2026年7月28日火曜日

伊勢修養学舎5班2日目 ~神聖な地で自分と向き合うことで成長のきっかけをつかむ~

 修養学舎では2日目の夜、各クラスに分かれて夕食後にホームルームの時間を設けています。その時間ではそれぞれのクラスがこの伊勢修養学舎を通じて考えた独自のテーマを掲げ、意見や考えを出し合い、今後の学校生活にどう生かしていくかを語り合う――それこそが、この時間の大きな目的です。今回は、伊勢修養学舎での学びや気づきをテーマにするクラスが多く見られました。各教室を回ると、生徒たちがいつも以上に素直な気持ちで、自分の意見を堂々と伝えている姿がとても印象的でした。

このホームルームで大切なのは「共感」と「協働」です。まずは、自分の想いを言葉にするその姿勢が何より重要です。そして、その意見をクラスの仲間がしっかりと受け止め、認め合うこと。さらに「その意見をより良い方向へ進めるためには、これからどうすればいいのか」を全員で話し合うこと。これこそが「共感と協働」のプロセスです。

「共感」と「協働」を実際に体験することで多くの気づきを得ることができると考えています。日常の教室で行うホームルームとは全く違う、この「伊勢」という神聖な地だからこそ、誰もがどこか謙虚で、まっすぐな素直な自分と向き合えたのではないでしょうか。

生徒たちは、この期間に学んだこと、新しい発見、そして自らの成長について語り、同時にクラスメイトの言葉に真剣に耳を傾けていました。「人の話を聞くこと」から、確かな変化が生まれます。 きっかけは、日常の至るところに転がっています。この修養学舎は、まさにその「きっかけ」が溢れるチャンスの場です。今回のホームルームは、近い未来と遠い未来を思い描きながら、「その実現のために、今、自分は何をすべきか」をじっくりと考える、極めて有意義な時間となったはずです。

伊勢修養学舎とは、古き良き伝統を学びながら、次なる新しいことへ挑戦するエネルギー(エナジー)を養う場所です。初日に配られた「校長講話の要旨プリント」は、ぜひ自宅の机の前に貼っておいてください。最低でも、高校を卒業するその日まで。

心に刻んでほしいキーワードは、次の5つです。「品格」・「情熱」・「規律」・「尊重」・「結束」

『今を一生懸命に生きる』 ~挑戦するからこそ変われる~

このフレーズを忘れず、メッセージをしっかりと胸に刻み込んで、自分の夢に向かって挑戦し続けてほしいと願っています。挑戦の先には、必ず「新しい自分」との出会いがあります。それこそが、皆さんが「成長した」という証拠なのです。

2026年7月27日月曜日

伊勢修養学舎4班帰阪・5班スタート ~お米の原点と学校の鳥居~

本日4班の生徒たちが修養地である伊勢を後にして大阪へ戻っていきました。大きな成長と当たり前の事への感謝、そして新たな気づきを神道行事から学んでくれたと思います。そして明日からの日常生活にそれらをどう生かしていくのか。この3日間で伝えてきたことを忘れないでこれからも挑戦して多くの事を学び続けてほしいと思います。 

そしていよいよ最終班の5班の生徒たちが伊勢の地に到着しました。第73回目の伊勢修養学舎の締めくくりとしてしっかりと神道行事を含むすべての行事に対して懸命に取り組んでくれることを期待しています。

今日はこの伊勢修養学舎で2日目に訪れる神社2社伊雑宮(いざわのみや)と倭姫宮(やまとひめのみや)についてお話させていただきます

伊雑宮(いざわのみや)はお米の原点とされており特別な別宮でもあります。約2000年前(第11代垂仁天皇の時代)、天照大御神(あまてらすおおみかみ)に捧げる御飯(御贄・みにえ)を選ぶためにこの地を訪れた倭姫命(やまとひめのみこと)によって建てられました。伊勢神宮の本宮から遠く離れているため「遙宮(とおのみや)」とも呼ばれますが、数ある別宮の中でも極めて特別な地位にあります。

「神田(しんでん)」をもっており宮域には専用の田んぼを持つ唯一の別宮で、日本の主食である「お米の原点」がここにあります。また本宮との強い結びつきがあり内宮の最高位の別宮(荒祭宮)の近くに、わざわざ伊雑宮を拝むための「遥拝所」が作られています。そして自炊の調理場があり神様へのお食事(神饌)を調理する「忌火屋殿(いみびやでん)」が別宮で唯一存在します。このように古くから地域の人々によって、海の幸・山の幸の豊作が祈られてきた温かみのあるお宮です。

倭姫宮(やまとひめのみや)は本校と伊勢神宮を繋ぐ場所でもあり御祭神は、天照大御神を伊勢の地へとご案内し、内宮を創建された倭姫命(やまとひめのみこと)です。各地を巡られた倭姫命は、伊勢の国に入った際、天照大御神から「この地にとどまりたい」という御神託(神様からのお告げ)を受け、現在の五十鈴川のほとりに内宮を建てられました。

現在、私たちの学校にある「学院神社」の鳥居は伊勢神宮の式年遷宮の際に、この倭姫宮から譲り受けたものです。この鳥居こそが、本校と伊勢神宮の深い絆を象徴しています。

このように、みなさんが通う学校と伊勢神宮には、歴史的にも非常に深い関わりがあります。 みなさんには神社神道を建学の精神とする学校で学ぶ生徒としての誇りとプライドを持たねばなりません。今回の修養行事で訪れる神社はすべて本校との繋がりのある神社ばかりです。そのそれぞれの神社の由来や歴史を知ることで、参拝の本当の意味が見えてきます。深い歴史を感じ、参拝時には5感をフルに活用して何かを感じ取り心を健やかに参拝をしてください。

2026年7月26日日曜日

伊勢修養学舎4班2日目 素直な心で学ぶ神道の教え ~風日祈宮・荒祭宮の参拝~

 4班の生徒たちも本日の神道行事を無事に終えて神宮会館に戻ってきました。目の前の事をしっかりとやろとする姿勢が前面に出ていて非常に良い雰囲気で修養行事に参加してくれています。時には指導を受けることはありますがしっかりとその理由を自分で受け止めて次への活力に変えて頑張ろうとしてくれています。改めて本校の生徒たちの素直さを再確認することができました。本当に素晴らしい生徒たちです。

今日は修養学舎2日目に参拝する『風日祈宮』と『荒祭宮』についてお伝えします。内宮には別宮と言われる格式の高いお社があります。別宮とは『わけみや』という意味で、天照大御神をお祀りしている一番中心の『正宮(しょうぐう)』に次いで、とても格式が高く尊いお社です。この別宮とは「わけみや」の意味で、内宮の別宮は風日祈宮のほか境内に荒祭宮(あらまつりのみや)1宮、境外に月讀宮(つきよみのみや)、瀧原宮(たきはらのみや)、伊雑宮(いざわのみや)、倭姫宮(やまとひめのみや)ほか4宮があります。

風日祈宮(かざひのみのみや)風日折宮は伊弉諾尊(いざなぎのみこと)の御子神で、風をつかさどる神である級長津彦命(しなつひこのみこと)と級長戸辺命(しなとべのみこと)を祀る内宮の別宮です。雨風の災害がないよう、また五穀が豊かに実ることを祈願するお祭り風日折祭と関りが大変深い別宮です。

風と雨を司る神様がお祀りされています。普段は、私たちが食べるお米や野菜が台風などの災害に遭わず、豊かに実るように見守ってくださっている神様です。歴史的にもすごいお社で、鎌倉時代に外国(元)が日本を乗っ取ろうと攻めてきたとき(元寇)、ここに祈ったところ『神風(かみかぜ)』が吹いて国を救ったと伝えられています。その功績から、今の『別宮』という高い位に格上げされました。私たちが毎日、嵐に怯えず穏やかに暮らせていること歴史的な奇跡(神風)の神様でもあることを知ってくれたと思います。

荒祭宮(あらまつりのみや)は内宮にある別宮の中で最も格式が高いお社です。建物も正宮の次に大きく作られています。ここにお祀りされているのは、天照大御神の『荒御魂(あらみたま)』です。神様には2つの心(御魂)の働きがあるとされています。正宮にお祀りされている穏やかで平和な守護の力を『和御魂(にぎみたま)』と言うのに対して、ここ荒祭宮の『荒御魂』は、物事を新しく生み出したり、困難に立ち向かったりする、格別に力強く、アクティブな神様のエネルギーを表しています。

自分の目標に向かって新しい一歩を踏み出したいとき、困難を乗り越えたいときに、強いパワーを貸してくださる神様です。オリンピック選手や芸能人など勝負ごとに向かう前に参拝をされる方が多く、導きの神様猿田彦大神様と合わせて前に一歩踏み出すために祈願される方が多いようです。これからの高校生活や進路に向けて、強い決意を神様に誓ってくれたと思います。

この修養学舎ではさまざまなお社を参拝させてもらいます。全ての参拝には意味があり、その事をしっかりと理解したうえで参拝する事が大切な事です。素直な気持ちで参拝する意味を心にしっかりと持つことで自身の心が洗われ、そして清らかな心を持つことが出来ると思っています。1年生のみなさんにはこの修養学舎においてそういった経験を積んでくれています。また一つ成長してくれたのではないでしょうか。


修養学舎という特別な環境だからこそ、神道の教えや歴史が、今の自分たちの生活や心構えにどう繋がっているかを意識できるようしっかりと取り組んでくれているように感じられました。明日は最終日です気を抜かずにやり切りましょう。