2024年3月26日火曜日

春休み中の浪高生達へ

今学校は春休み中です。生徒の皆さんは部活動に学習活動に、また日頃できない事にチャレンジしてくれていると思います。4月から始まる新学期に向けても準備をするなど充実した毎日を過ごしてくれていると思います。今日はそんな皆さんに一言、この言葉を伝えさせてもらいます。

You have to believe in yourself when no one else does.

「誰も自分を信じていない時でも、自分は自分を信じなければならない。」

この言葉は女子プロテニス選手のセリーナ・ジャメカ・ウィリアムズ選書の言葉です。これまでに WTA ツアーでシングルス 73 勝ダブルス 23 勝を挙げており、無類の強さで圧倒的な成績を残してきたことから、女子テニス史上最高の選手と称されました。

さすが『女子テニス史上最高の選手』と称される人物の言葉です。トップアスリートの選手の言葉を何度か紹介させてもらいましたが今回のセリーナ選手の言葉もトップアスリートのメンタルの強さを表すものでありその言葉からは“一流選手”という事を感じることが出来ました。

私も現役選手だった頃、不調が続いて悩んでいた時期がありました。その様子を見ていたチームメイトも不安を抱えている自分の様子を見て声をかけてくれた仲間もいます。また「今回の試合は活躍を期待できないな」と思いながら起用してくれた監督、コーチの想いも今となれば本当にかけがえのない経験だったと思います。

そんな時にコーチが練習終わりに私を呼び止め、“どんな時でも自分に期待をして努力できるのが真のアスリートだ!気持ちなんて今この一瞬で変えられるから!”と励まされたことがありました。その言葉のおかげで気持ちを切り替え、思い切ってプレーすることができたことを覚えています。“仲間”や“言葉”の持つ力というものは本当に大きいですね。「言霊」という言葉の意味を改めて学び、その大切さを理解できた時でもありました。

私はこの経験から、何かに困った時は仲間、周りの人たちにどんどん甘えていいと思っています。困った時だけでなく常に甘えていていいと思っています。なぜなら自分のことを自分“だけ”で支えるのは非常に難しいことだと思うからです。その代わりに誰かが困っている時には全力で支えてあげる事が大切です。

よく耳にする『困った時はお互い様』という言葉がありますが、私の中では『困らないためのお互い様、困った時はさらにお互い様』です。困難を乗り越えるために最終的にはもちろん自分が頑張らなくてはいけないですが、そこまでのプロセスの中で、自分一人よりも仲間と力を合わせた方が絶対により良い結果に結びつくと確信しているからです。

全国選抜大会出場の硬式テニス部の仲間達

仲間がいるということは自分にとって大きな“強み”と言えます。今回の言葉から学ぶ事は『誰も自分を信じていないと感じる時でも絶対に仲間の誰かは自分を信じてくれている。そんな自分を自分自身が信じてあげなければならない』ということなのだと思います。

男子バレー部 仲間を応援する選手達

今部活動や学習活動で頑張っている生徒、そして新学期に向けて準備をしている生徒、ほとんどの生徒達は今後もきっと様々な困難が人生の中で訪れると思います。その度に“大ピンチ!”と感じる事もあると思います。そんな時、家族や仲間を思い出してください。かけがえのない存在に囲まれているみなさんがクリアできないはずがありません。今の自分の力を信じて前に向かいチャレンジしてください。

耐寒行事 葛城古道を仲間と歩く生徒達

2024年3月18日月曜日

令和5年度修了式

 先週土曜日から高校1年生のⅡ類の生徒達が多聞合宿を実施しました。2年時からは理系に進む生徒達で今のうちに数学の基礎基本をもう一度徹底的に復習して2年時からの学習に備える事を目的としています。1泊2日の合宿では、学べる事は限られています。しかし一人で学ぶ事も大切ではありますが多くの仲間たちと一緒に学ぶ事で様々な考えや想いを発見できるきっかけにもなります。

「自分は一人ではない」という感覚を持つことでこれから待ち構えている大学受験に向け不安と心配を振り払い乗り越えていく希望と勇気を与えてくれると考えています。学力の向上の為の場であることは間違いありませんが多聞宿泊合宿という機会はそう言った好影響もあるという事を知っておいてほしいと思います。

そして今日は令和5年度修了式が執り行われました。初めに、今年度を無事に終えることが出来たことの報告と感謝の気持ちを込め学院神社へ参拝を行い、学院長先生からの講話後、修了式に移りました。修了式では、全校表彰・部活動表彰・各表彰など生徒達の活躍を全校生徒で称えました。その後の校長講話では、この1年を振り返っての話と来年度に向けての話をさせていただきました。

全校表彰受賞者

この1年間「挑戦」と「冒険」というスローガンを掲げ、毎月の朝礼ではその月々でのキーワードを伝えてきました。生徒達はこの一年そのキーワードを実行しようと頑張ってくれました。だからこそ今年度も無事に終えることが出来たと考えています。この1年の日常生活の中では必ずたくさんの「気づき」が有ったと思います。その「気づき」を見逃すか、掴むかでこれからみなさんが歩んでいく道は大きく変わっていきます。

陸上競技部
世界競歩チーム選手権大会
日本代表として選出された生徒

その「気づき」を掴み、行動に移せば何かしらの変化が起きます。その変化を大切にし、良い変化でも悪い変化でも素直に受け入れ次の変化へとつなげていく事が重要です。この1年沢山の失敗や成功、後悔などがあったと思いますが、それは自分の未来を幸せにする為に必要な事であったと考えれば、いい経験であったと思えるのではないでしょうか。それが本当の学びであり、その中で得た経験や変化が成長につながると考えています。その成長は目に見える成長もあれば目には見えない成長もあります。

弓道部
大阪城弓道場入高校弓道選手権大会
 男子個人 優勝・3位

その「気づき」をきっかけにこの春休みの期間に何をするのか。これが大切な事ではないかと思っています。4月以降の新しい年度に向けて自分自身をもう一度見つめ直し「新たな挑戦への準備」をしっかりとしておいてください。今年度本校は100周年という記念すべき年度を迎えて生徒達のお陰で素晴らしい令和5年度となりました。令和6年度は次の100年に向けた第一歩となる年となります。

吹奏楽部 
管打楽器ソロコンテスト・関西アンサンブルコンテスト
                   金賞 などの受賞者

その時に在籍している生徒達には100年という伝統を引き継ぎ次の100年に向けた新しい浪速を創る為に一人一人の生徒達が目的を持ち自分の成長を感じその努力に対して充実感のある学校生活になるようにしていかねばなりません。その様な学校生活となるよう今年度の成功や失敗、そして「気づき」を次年度に生かす事で素晴らしい学校生活を迎えることが出来ると確信しています。新年度に向けてのセッティング、準備をしっかりとする。考え、備える為の時間をこの時期に取ることで4月以降いいスタートが切れると思います。

校内すららカップ ミッション達成賞 受賞者

読書マラソン 大賞 受賞者

校内ティーファカップ各賞 受賞者

次の100年に向けたスタートです。一人一人の生徒が自分の人生にとってベストな選択となるよう失敗を恐れず、自分を信じていろんな事に「挑戦」してください。今はまだ失敗は許されます。先生方が必ずサポートするから大丈夫。安心してほしい。4月の始業式には入学してくる新たな仲間たちと一緒に元気な姿で会いましょう。楽しみにしています。

各学年 寳來賞 受賞生徒
大阪私立高等学校総合体育大会 学校表彰
男子・女子 総合3位
大阪高等学校総合体育大会
男子総合6位 女子総合4位

2024年3月16日土曜日

カナダ語学研修へ出発

 本日33名の生徒達がカナダ語学研修へ出発しました。海外へ渡航する目的は現地の人々と出会い、その地で様々な価値観や物事の捉え方、社会の仕組み、またその地の文化を学ぶことです。また、現地の雰囲気を肌で感じ、自分たちが暮らす日本の社会や文化を客観的に見直し、これから自分が進むべき道を模索する為の大切な経験を得る事が大きな目的であると考えています。

今年度はカナダオンタリオ州に位置するトロントという場所での語学研修となります。トロントは多文化が混じり合う国際的な中心地でもあり教育水準の高い地域でもあります。また世界中からの留学生を受け入れており多様な文化を学ぶいい機会でもあります。

今回参加をする33名の生徒達には2週間の滞在中に経験する全ての活動が自分にとって新しい学びになるという姿勢で臨んでほしいと思います。ホストファミリーとの日常生活、学校での生活1日1日を大切に過ごしてほしいと思います。カナダでの生活を通じて異文化を理解して互いに尊重し合う事で自分自身の中の視野を広げることが出来ます。

目の前の事全てを受け入れてその時にどのように対応する事が良いのか。またその為には何が必要なのか。その様な事に気づき、知ることが重要な事です。知らない事や出来ない自分を責める必要はありません。それが学ぶという事であり、そう言った事に気づかされた後に何をするかが重要です。

出発の前に生徒達へはいつも言っている「挑戦と冒険」というキーワードを伝えさせてもらいました。新しい環境で生活をするという旅に生徒達は出発します。何が起きるかわからないワクワク感、そして不安など様々な感情があると思います。それが冒険でありその冒険の旅に挑戦する生徒達を私たちは全力でサポートしていきます。何も心配はいりません。出発前に生徒達にはそう言って激励をして送り出しました。今回の研修が生徒の皆さんにとってこれからの人生に大きな影響を与える研修となる事を願っています。元気で!一回り逞しくなって帰国してくれる姿を見られるのを楽しみにしています。

2024年3月15日金曜日

空手道部選抜大会出場

 今日3月22日から広島県で行われる全国空手道選抜大会に出場する空手道部の生徒たちに激励金を渡しました。総勢で30名を超える生徒達が出場する事になっています。個人組手・個人形、団体組手・団体形に出場する生徒達に激励をさせてもらいました。

本校の看板クラブの1つでもある空手道部の活躍は本校の他のクラブ員達にもいい刺激となり学校の活性化をもたらさせてくれます。今回出場する生徒達には大阪を代表する学校としてのプライドと浪速を代表する生徒として結果だけではなく全ての面で他の高校生の模範となるよう努力してほしい伝えました。

選抜大会に出場するチームの全てが日本一を目標に集まってきます。試合の結果だけではなく高校生として、空手道を学ぶアスリートとして全ての面で他を圧倒し日本一を掴んで戻ってきてほしいと思います。

まずは体調管理をきっちり行い当日はベストコンディションで試合に臨むことが重要ですね。勝負はもう始まっているのです。まずは今勝負している自分自身に勝たなければ試合相手に挑む前にもう勝敗は決まっています。大会までの日々をどう過ごすか?生徒達の活躍と本当の強さを求める向上心に期待しています。頑張ってください。

2024年3月11日月曜日

期待と希望を胸に

 先週週末から高校2年生の多聞合宿が行われました。1年後に控えた大学入試に向け本格的に受験対策が始まりました。今回の合宿に参加した生徒達はこの1年間共通テストに向けた準備を積んでいく事になります。

宿泊合宿では一人で学習する日常とは違い、仲間と共に同じ時間を過ごす事によっていつも以上の成果を得ることが出来ると思います。本番に向けた応用力、そして実践力を身に付ける為にもこの様な機会は重要な機会だと考えています。これからも多聞尚学館を利用しどんどん成果を上げることが出来るように努力を積み上げてください。

そして今日は4月から本校に入学予定の専願受験生の皆さんが登校して来てくれました。4月から始まる高校生活をしっかりと準備を整えて新学期を迎えてもらい、期待と希望に満ち溢れた高校生活をスタートしてもらえるように、今やっておいてほしい事を中心に伝えさせてもらいました。

中学校生活の3年間は希望校合格に向けてコツコツと学習活動に励み、希望校の合格を手にした皆さんの努力に心からの敬意を表すると共に、4月からの新入生一人一人の高校生活を思うと私はその責任の重さに身が引き締まる思いです。コロナ感染対策も規制が緩和され、以前の浪速の日常生活も戻りつつある中、浪速高校での3年間が元気で楽しく、充実した学校生活を過ごすことが出来るよう全力でサポートして行きたいと思っています。高校3年間という一生に一度しかない青春を謳歌できるよう一緒に頑張っていければ嬉しいです。

令和6年度の入学生は次の100年に向けた最初の入学生です。100年という伝統を引き継ぎ次の100年に向けて新しい浪速を作っていかねばなりません。一人一人の想いと行動が新生浪速を創り上げ、これからも浪速に入学してくれる後輩たちへその思いを脈々と紡いでいかねばなりません。その為にも志をしっかりと持って4月以降の高校生活を過ごしてほしいと思っています。

私は「一期一会」という言葉が大好きです。人との出会いには必ず意味があり、すべての人との出会いや関わりが、その人の人生を豊かにし、美しく彩ってくれるものだと考えています。今日浪速に登校してくれた専願生達全てが仲間であり、その仲間たちと新しい浪速を創っていって欲しいと願っています。浪速高等学校での「一期一会」を大切にし、すべての出会いに感謝しながら、誠心誠意目の前の事に全力を尽くし、今を一生懸命に生きてほしいと思います。

今通われている中学校生活もあとわずかです。もうすぐ中学校の卒業式が行われると思います。最後の最後まで充実した中学校生活を過ごしてください。中学校生活をしっかりと締めくくれてこそ、良い高校生活のスタートが切れると思います。そして、今日お渡しした入学前課題も含めて、中学校の学習の復習と高校での学習の準備も少しずつ進めて欲しいと思います。

入学式で本校の制服を身にまとった輝かしい皆さんとお会いできることを楽しみにしています。そして4月から始まる新しい仲間との学校生活を楽しみにしておいてください。最後に私からみなさんに今日はこの事を伝えます。「ようこそ浪速高校へ。浪速に来てくれてありがとう!4月から先輩たちと先生方と一緒に充実した3年間を過ごして行きましょう。」

2024年3月5日火曜日

5年ぶりの海外修学旅行

 本日は高校1年生を対象とした修学旅行の説明会を実施しました。行き先は、国内は沖縄・北海道の2コース。そして海外はオーストラリア・ニュージーランド・マレーシアとシンガポール・韓国と4コース、国内外の6コースから生徒達が自由に選んで参加する従来の形での修学旅行となります。

5年ぶりの海外修学旅行の実施となります。今日はパスポート取得に必要な説明だけではなく担当の旅行会社の方からは準備の大切さを生徒達に訴えてくれていました。国内のような日本文化の名所への訪問ではなく、日本とは全く違う異文化の国へ訪問する事を充分に理解しておく必要があります。そして海外へ渡航する意味と目的を明確にして、充実した修学旅行にする為にはしっかりとした備えと準備、そして心構えが大切となってきます。その一つがパスポートです。

日本では当たり前のことが海外では通用しません。一歩日本を出国するともう日本での常識が通用しない場所であるという事を理解しておかねばなりません。そしてその場その場での対応もしっかりと考えておかねばなりません。外の世界を知るという事はそういう事です。各国の名所と言われる場所へ訪問して現地でその場の空気や風景、そして直接肌で感じる何かを体験すること。そしてそこで多くの感動や知識を得る事も大切ですが、それは何事もなく健康で安全に日本に帰ってくる事が出来るという前提の元での事です。

「無事に行って無事に帰ってくる」当たり前の事ですがその当たり前が出来ないもあるのです。もし万が一それが海外で出来なかったら取り返しがつかない事態を引き起こす事もあるという認識を生徒達には持っておいてほしいと思います。多くの生徒達は初めて海外へ出かける事でしょう。その最初の海外修学旅行が素晴らしいものとなり、今後の自分の人生において貴重な経験となり新たな目標や目的を発見できる旅にしてくれたら本当に嬉しい限りです。そうなる為にもしっかりとした準備と心構え、そして現地の情報や知識を出来る限り集めておく事が大切です。生徒達にとって楽しい、一生の思い出となるような修学旅行となるよう私達も準備万端にして望みたいと思います。

2024年3月4日月曜日

未来に向けて

 先週末1泊2日で高校1年生の特別セミナーを多聞尚学館で実施しました。このセミナーは2年後国公立大学への進学を希望している生徒対象に行われ、約80名の生徒が参加しました。英語・数学・国語、3科目の授業や演習を徹底的に行い2年後の大学入試に向け基礎基本を学習しました。大学入試では高校1年生で学ぶ内容も多く出題されています。そうしたことも踏まえて学習に取り組む生徒達の積極的に学ぶ姿勢を見ることができて非常に嬉しく思います。

同じ目標を持った仲間と過ごす2日間は学習面だけではなく様々な想いや悩み、不安を話し合い、同じ想いを共有してその壁を乗り越えていく勇気と希望を得ることが出来る大切な時間になると思います。これからは受け身の学びではなくしっかりとした目的を持って行動し一つでも多くの充実感を得る事が自分自身の未来を切り開く原動力となる事は間違いありません。

何が出来なくて何が出来るのか。そして何が出来るようになったのか。そう言った事を常に考えながら一つ一つ自分のスキルを高めていく。未来に向けた準備を今から少しずつ行って行く事で、今後の進路選択の幅が大きくなり、様々な方向に進めるようになってほしいと願っています。たった2日間ではありますがまた一歩成長できた機会であったと思います。今週は2年生が多聞合宿へ出かけます。

そして今日は1年生のⅡ類・Ⅲ類の生徒対象に分野別・体験授業を実施しました。大学や専門学校の先生を招いていろんな分野の知見を深め、将来どのような進路を選択するのかを考える非常に大切な機会となりました。40を超える分野の模擬授業や体験授業が行われ生徒達は聞きたい分野を2つ選び熱心に講義を聞いていました。

1年生は来月から2年生となります。もう大学受験はそこまで来ています。今回の授業をきっかけにして、そろそろ真剣に未来の自分像を描いていって欲しいと思います。時間を作り様々な所に出かけていき、今日のような機会を作り出して自分が進むべき方向、いや進みたい方向をしっかりと見つけていかねばなりません。もう間もなく迎える春休みの期間をどのように過ごすかで2年生の学校生活が決まってくると思います。未来に向けての準備を今日のような機会を大切にこれからも積極的に行動してください。未来を築くのは自分です。