2020年8月31日月曜日

止まぬ偏見と差別

ここ数日の報道を見ていると「偏見と差別」に関係した報道が多く目に入ってきます。コロナ感染者に対する誹謗中傷や偏見、差別。また海外では人種的な差別によってプロスポーツにも影響が出て試合をボイコットするなどの事態が起きています。全世界を巻き込んだコロナウイルス感染拡大の状況の中で人々は不安との戦いの中このような悲しいニュースが流れてくるのは本当に辛いことだと思っています。
今私自身が出来る事は何かを考えた時自分の周りの人たちにはこのような悲しい事に遭ったりそのような悲しいことをしないよう訴える事しかできません。
そもそも「偏見や差別」「いじめ」は社会集団の中で生まれてきます。私たちが送っている日常生活の中で、人は『自分が有利になりたい』という心境があり『偉くなりたい』『何でも知っている』など常に有利な立場にいる事で安心感を得る事が出来る心理が心理学的にあると言われています。その事を簡単に言い換えれば『自尊心』や『自己肯定感』とも言われています。その自尊心や自己肯定感の低い人が自分と違う人の事を否定して自分の方が勝っている、上であると自分に思いきかせることで自分自身の自己肯定感を補う、または満たそうとすることで偏見や差別、いじめが起きると言われています。
現在日本中に大きな打撃を与えているコロナウイルス。感染者の方々は本当に不安な毎日を送られており我々以上に制限された生活を送られています。そういった感染者の方々への理解が周りの人々には重要な事であると思います。偏見や差別はどんな時も少数派に向けられる。マイノリティーへの理解が最も重要な事です。その為には学びを止めない事。正しい知識を知り、まずは全てを受け入れてからその問題の解決を探るための姿勢と行動が大切なのではないでしょうか。
浪高生のみなさんはこれからたくさんの違う世界を見ていくと思います。そんな時は自分との違いを受け入れ互いに認め合ってこそ自身の成長が望めると思ってください。決して批判や侮辱など相手を傷つけたりしてはいけません。これから一つでも多くの違った世界を見て、その場所で正しい知識を学び経験を積み重ねて偏見や差別がない人生を歩んでいってほしいと願っています。一人一人の浪高生のみなさんが正しい判断と行動をしてくれることを信じています。

6月5日に書いたブログを下記に記しました。
こちらをクリックしてご覧ください。


2020年8月28日金曜日

頑張ってます。浪高生

2学期が始まって1週間が経ちました。今年は本当に暑い!酷暑の夏となりそれに加えてコロナ感染対策の為にマスク着用や換気を徹底している関係上教室内の温度は通常より高く、生徒達は例年以上に熱く感じている中、授業に集中し頑張ってくれています。 本来なら全館冷房完備された本校は快適な環境で学習活動に打ち込めるのですが、いつもより室温が高く暑さの中での学習活動となっています。
生徒達頑張ってます!



本日すべての教室を見て回りましたが生徒達の学習活動に励む姿を見ていると今後その成果が出るのが楽しみになってきました。先生方も指導に関してはICT機器を使って生徒達へのアプローチ方法を工夫され飽きさせないよう授業内容にも創意工夫されているのがわかりました。

暑さに負けず体育も頑張って楽しんでいます。本校の体育館は冷暖房完備されており換気も十分です。快適に体育の授業を受けることが出来ます。


6Rレストランにも行ったところまだランチの準備中でベーカリーショップ「bull」もパンを焼いている途中でした。学校生活の中で、楽しみの一つ「食」についても最高の環境で楽しく食事が出来るように準備をしてくれています。多くのメニューがある中で大人気の「おすすめ丼」など3密を避けるためテイクアウトが出来るメニュー、そして新しくテイクアウトが出来るお弁当も新メニューとして加わっています。

浪高生のみなさんまだまだ暑い日が続くようです。コロナとの戦いだけでなく暑さとも戦っていかねばなりません。体調管理をしっかりして心も体も元気に。暑さは身も心もだらけさせます。ここはしっかりとした軸を持つことが大切です。軸とは「自分を見失わない」ことです。

2020年8月25日火曜日

クラブ活動訪問記~男子バレーボール部~

2学期に入って最初に訪問したクラブ活動は男子バレーボール部。訪問させていただいた日は3年生にとって最後の試合「引退試合」という事もあり、保護者の方々も応援に駆けつけていただいており会場は熱気ある雰囲気となっていました。
今年はコロナの影響で全ての公式戦が中止となり3年生にとっては「引退試合」となる試合がなくなった状態となっていました。目標がなくなった選手たちの為に顧問の先生のご尽力で対戦相手を探していただきました。その依頼を快く引き受けていただいた対戦校の顧問の先生、並びに選手のみなさん本当にありがとうございました。
選手達は試合中声を掛け合いながら今までの練習の成果を出そうと頑張っていました。マネージャーも全力で試合をサポートしてくれていました。その様な選手やマネージャー達の最後の試合に対する想いを感じる事が出来たことが一番良かったと思っています。きっと保護者の皆様も喜んでいただけたのではないかと思います。


1年生・2年生は今日の試合を見て学んだことを、これからは自分たちの課題として今後の練習で克服していかなければなりません。そういった小さな積み重ねがチームを結束させ、そしてチーム力がついていくのです。それが「伝統」となり長きにわたり受け継がれていくのではないでしょうか。
試合が終わった後の3年生はみんな清々しい姿でした。私は3年生に一言「やはり決めるところで決められるような力が必要だね。スポーツも勉強も」と伝えさせてもらいました。部活動に費やした時間は決して無駄にはならない。仲間たちと過ごした時間を忘れないように一生の「友人」としてこれからも「絆」を深めて行ってほしいと思います。
さあ~今後3年生はより一層受験に向けて全力投球していかねばなりません。目標に向かって前進あるのみ!頑張れ男子バレー部員。

2020年8月22日土曜日

2学期のはじまり

本日8月22日から2020年度の2学期が始まりました。始業式の前に神前奉告を行い学院神社の大神様に夏季休暇中のご報告と生徒が元気に登校してきてくれた事への感謝の気持ち、そして2学期も楽しい学校生活を過ごすことが出来るように祈願しました。


今年の夏は酷暑となり熱中症対策や感染予防対策をとりながらの生活となりました。本日全校生徒が事故やトラブルも一切なく登校してきてくれた事本当に嬉しく思っています。一人一人の生徒が自己のマネジメントをしっかりと行った結果だと考えています。本校の生徒達を心から誇りに思っています。

この休暇期間中、部活動や学習活動において多くの生徒が頑張ってくれていました。結果が全てではありませんが、大切なことはどれだけ頑張ったのか。そして充実感や達成感を感じる事が出来たかどうか。その事が最も大切であると表彰式で生徒達には伝えました。本日は頑張った生徒達を代表して、優秀な結果を出してくれた弓道部とソフトテニス部の部員達を表彰しました。
弓道部 団体戦アベック優勝 個人女子優勝
ソフトテニス部 大阪総体Eブロック 優勝
ソフトテニス部 大阪私学総合大会 団体3位
本日から2学期が始まりました。本日の校長講話では生徒のみなさんには目的をしっかりと持って毎日の生活を大切に過ごしてほしい。と伝えました。特に3年生は受験に向けた準備が本格的となってきました。今後は心配事や不安を伴う事もたくさんあるでしょうが、信念をもってその気持ちを解決へのエネルギーに変えて挑戦してほしと伝えさせてもらいました。1年生、2年生に対しても、ただ何となく過ごす毎日ではなく日々一つでも多くの新しい発見が出来るような日々を過ごしてほしいと伝えました。

そのような2学期にすることが出来る事によって学校は大きく変化していくと思います。小さな変化が大きな変化の基になる。楽しく充実した日々を過ごすことが出来る2学期を生徒達と先生方と一緒になり創っていきたいと考えています。

【一生に一度しかない今。たくましく、しなやかに生きていこう。
        時間はすべての人に平等に与えられている。
            大切なことはその時間をどのように過ごすのか。】
                            ~学校長からの一言~
                                                                                                                        

2020年8月20日木曜日

準備はできていますか?

例年より短い夏季休暇。この期間日本中は猛暑に見舞われ異常な暑さの中コロナウイルス感染防止対策をとりながら毎日を過ごしてくれていたと思っています。3年生は進学に向けての準備に邁進し、また2年生、1年生は部活動に励んでいた生徒も多くいると思います。浪高生のみなさんにとって今年の夏は、今までに経験したことがない夏季休暇となったのではないでしょうか。

さていよいよ8月22日から2学期が始まります。みなさん準備はできていますか?一度しかない2020年度2学期をどのように過ごしていくのか。しっかりと自分なりの目的を持っておかねばこの2学期を充実した期間にすることはできません。この2学期を自分自身の高校生活3年間の中でどのように位置づけるかを明確にして、この2学期の目的を自分なりに持っておく事が重要です。そしてその理由もはっきり認識しておく必要があります。その理由とは言い換えれば自分の信念だと私は思っています。目的を見つけるために、信念はしっかりと持っておかなばなりません。後悔のない選択と目的の発見の為にも自分の考えをしっかりと持つ。そしてその為にはより深く学ぶ。そういった姿勢が大切になってくるのだと思います。
「何のために学ぶのか」「何のために進学するのか」「何のために部活動に参加するのか」などその理由=信念がしっかりしていないともし壁にぶち当たった時に挫けてしまったりしてしまう恐れがあります。何が起きようとも最後の最後まで支えとなるような信念をもって目的を選択してほしい。信念をしっかりと持っている人は今後の人生においてあらゆる行動と判断を正しく出来る人間になっていくと思います。
信念を持っている人は「自分らしく生きやすくなる」「人間関係が良好となる」「望みが実現しやすくなる」などポジティブな発想からくるいい効果があると言われています。またその信念が自分自身と周りの人たちを幸せにしてくれます。

【時として人生には、レンガで頭を殴られるようなひどいことが起きる。
                     しかし、信念を失ってはいけない。】
                       (スティーブ・ジョブズの名言)

【信念は人を強くする。疑いは活力を麻痺させる。信念は力である。】
                        (フレデリック・ロバートソン)

浪高生のみなさんこの2020年度2学期が自分にとって大きく変化できた2学期になるよう信念をもって目的の達成のために挑戦してほしいと思っています。挑戦から変化へ
心と身体の準備を整えよ!

2020年8月5日水曜日

1学期終業式

本日は1学期終業式を行いました。本校では終業式の前には必ず学院神社の大神様に感謝の気持ちを込め、無事に1学期を終える事が出来たというご報告をさせていただく神前奉告の儀を執り行います。熱中症対策の為高校生と中学生は各HR教室からの遥拝となりましたが高校自治会会長と中学生徒会会長には一緒に参加してもらい滞りなくお納めすることが出来ました。
神前奉告の儀が終わった後は理事長・学院長先生からの講話をいただきその後高校と中学分かれての終業式を実施いたしました。まず表彰伝達として1学期成績優秀者に対し表彰をいたしました。この表彰は多くの高校生が学習活動に頑張ってくれており、その頑張りを称える為にも今年度から各学期の終業式に学期成績優秀賞として多くの生徒の中から代表して各学年の各類から1名ずつ表彰をすることにしました。文武両道の学校として部活動の成績については表彰をしてまいりましたが今年は学習面での活躍に対しても積極的に表彰をしていきたいと思っています。
また例年なら運動部や文化部の活躍で数多くの表彰伝達があるのですが1学期の大会が全て中止や延期となったために各部の表彰がないのが非常に残念です。しかしそんな中書道部が輝かしい活躍をしてくれました。国際高校生選抜書道展において優秀な成績を収め、第40回ふれあい書道展においてもいい成績を収めてくれました。ほんとうにありがとう。部活動に励んでいる生徒達に希望と勇気を与えてくれたと思っています。

その後校長講話を行い終業式を終えました。終業式後は各学年に分かれ1年2年生は「総合的な探求の時間」3年生は「総合的な学習の時間」として与えられたテーマに沿って学習を行いました。

それぞれの総合的な学習が終了した後は各担任の先生から夏休みのついての諸注意や伝達事項などを聞いて下校となりました。次の登校は8月22日です。

この休暇期間中は感染対策を万全にして健康維持には充分気を付けて自分をしっかりとマネジメントするようにしてください。持っている不安や心配事を解決するには前に進むしかない。心配せず自分が信じた道を進む事。先生たちがみんなを守ってくれます。この夏はいつもとは全く違った夏になります。新しい夏の過ごし方を自分で見つけなければなりません。本校の生徒なら出来る!頑張れ浪高生。大事なことを見失わずに努力しているみんなを心から応援しています。


2020年8月3日月曜日

コロナと「Law」の精神

みなさんLawの精神って知っていますか?
実はこのLawの精神というのは昨年日本でワールドカップが開催されたスポーツ、ラグビーというスポーツで最も大切にされている競技規則の基本となる理念のことです。
他のスポーツなら競技規則と言えばルールなどの事をさしますがラグビーではルールではなくLaw(法・法律)なのです。その競技規則の冒頭には「ラグビー憲章」というのがありそこには5つのファクターが書かれています。
1.品位 2.情熱 3.結束 4.規律 5.尊重
この5つはラグビーをするすべての人々のプレイヤーズスピリッツなのです。
本校ラグビー部(左)
ラガーマンはルールに自分が規制されるのではなくLawの精神に従い自ら規律を保ちコントロールする事が求められます。ラグビーは非常に激しいスポーツです。ルールがなくても正々堂々と戦う事が出来、相手の選手を敬い、そして自らのチームに勇気をもってひたむきに貢献できる、そんな人間性が求められるスポーツなのです。他からの規制を受けるのではなく自らが自律を高める精神性が求められます。人の心のありようがラグビーというスポーツの質を高めるのです。
ONE FOR ALL ALL FOR ONE 「一人はみんなの為に。みんなは一人の為に」。皆さんこの言葉一度は耳にしたことがあると思います。昨年のW杯ではONETEAM というフレーズがよく言われていました。代表選手たちは5つのファクターをもちながら目標としていたベスト8に向けて多くの犠牲を払い、考えや価値観の違いなどすべてを受け入れ4年かけて一つのチーム(家族)になったのです。そのようなチームが強敵に立ち向かいそして勝利する姿、またチームの勝利にひたむきに貢献した一人一人の選手の姿からは多くの感動と勇気を与ることができました。代表選手だけではなくホスト国すべての日本人の振る舞いが、全世界の人々に勇気と感謝、そして日本文化の素晴らしさを世界に与えたと思っています。
スポーツは人がやるのもです。そしてスポーツは人をあらわし、人がスポーツをあらわすのです。日常生活や学校生活、また学習活動もスポーツと同じだと思います。全ては人(人間)が行うのです。コロナ禍の中みなさんはこの7月まで自分の周りのルールや規則に囲まれるのではなく自分の健康と命を守るため自らの判断で行動してきました。それが出来る本校の生徒のみなさんは、このLawの精神(行動の規範)にあるように自身を律して正しい判断の下、今後もそれぞれの目標に向かって挑戦し変化していってほしい。今大都市圏において感染の拡大が第2波としてやってきています。自らの行動がこれからの未来を創るのだということを、このコロナウイルスが私たちに教えてくれているのではないでしょうか。
学校のルールや校則が気になるという事はそれだけ規制されているのですよ。日常生活においても当たり前のことを当たり前のようにできる。そしてそれを基盤に新たなことに挑戦する。そうすることできっと心が開け、コロナに負けずに自分のこれからの未来も開けてくるでしょう。