2022年6月28日火曜日

「TRY FOR DREAMS」

 「TRY  FOR  DREAMS」私の大好きなフレーズの一つです。学生時代に教わったこの言葉の意味は「壁がある。だから行くんだ」です。日本語訳で考えると「夢を見てみてください」となります。昨年の同じ時期にも書かせていただきました。夢の実現にはいくつもの壁を乗り越えなければなりません。目の前の壁を乗り越えてこそ夢の実現に一歩近づくことが出来る。だから前に進んで行くんだというフレーズと考えています。

今日の放課後の図書館

今浪高生達は7月2日(土)から始まる1学期末試験に向けた準備に余念がありません。5月の中間テストの反省を含めて目標を一つ上げてその壁を乗り越えるため果敢に挑戦してほしいと思っています。

今日の放課後の自習室

そして期末テストが終われば浪高生達はいよいよ熱い戦いの夏へと入っていきます。まず硬式野球部は夏の甲子園に向けた戦いが始まります。7月下旬にインターハイに出場する空手道部・弓道部・硬式テニス部・ボクシング部の選手たちはこれから一層練習に熱が入ることでしょう。1年生は恒例の伊勢参り。そして2年生・3年生は学習合宿などが始まります。各学年、生徒一人一人は目標や目的は違いますが同じなのはこの夏は非常に大切な夏になるということです。もうわかっているとは思いますが『夏を制する者は受験を制する』と言われるぐらい受験生にとっても重要な時期です。

今日の放課後のコスモススペース

この夏の期間は1年間の中で最も自分自信を成長させることが出来る時期です。限られた時間をどう使うかは自分次第です。全ての人に平等に与えられた時間をいかに充実したものにできるかどうか。浪高生達には日頃から伝えている「今を一生懸命生きる」事が未来の自分を変えるという事を絶対に忘れないでほしいと思います。今この瞬間に何を学び、何に気が付いたのか。そしてその事を次にどう生かしていくか。


エレベータホール前

目の前の定期考査から得れるものは学力の向上だけではなく自分の未来も変えることが出来るという自信も得ることが出来ます。その自信を糧にこの夏の期間において『TRY  FOR  DREAMS』自分の夢を見てその実現の為に目の前の壁を乗り越え前に進む浪高生達を全力で応援していきす。最高の夏にする為にも結果を恐れず目の前の事に全力を尽くす。明るく元気にそして愚直に前に進もう浪高生達。

自習中に教室を覗けばみんな笑顔

2022年6月25日土曜日

進化する浪速のICT教育

 昨日本校では午後からChromebookを活用したICT公開授業を実施いたしました。毎年実施されているもので目的は日常の授業の中で活用しているChromebookの実践事例を各教員間で共有し、一人一人の教員の更なる指導力のレベルアップを目的としています。

本校では教員の9割以上がGoogleトレーニング認定資格レベル1を持っており最先端のICT教育環境の整った本校でしか実践できないChromebookの活用のレベルアップに努めてくれています。各教室を見て回りましたが先生方教科の特性に合わせた形でChromebookを活用してくれており非常に意味のある時間であったと考えています。授業後の分科会においても各先生方が日常の授業の中で実践している事や問題点や課題、公開授業を見て多くの気づきがあったなどたくさんの意見交換が活発に行われていました。しかし大切な事はこれを次にどう生かしていくかが大切で今後も定期的な検証が重要な事である事を忘れないでほしいと思います。

また本校はGoogle for Educationの事例校として認定されており昨日は東京からGoogleの方が来校され講演会も実施しました。本校のICT活用進度がこれだけ当たり前になっている事に感銘を受けて頂けました。

これからの教育は時代の変化と共にその方法と内容がどんどん変わっていきます。その変化に遅れることなく常に新しい事に挑戦する為にはこれからも私たちは学ぶ姿勢を持ち続け、常に他校の実践事例を学び豊かな発想力と創造力を持つことだと思っています。今日のように各教科アイデアを出し合い活用事例を共有し問題の発見と解決に取り組むことで本校のICT教育が更にレベルアップされると確信しています。その事が本校に通う生徒達がより充実した学びを体験できることに繋がっていくのです。今日の学びを今後の授業にどう生かしていくのか。各先生方が今後どのようにICT活用が進化していくのかを期待したいと思います。

2022年6月20日月曜日

休日の浪速

 今日は休日の浪速についてお話したいと思います。学校は休日においても休むことなく活動しています。本校は文武両立を目指している学校であり、日曜日には多くのクラブ活動の生徒達が登校し活動しています。部活動に参加している生徒達にとってこの休日の1日は、練習試合や公式戦など日頃の練習の成果を試すことが出来る重要な1日だと思います。

校内での練習試合 男子バスケ部

予定がない時は、活動を停止にしてリフレッシュ日に充てるなど各クラブ工夫しながら学校生活が充実したものとなるように工夫しながら活動をしてくれています。

校内での練習試合 アメフト部

そんな中、昨日は中学3年生の生徒達を迎えての第1回クラブ体験会を実施しました。今大阪府下の中学校ではいろんな大会が開催されている所ですが、多くの中学3年生の生徒達が参加してくれました。第1回目の昨日は午前と午後に分かれて13クラブが体験会を行いました。

その目的は本校の生徒達とスポーツを通じて交流してくれることで、浪速高校の雰囲気を感じ取ってくれることです。この様な体験は、これからの私立高校の受験校の選択において貴重な体験となります。

クラブ体験会 女子バスケ部

自信をもってみなさんにご紹介できる浪高生達と楽しい時間を過ごす事が出来たと思っています。第2回目は8月28日です。また7月30日と31日にはオープンキャンパス(授業体験型)も実施いたします。是非ご参加いただければと思います。昨日はご参加いただき本当にありがとうございました。

クラブ体験会 ダンス部

クラブ体験会 弓道部
また休日に活動しているのはクラブ活動の生徒達だけではありません。学習活動においてもコツコツと大学受験に向けて準備をしてくれています。昨日は高校1年生を対象としたハイレベル講座を実施しました。数学・英語・国語を中心に難関国公立大の合格を目指し今からコツコツと頑張ってくれています。

ハイレベル講座

先週の日曜日には、『思考力養成セミナ―』を本校の校外施設多聞尚学館にて実施しました。千早赤阪村の地元の方々との交流をふまえ、SDGsも視野に入れた地方創生の課題を考え、問題発見、問題解決などの能力とプレゼンテーション能力のレベルアップの為の講座です。高校生100人程が参加するなど日頃の学校生活では経験できない学習活動に励んでくれています。

ハイレベル講座

多くの生徒達が通う浪速にはいろんなニーズが求められます。そのニーズにできる限り応える。そして生徒達が充実した高校3年間を過ごし、行きたい大学へ進学できるよう、休日を上手く活用して生徒達一人一人の自己実現を浪速はこれからも全力でサポートしていきます。

2022年6月16日木曜日

6月高校朝礼

梅雨の時期に入って一年で一番気分的に落ち込んでしまう時期となりました。しかし本校は元気に本日6月の朝礼を実施しました。まず初めに伝達表彰において、この梅雨空を晴らしてくれるようなクラブ活動の活躍を全校生徒に伝えました。

全国大会優秀賞 軽音楽部代表

7つの運動部と1つの文化部。合計8クラブの活躍を表彰しました。インターハイ出場や近畿大会、全国大会の結果などがほとんどでこの夏に向けて更に本校の部活動は熱くなってくると思われます。

弓道部団体戦男女アベック優勝 インハイ出場

是非準備をしっかり、そして何よりも熱中症対策とコロナ対策を万全にして日頃の練習に取り組んでほしいと思います。

ラグビー部大阪7人制大会第3位

ソフトテニス 大阪大会団体戦3位

本日の校長講話のキーワードは『スモールチェンジ』をキーワードとしました。この時期はどうしても『中だるみ』の時期です。その『中だるみ』の時期をどのように抜け出すのかを伝えさせてもらいました。

陸上部女子競歩2位 近畿大会出場

『中だるみ』の原因はマンネリ化です。そんな時は大きな変化を求めすぎず小さな変化『スモールチェンジ』を心がける事で日常のマンネリ化を防ぐことが出来、毎日の生活にある程度の緊張感を与える事が出来ます。そう言ったちょっとしたスパイスを入れてあげる事で『中だるみ』の時期から抜け出す事ができると伝えました。

卓球部学校対抗の部 3位 近畿大会出場

ボクシング部国体予選・インハイ予選1位・2位・3位
新学期以降新しい環境の中で過ごしてきた緊張感がみんなの努力で安心や安全と言ったものに移り変わり居心地が良すぎて現状維持に走ってしまう。最初は良いのですが段々とマンネリ化して『中だるみ』の状況、そしてやがて『やる気』が無くなってきます。


空手道部男女 団体組手・個人組手・個人形インハイ出場

そのような状況になる前に『中だるみ』の時期と感じたならちょっとした変化を日常の生活で与えるとまた新しい景色や素晴らしい場所を発見できるかもしれません。

全日本空手道体重別選手権大会 −67級 優勝

浪高生の皆さんもうすぐ夏です。この数年コロナ禍で活動ができなかった事が出来、今までの気持ちを爆発させるような暑い夏が来ると思って今からしっかりと準備しておきましょう。登山と同じように一歩一歩高みを目指し期待と希望を胸に前に進んでくれると思っています。さあ~浪高生達、前に進もう!


2022年6月11日土曜日

奇跡は起きるのではなく起こすものだ。

 『勉強にしろ、仕事にしろ、誠心誠意の努力をするならば、祈らなくても、神は守ってくださる。』この言葉は「学問の神」そして「天神」として日本の多くの人々に知られている菅原道真公の言葉です。神社神道の学校で学ぶ本校の生徒は授業でよく学んでいると思います。

この言葉の中にある「誠心誠意の努力をするならば」という言葉に私は大きなポイントがあると考えています。「誠心誠意」と「努力」をどうとらえるか。目の前の様々な物事に対し一つ一つ自分の力を出そうとする心構えとその意志。そしてその為の努力を惜しまずに出来るかどうか。そういった意味を道真公は伝えたかったと思っています。

世の中には「奇跡」や「ミラクル」という言葉や現象があります。その様な現象はけっして偶然ではないという事は理解できると思います。そういった現象を引き起こすための要因が必ずあるのです。そんな奇跡を引き起こすことが出来るのは人間だけかもしれません。「奇跡」や「ミラクル」を引き起こすためには「引き寄せる力」が必要となってきます。一時的な努力ではけっしてその様な力を引き寄せる事はできません。毎日を、その時その時を一生懸命に生き、そして誠心誠意努力する姿勢があるからこそ「引き寄せる力」を蓄えることが出来、その一瞬にMAXの力を発揮することで「そんなことある?」といったミラクルが現れるのではないでしょうか。

神社神道の学校で学ぶ浪高生達は多くの神様に見守られて学校生活を過ごしています。浪高生達を応援してくれている学院神社の大神様をはじめ、いつもそばで見守ってくれている家族や仲間も神様ほどの尊い存在なのです。そういった人たちに対する感謝や思いやりの気持ちを持つことも誠心誠意と呼べるのではないでしょうか。

本校学院神社

心を磨き、仲間たちと互いに理解しあい、協力しながら努力をすることで、私たちは「奇跡」・「ミラクル」を起こせるのかもしれません。みなさんの体の中に宿るパワーを目覚めさせ、奇跡を起こす舞台が浪速高校であってほしいと願っています。

2022年6月6日月曜日

浪高生達の活躍

 今運動部は夏に行われるインターハイに向けた予選大会が多くの種目で行われており各クラブの生徒達は日頃の練習の成果を発揮する為に頑張っています。軟式テニス部は近畿大会において男子が3位となり、近年では最高の成績を残してくれました。また、硬式テニス部も2年連続のインターハイ出場を決めてくれました。

硬式テニス部昨年度のインターハイ

そして空手道部は昨日行われた大阪府の大会で男女ともにインターハイ出場を決めてくれました。まだまだ成長過程の空手道部。いつも空手道部の生徒達には「Winning Culture」を創り上げるようにと伝えています。「勝つための文化」を一人一人の生徒が協力し創り上げていく。この「勝つ」は、「勝負に勝つ」だけを追い求めるのではなく、ひたむきさと真の「強さ」を兼ね備えた「己に勝つ」を追い求める事が大事だと伝えています。

そして今週には第1回全日本空手道選手権大会が行われます。今年から開催される大会で世界大会と同じ方法で行われ実業団の選手や大学生の選手など沢山の日本中の強者たちが出場してくる大会です。そのトップレベルの大会に本校の生徒達が出場してくれます。本日昼休みにその大会に出場する生徒への激励会を行いました。

生徒はみんないい顔をしています。何か目標をしっかりと持ち前に進んでいる生徒は本当にキリっとしたいい顔をしています。このような大会に参加させていただける事に感謝し、全力で立ち向かってくれることを期待しています。

2022年6月4日土曜日

浪高生達の長所

 今世の中はAIやロボットの加速度的な進化により、時代の過渡期にあるともいわれます。これから大きく変化していく時代を生きていく子どもたちには、どんな力が求められるのでしょうか。千葉大学教育学部附属小学校の松尾英明先生は、「想像、創造、協働の力に加えて、思いやりの心こそが大切」だと言っておられます。仕事の在り方が大きく変わっていくと言われており、近い将来多くの職種でAIやロボットが入り、これまでの「作業」的な仕事はロボットが担う事になるでしょう。

本校生対象大学入試説明会会場

そのことをふまえて、これからの『社会を生き抜く人間』、『活躍できる人間』とはどのような人間なのか考える事があります。今までは、よく命令を聞いて決められた作業を手順通りにできる人間が「活躍できる人間」でした。上からの指示があれば24時間でもバリバリ働くような人間が求められていたのです。しかし今後はそういう作業的な仕事に関しては、間違いなくロボットが担うようになっていきます。ロボットなら、作業の手順にミスを起こすということはありませんし、それこそ24時間働くことができる。決まった作業をこなすことについては、ロボットが最強なのです。

大学入試説明会個別会場

しかし、今後はそういった従来型の価値観は不要になってきます。これからの時代を生きていく人間に求められるものとしてまず挙げられるのは、「想像」と「創造」の力です。みんなが幸せになるために、どうしたら面白くなるのか、楽しくなるのか、便利になるのかと想像し、創造する。より効率的に作業をこなすロボットをつくるにしても、それらの力が求められるようになっていくはずです。

これから求められるのは「想像」と「創造」そして「協働」の力が必要だと考えています。「協働」とはさまざまな力を持った人達、個性に満ち溢れた人達が互いに共感し繫がることで大きな力を発揮し、それぞれのスキルが生かされている事が実感でき幸せを感じるような状態だと考えています。スポーツでも同じ特徴の選手ばかりではいいチームにはなりません。それぞれの特徴や個性をもった人が集まり、その集団がお互いの強みや弱点を認識し、互いにサポートし合える集団が大きな事を成し遂げる力を持っていると考えています。要はチームとしての総合力なのです。

総合力で初の全国大会出場した軽音楽部

本校の生徒達はその「協働力」を生む「思いやりの気持ち」を持った生徒達ばかりです。「困っている人」がいればすぐに手を差し伸べる。そういった思いやりの心があれば、異なる個性を持った人間の集団のなかでも困っている誰かに対して「助けてあげよう」と思うはずです。それが自分の得意なことでできるのなら、なおさらでしょう。

本校の生徒達にはいつも「生き抜く力」を身に付ける為に「今を一生懸命に生きる」という事を言い続けています。それは目の前の事に全力で立ち向かう事で知らぬ間に多くの「生き抜く力」が付いていると思うからです。この力は目に見える点数には現れません。浪高生達が持っている長所、「思いやりの気持ち」を活かし、これからどんな社会となっても多くの人々を幸せにできるような人材になれるよう、この浪速で一つでも多くの事を学んでくだい。そして皆さんがそうした素晴らしい人材になれるよう成長するのをサポートするのが私達に課せられた使命だと考えています。

2022年6月1日水曜日

原点に返る!

 今日は6月の一斉参拝が行われました。そして今日から今年度の教育実習が始まりました。本校では毎年この時期に、教育実習生を受け入れています。今年度は15名という卒業生達が教育実習生として母校に戻ってきました。本当に嬉しい事です。2週間または3週間という日々を充実したものにして欲しいと思います。

私が教師という職業についてもう30年以上が経ちました。この職業の難しさとやり甲斐を日々感じつつ、あっという間に月日がすぎ今に至っています。生徒のために何か出来る事はないか?、また生徒は何を求めているのか?など考えていると、際限なくやることがあるのが教員という職業です。これほど尊い仕事はないと私は思っています。

教育実習開校式

毎年この時期、教育実習生達が実習に励んでいる姿を見て教育実習生の頃の自分を思い出します。実習生の時、指導教官の先生から『素晴らしい先生になろうと思うなよ』とよく言われました。『えっ?なんで?』と思ったのを覚えています。そしてその意味を聞いたところ『生徒の記憶に残るようなりっぱな先生をめざすことは良いことだが、その事に囚われすぎるのは良くない。あまりにも生徒の記憶に残ることを求めすぎると、過剰な精神的関与や自分の信念の押し付けに走ってしまう恐れがあるからだ。』と言われました。

そして『その傾向が強くなると「こうでないといけない」といった否定的な部分から指導に入ってしまう。これは目の前の生徒にとって非常に幅の狭い指導方法になってしまうから注意が必要だ』と教えていただきました。そして「先生という仕事には生徒の感情をうまく引き出し、そしてどんなことでも受け止めるだけの度量が必要なんだ』ともよく言われました。生徒の心に火をつけ燃え上がらせるのが先生の仕事と教えられました。

私は3週間の実習期間で先生という仕事は一生学び続けなければならない。そして時代と共に変化し挑戦する勇気を持たねばならないことを学びました。私にとって教師の原点がこの教育実習にあります。厳しい日々でしたが思いあがらず、いつも謙虚な姿勢を忘れず、全ての人を尊重し、学び続ける大切さを学んだ3週間でありました。毎年この時期になるとこの原点を思い返しています。実習生のみなさん、実習期間の全てが学びです。たくさん吸収して実習を終えてください。