本日3班の生徒たちが最終日となりました」。今日は伊勢神宮で20年に一度行われる式年遷宮(しきねんせんぐう)が2033年(令和15年)に実施される数年前(遷宮事業の序盤)から何度かにわたって催される、「川曳(かわびき)」が神聖な川、五十鈴川(いすずがわ)で今日と明日の2日にわたり開催されるため川への立ち入りが一切の禁止となり、本日の男子生徒の禊が実施できず女子生徒と同様に内宮参拝後、講堂にて大祓詞の奏上・神拝詞の書写を行いました。
最終日も3班の生徒たちはしっかりとした姿勢で神道行事に臨んでくれたと思います。3日間でこれだけの行動変容がみられるのはこの伊勢修養学舎がいかに生徒たちの心の修養となっているかがわかる瞬間でもあります。本日到着した4班の生徒たちにも同じ神道行事を通して心の修養をしてほしいと思っています。式年遷宮の始まりは約1,300年前と言われており飛鳥時代、天武天皇の発意により定められ、持統天皇の治世(690年)に第1回が行われました。「常若(とこわか)」の思想を重んじ「常に若々しく、清らかであること」を尊ぶ神道の価値観から、20年ごとに社殿や神宝を新調する仕組みが作られました。これにより、古代から続く宮大工や伝統工芸の技術が途絶えることなく現代へ継承されています。
室町末期から戦国時代にかけて、幕府の衰退や相次ぐ戦乱により財源が断たれ、式年遷宮は約120年間中断しましたがその後、織田信長や豊臣秀吉、徳川家康らの支援によって復興を遂げ、江戸時代以降にお木曳行事も神領民(しんりょうみん=神宮領の住民)の結束を示す大行事として定着しました。
「御木曳(おきひき)」とは新しい社殿を建てるための檜(ひのき)の大木(御用材)を神域へと運び入れる行事でその御木曳のうち、五十鈴川(いすずがわ)の水流を利用して川から木を曳き運ぶ行事が「川曳(かわびき)」です。
川曳(かわびき)の主役は、古くから伊勢神宮を支えてきた地元の「神領民(しんりょうみん)」と呼ばれる人々です。地区ごとに「奉曳団(ほうえいだん)」を結成し、子供からお年寄りまで世代を超えて参加します。川の中で大勢が同時に力を入れるため、木遣り(きやり)師が独特の節回しで唄を歌い、引き手が「エンヤ、エンヤ」と威勢よく掛け声を返して息を合わせます。川に入る参加者は水に濡れても良い伝統的な装束に身を包み、冷たい水の中でも熱気あふれる空間を作り出します。次の式年遷宮は2033年(令和15年)となっており63回目となります。これからも約8年かけて準備・諸行事が行われます。このように本日行われた川曳などの華やかな行事を皮切りに、数年かけて建築や装飾の職人技が集結し、2033年(令和15年)の「遷御」(せんぎょ)へと向かっていきます。4班の生徒たちも本日午後からの神道行事もしっかりと取り組んでくれていました。これからも明後日まで気を抜かずに積極的な姿勢で目の前の行事に取り組んでくれることを期待しています。できるかできないかではなくやるかやらないか。今この瞬間を大切にそして一生懸命に取り組むことが重要です。頑張れ!浪高生たち。