を持って行動してください。時間をどう使うのか。自分次第ですよ。

2023年2月8日水曜日

「自信」の正体とは?

 生徒からの話で「自分には自信がありません…。」そんな言葉をよく聞きました。また「先生は自分に自信がありますか?」と逆に問われた事もありました。自信という「証明書」みたいなものを持っているわけでもないのに「あるよ」って答えていました。今もみなさんには、「自信をもって頑張ろう!」という趣旨の事を言っている時があります。

私は「自信を持つ」ということは自分自身を信じる事だと思っています。「自信がある」という言葉は「俺は何でもできる!」とか「偉いんだ!」とか何か自慢げな所やオラオラ感?みたいな感じを受ける方もいるかもしれません。しかし、私はそれが過剰な劣等感や優越感など一切なく、自然体で自分自身をフラットに見ることが出来る事だと思っています。

成功する人だけが「自信」というものを持つのではなく、自分に対して信頼を持っていれば仮に失敗したとしても、単に失敗したと素直にその状況を受けいれることができます。ときに自分自身を励まし、現状から少しずつ歩んでいくこともできます。私はそれを「自信」と考えています。

では自分を信じるために必要なことってどんなことでしょうか?一つ目は、自分のことが好きかどうか?です。「自分が好き」っていうと、ナルシスト的なことを想像しがちですが、そうではありません。「自分自身について気に入っている部分がある」と言い換えてもいいかもしれません。自分自身への愛というのは、健全かつ大事なことなのです。自分自身に対してフラットに好意を持つことは、悪いことではなくむしろ必要なことです。

つまり、自分の内面について理解しているかどうかです。自分自身の内側の感覚、価値観、世界観をどれくらい理解しているか?です。「わたしのこういう時の判断は、なかなかよい」とか「私にはこういう価値観や信念がある」とか、もっと言えば「私はこんな世界観を持っている」みたいな。

次に健全な身体です。身体がガタガタだと、体調も悪くなるし思考力も落ちます。自分を信用しようだなんて思うことすらできなくなります。そして他者への信頼、他者からの信頼。自分を信頼するというのは、ある意味、自分を他人のように眺めて認めることだとも言えます。裏を返すと、他者を信頼できる人は自分自身も信頼できるようになる素養を多分に持っています。また、他者から認められるというのも、自分を信じるための大事な要素の一つになります。

何かができるようになる(積み上げていく)感覚を身に付ける事。なんでもいいのですが、なにか特定のスキルを向上させて、その伸び具合を見るというのも自分を信頼していく上で大事な要素です。私は、長年スポーツをやってきました。小さな目的をもって地道に練習すると1週間ほどで見違えるように上達します。コソコソ練習ですね。自分自身のちょっとした変化に気づくことが重要です。「私もやればできるではないか」と思えたら、しめたものです。

私は成功している人や行動や結果を残せている人も、絶対的な自信があるわけではないと思います。私が伝えたいことは、自信をもつために必要なのは、必ずしも行動力や能力の高さ、資産、地位、資格等ではないということです。むしろみんなが今もっているもの、経験してきたことを如何に生かしていくのかに重きが置かれると私は考えています。

しかし「自信」というのは一度持つことが出来れば一生大丈夫というわけにはいきません。必ず崩壊します。でもその崩壊は悲観的な崩壊ではなく新たなものを生み出すための言うなれば自分自身を刷新していくためのチャンスなのだと私は考えています。

最後に、みんなにはそれぞれの世界があります。その世界で今まで生きてきました。その歴史の中で積み上げてきた経験がどのように生かされているのか。そしてその世界を今後どのように広げていくのかでまた違った「自信」を身に付けることが出来ると考えています。人と比べる必要はありません。自分にしかない世界を持ち他者と共感しながら新しい自分を発見し、その自分を「信頼」して次の「自信」につなげていってください。