2025年7月26日土曜日

伊勢修養学舎3班 3日目 ~風日折宮と荒祭宮~

本日3班の生徒達は最終日となりました。早朝女子の内宮参拝出発直前から雨が降り出し残念ながら参拝は取りやめて講堂内からの遥拝としました。その後大祓の詞を奏上し書写の時間となりました。

一方男子生徒は禊へ出発した後に五十鈴川の近くまで来た頃から雨が降り出し近くのおかげ横丁の屋根で一時雨宿りを行い天候の回復を待って何とか最後の禊を行うことができました。男子生徒は素晴らしい姿勢で禊に参加しており終了間際には大きな虹がかかるなど生徒達の頑張りを天照大御神様が見てくださっていたかのようでした。


3班の生徒達も3日間の修養行事をしっかりと体験し成長して帰阪してくれたと思っています。お疲れさまでした。
修養行事2日目の午前中は内宮内で御神楽の奉納後に参拝するお社があります。内宮には別宮と言われる格式の高いお社が10社あります。この別宮とは「わけみや」の意味で、正宮に次ぎ尊いとされる。内宮の別宮は風日祈宮のほか境内に荒祭宮(あらまつりのみや)1宮、境外に月讀宮(つきよみのみや)、瀧原宮(たきはらのみや)、伊雑宮(いざわのみや)、倭姫宮(やまとひめのみや)ほか4宮があります。
風日祈宮
その内の2つ、風日折宮(かざひのみのみや)と荒祭宮(あらまつりのみや)という2つのお社を参拝します。風日折宮は伊弉諾尊(いざなぎのみこと)の御子神で、風をつかさどる神である級長津彦命(しなつひこのみこと)と級長戸辺命(しなとべのみこと)を祀る内宮の別宮です。雨風の災害がないよう、また五穀が豊かに実ることを祈願するお祭り風日折祭と関りが大変深い別宮です。
荒祭宮

次は荒祭宮への参拝。この荒祭宮のご祭神は天照大御神様の「荒御魂」で神様の御魂のおだやかな働きを「和御魂」というのに対して荒々しく格別に顕著なご神威をあらわされる御魂の働きの事を言います。別宮の中でも格式が高く他の別宮と比べても殿舎は大きく、正宮につぐ大きさとなっています。オリンピック選手や芸能人など勝負ごとに向かう前に参拝をされる方が多く、導きの神様猿田彦大神様と合わせて前に一歩踏み出すために祈願される方が多いようです。

このようにこの修養学舎ではさまざまなお社を参拝させてもらいます。参拝する神社には歴史があり、そしてそこに祭られている神様を知ることで初めて感謝の気持ちをもって参拝ができるのです。気持ちを込めるということは学ぶ事から始まると思っています。正しい知識を持ってしっかりと理解するからこそ素直な気持ちで参拝することができるのです。そういった参拝する意味を心にしっかりと持つことで自身の心が洗われ、そして清らかな心を保つことが出来ると思っています。生徒達はこの修養学舎においてそういった経験を積んでくれています。

3班が神宮会館を出発し2時間後には4班の生徒達が到着してくれました。4班の生徒達にも神道行事を通じて「浄く・明るく・正しく・直く」の精神を体感してもらえると思います。そして新たな学びを通じて新たな自分の可能性を見つけてほしいと思います。