2023年1月31日火曜日

第75回卒業証書授与式

今日は第75回浪速高等学校卒業証書授与式が執り行われました。多くの卒業生に会場に入ってもらう為、ご来賓の方々とPTAの役員の皆様のみに参列していただき、保護者の皆様は教室でライブ中継にてご覧いただきました。


卒業式に先立ち、神前奉告の儀が執り行われました。大寒を迎え寒さが厳しい中、学院神社の後方からまぶしく輝く太陽の光は少し暖かさを感じさせ、季節は少しずつ春へと向かっているのだと体感できました。そしてこの光は卒業生たちの輝かしい未来への道しるべのようにもみえました。

今年度の卒業生は入学式が実施できず、コロナ禍の中、高校生活をスタートした学年でした。卒業生達は大切な青春時代を大きな試練と不安との戦いの中で過ごした3年間となったと思います。しかし式中は高校3年間をやり切った自信と未来に向けた希望に満ち溢れた姿を見せてくれました。生徒達の成長を感じることが出来た卒業式でした。この学年の生徒達は多くの学校行事が中止となり、我慢と辛抱ばかりをさせた学年となってしまいました。しかし卒業生達は消えかけた夢と希望の灯を消す事なく自分を信じ進むべき道をしっかりと歩んでくれました。

みんなの幸せな未来はこれからまだ先にあります。神社神道の学校で学んだ「今を一生懸命に生きる」そして「挑戦し学び続ける」この二つを忘れず、その時、その時が最も幸せと感じることができるよう努力してほしいと思います。目先のゴールの先には次のゴールがあります。過去を振り返りそこから学ぶことはあってもその過去にしがみついてはいけません。常に前を向いて一歩一歩進んで行ってほしいと思います。

卒業生達が未来において必ず幸せをつかみ取ってくれることを心から願っています。この様な素晴らしい生徒達に出会えた事、そして共に過ごした3年間に心から感謝して第75期生を見送る事とします。卒業生達の未来に栄光あれ!また会う日まで。

2023年1月24日火曜日

3年ぶりの耐寒訓練

 大寒波が日本中を覆った本日、3年ぶりに耐寒訓練を実施しました。厳しい寒さの中、生徒達は奈良桜井市の大神神社から天理市の石上神宮までの「山の辺の道」を約16キロ踏破しました。このルートは、桜井市の纏向(現在の巻向)に誕生した大和王権によって道の重要性が増したことで、「山の辺の道」という名称が付けられました。

日本史の教科書では「古墳時代(3世紀中頃~7世紀頃)」と習う時代の出来事です。この事は「古事記」や「日本書紀」にも記されており、歴史的に見ても日本で最古の古道であることが分かります。

山の辺の道沿いには石上神宮、大和神社(古来あったとされる場所)、大神神社などの古社や初期の大和王権に関わる古い古墳、女王卑弥呼の墓の可能性のある箸墓(はしはか)古墳、崇神(すじん)・景行(けいこう)両天皇陵に代表される巨大な前方後円墳をはじめ、古墳発生期の謎を秘めた初期・前期の古墳が集中しています。

その中の一つ、黒塚古墳の発掘調査では石室から、卑弥呼(ひみこ)の鏡ではないかとされる「三角縁神獣鏡(さんかくぶちしんじゅうきょう)」が33面も出土しました。 また、周辺には水田、みかんや柿などの果樹園が広がっています。

これは3世紀末、すでにこの一帯に全国的な交易圏と強大な権力をもつ古代政権が成立していたことを物語っています。今もその所在地をめぐって論争が続く邪馬台国(やまたいこく)だが、天理市と桜井市にまたがる三輪山麓の一帯は、畿内説の中でも最も有力な候補地の一つです。

そのような歴史的にも有名な地域を訪れる事で、神社神道の学校で学ぶ生徒としてより一層見識を深めると共に仲間たちと共に極寒の中を助け合いながら一歩一歩前に歩んでいくことで新たな出会いと発見が出来たと思います。

本当に寒かった!でも心の中は達成感と充実感に満ち溢れ温かい気持ちでいてくれるのではないかと思っています。参加した生徒が全員無事に耐寒訓練を終えることができたのも、良識ある生徒達の行動とその行動を見守っていただいた先生方の協力があってのことだと思います。TEAM浪速の結束力を感じた1日でした。お疲れ様でした。来年は第2のルート「葛城古道」を踏破する事になります。また来年頑張ろう!

2023年1月20日金曜日

3学期最初の朝礼

 今日は3学期最初の朝礼の日でした。毎月に1回全校朝礼を実施していますがその実施の大きな目的は、毎月の生徒達の活躍を全校生徒に紹介し、その喜びと感動を共感し仲間を称える事です。活躍する仲間たちを見て、他の生徒達もまた新たな挑戦の為の勇気を得れるきっかけとなるような時間でなければならないと考えています。

浪高生達は仲間の活躍を心から祝い、そしてその頑張りを見て自分も頑張ろうとする意識になれる、そんな場として朝礼を捉えてくれていると思っています。またそうでなければならないと思っています。表彰されているのを他人事のように思うのではなく、同じ学校で学ぶ生徒一人一人が自分の事のように考え、捉える事で仲間同士が繋がって行く事が出来ると思います。元気で楽しい学校にはそう言った雰囲気があるものです。

校長講話についても同じです。生徒達のやる気を導き出す事、また頑張っている生徒や落ち込んでいる生徒達にも一歩前に進む気持ちになれるような講話が出来るように心がけています。やらされるのではなく自発的に自らの意志で行動できる習慣を身に付け、前向きな気持ちで一歩一歩前進し、前進することによって起きる全ての事を素直に受け入れる事で進歩という成果を得ることが出来ます。そんな体験をしてもらいたく講話をさせてもらっています。

浪速高校の朝礼は浪高生達の活躍をみんなで祝い、喜び、称え合って次への挑戦へのエナジーに変わっていくような場としてこれからも大切にしていきたいと思っています。本日もたくさんの生徒達の活躍が表彰されました。よく頑張ってくれました。この結果に慢心することなく謙虚な気持ちでもう一つ上を目指して頑張ってください。そしてその仲間たちの頑張りを全ての生徒達が自分のエナジーとして前に進んで行ってほしいと思っています。

2023年1月19日木曜日

2年生球技大会

 今日は昨年の12月に行われた2年生の球技大会で実施当日雨の為に順延となっていた文理コースとⅠ類コースの球技大会が行われました。

お天気も最高で日中は暖かくなり生徒達も大喜びでスポーツを楽しんでくれていました。始業式以降、3年生が家庭学習となり登校しない日が続いており、校内が少し寂しさを感じていましたが、今日の球技大会を見て生徒達の頑張る姿、そしてクラス内で大いに盛り上がっているのを見て一抹の寂しさも吹き飛んでいきました。

やっぱりスポーツっていいですね。同じ時間を同じ場所で、一人一人が協力し助け合いながら、失敗や成功を共感する。お互いのその時々の感情を出し合い、協働していきながら最後に一つの想い(結果)をみんなで創り上げていく瞬間っていうのは最高の笑顔になります。

試合の勝ち負けはともかく、今日はそんな笑顔をたくさん見る事が出来ました。生徒の皆さんご苦労様でした。また来年度に実施していきたいと思います。楽しみにしておいてください。

そして来週火曜日は3年ぶりの開催を予定している耐寒訓練です。しっかりと体調を整えて当日に備えておいてください。来週から凄い寒波がやってくるみたいですが・・・。これぞ耐寒訓練!になると思います。浪高生達は寒さに負けず頑張ってくれると思っています。

2023年1月16日月曜日

硬式テニス部全国大会へ

 本日、今週末に行われる全国私立高等学校テニス選手権大会に出場する硬式テニス部のみなさんへの激励金授与式を行いました。男子と女子合わせて14名の生徒達が団体戦と個人戦に出場します。日頃の練習の成果を充分に出し切ってきてほしいと思います。

硬式テニス部男子

激励の言葉として部員達にはこの大会では「大きく成長すること」を目的とし、ナンバーワンを目標にして望んでほしい。そして3月の選抜大会、そしてインターハイ出場、そして優勝へとつながる大会にしなければいけない。この大会を一つの通過点と捉え、この先にあるTEAMの目標、そして自身の目標の達成の為にしっかりと前を向いて歩んでほしいと伝えました。

硬式テニス部女子

今後は体調管理を万全にして心身ともに最高の状態で試合当日を迎えることが出来るように準備することが重要です。一人一人がしっかりと自分を管理することが仲間の為となり自分の為にもなって自身の成長を促してくれます。結果を求めすぎず、大きく成長したことを実感できるように頑張ってください。「前進」あるのみ!頑張れ!

2023年1月14日土曜日

でっかい夢を持て!

今日は大学入学共通テスト初日となりました。浪高生達も今日に備えて今まで頑張ってきた自分自身を信じて頑張ってくれると思っています。学校近くの受験会場に激励に出かけましたが浪高生達は元気に「頑張ってきます!」と言って会場に入っていきました。大いに期待したいと思います。今日はそんな受験生にこの言葉を送りたいと思います。

 「自分の持った夢に自分の人生は比例する。」

この言葉は孫正義氏がSoftBankを創業した頃、売上を豆腐のように数えると宣言していたそうです。豆腐は「1丁、2丁…」と数えますよね。それと同じように「1兆、2兆…」と売上を数える会社にしたいと言ったのです。それを周囲は冷ややかに見ていたそうですが、実現させてしまうのが孫氏の凄いところです。

このように多くの成功者の人達は、自分の夢を叶える努力と、その夢の大きさと同じぐらいの学び、そして失敗と成功を経験していると思います。馬鹿な夢やそんな無茶やと思われてもその夢に向かって努力しいろんなことを学び、失敗と成功を繰り返しながらたくさんの人間関係を構築して信頼と実績を築いて行く事ででっかい夢は実現の可能性が広がっていくのではないでしょうか。

昔担任をしていた生徒が卒業するときこう言っていました。「俺は将来総理大臣になる!」こう言って卒業していきました。クラスの生徒達は笑っていましたが、その時私は、「大学に行っても同じことを言え。バカにされてもいい。その代わりにその夢の実現に向けた努力を欠かさずやる事。人の夢を笑う奴は何もしていない奴だ」と伝えたのを覚えています。

結局夢は日常の常識の中で叶うものは夢にはならないと思っています。夢って常識の向こう側にあるからこそ夢であり、その夢が叶うかどうかは自分のこれからの努力と覚悟で半分以上が決まっていくのではないでしょうか。出来そうでないことが出来た時の感情は一生心の中に残っています。でも簡単に出来たことはすぐに忘れてしまいます。

夢は、その実現の為に努力し今まで経験したことのない感動と達成感を得る事で、更に大きな夢の実現に向け更てまた頑張ることが出来ると思っています。浪高生の皆さんには「夢は常識の向こう側にある」という事を理解し、今自分が置かれている状況の中で最大限の努力が出来るかどうか。その事が夢の実現に繋がってくるのではないかと思います。特に、今日と明日共通試験を受験している浪高生達には「でっかい夢」の実現の為にこの2日間、今まで培ってきた力を出し切ってほしいと思います。頑張れ!浪高生達。

2023年1月7日土曜日

新春拝賀始業式~3学期のスタート~

本日から3学期がスタートしました。本校は毎年3学期の始業式を「新春拝賀始業式」とし、1年のスタートを全校生徒一緒に心を一つにして学院神社の大神様に参拝しています。参拝の後は学院長先生の新年の講話を行い、その後中学校と高等学校に分かれて始業式を執り行いました。

本日の校長講話の要旨は以下の通りです。

新年あけましておめでとうございます。皆さんは新しい気持ちで新年を迎えてくれたと思います。この1年どのような1年にするか、年末年始の期間に考えましたか?終業式で伝えた「覚悟」をこの冬休み中に決め、新しい新年を迎え今日からの学校生活を迎えてくれていると思っています。その「覚悟」を自分のものにする為には時間を有効に使う事です。時間は永遠にあるものではありません。そして大切な事はタイミングです。優先順位を決め、いいタイミングで実行していく。全ての人に平等に与えられた時間を有効に活用し、そしていいタイミングで行動する事で更なる効果をあげることができます。志を持てば何をすべきか明確になっていきます。あとはそれを実行するかどうかです。

「前進」この言葉を新年の最初、3学期の始まりのキーワードとしたいと思います。この1年間の志とその達成に向けて一歩一歩前に進んでいってくれることを願っています。できるか出来ないかではなく、やるかやらないかです。前に進むという事は今までと同じではだめです。常に新しい事に挑戦すること。成功だけが良いのではありません。失敗の方が自分の為になる事もあります。「失敗」と書いて成功と読む。という言葉もあります。みなさんは自分自身の未来の為にこれから平穏な道だけではなく険しい道も待っているでしょう。それも乗り越えていかねばなりません。楽しい時も辛い時も、しんどい時、悲しい時、いろんな時があります。

大切な事はその時々をどう生きていくかが重要です。答えはすぐにはでない。その答えは遠い未来にあると思います。その遠い未来にその判断や行動が正しかったと思えるように努力する事が最も重要な事だと思います。それにはどんな環境で学ぶかが大切です。みんなにとって心の温かい安心できる環境で学べるかどうか。素晴らしい環境が整った本校で、一人一人の生徒の心が安心という信頼で繋がる絆を創っていけば、どんな不安や困難も乗り越える事が出来ると思います。

自治会会長の挨拶

この1年間どんな時でも「前進」という言葉を心に秘め、浪速で学ぶ生徒達が安心という絆で繋がり、挑戦する仲間を支え合い、協力しながら学校生活を過ごしてくれる事を期待し、私たちはそれを全力で応援してサポートしていきます。この3学期は次のステージへの準備期間と捉え、挑戦して一歩一歩前進していきましょう。

以上の事を本日は伝えさせてもらいました。

前自治会会長から1,2年生への言葉

その後に、3年生を送る会として前任の自治会会長から1年生、2年生の後輩達へのメッセージを伝えてくれました。温かい激励の言葉を伝えてもらいました。前自治会会長、本当にありがとう。さあ~浪高生のみなさん、今年は開校100周年を迎える年となります。100年という大きな節目をお祝いし、次の100年に向けてスタートする為にも浪速で学ぶ生徒達と先生方がONETEAMとなって前進していきましょう。今年もよろしくお願いします。