2025年7月27日日曜日

伊勢修養学舎4班 2日目 ~ 伊雑宮と倭姫宮 ~

4班の生徒達も2日目を迎えました。スケジュール通りに早朝から男子生徒は禊に向かいました。この班の生徒は昨夜の練習から非常に元気がよく鳥船行事もしっかりと行ってくれており初日の禊としては非常にいい禊であったと思います。よく頑張ってくれました。

朝食後はお神楽奉納後内宮にある別宮2か所を参拝。午後からは男子は 伊雑宮(いざわのみや)と倭姫宮(やまとひめのみや)に参拝後宿舎に戻り講堂で大祓の詞を書写を行いました。

午後からは女子生徒は倭姫宮(やまとひめのみや)に参拝後皇学館大学祭式教室にて舞のご指導をしていただきました。4班の男子・女子共に真剣に神道行事に取り組んでくれたと考えています。

今日は本日参拝させていただいた皇大神宮別宮の伊雑宮(いざわのみや)と倭姫宮(やまとひめのみや)についてお話したいと思います。

伊雑宮の創立は約二千年前の第11代垂仁天皇の御代(みよ)。倭姫命が御贄地(みにえどころ)を定めるため、志摩国に入ったところ、伊佐波登美命(いざわとみのみこと)を迎えられ、この地にお宮を創建したと伝えられています。ご祭神は、天照大御神の御魂を祀っています。伊雑宮は、別宮の中でも由緒のある特別の別宮であると言っても過言でありません。その理由は、宮域に神田(しんでん)を持つ唯一の別宮である。二つ目は内宮 荒祭宮の近くに伊雑宮遥拝所が存在していた。三つめは別宮の中で唯一、神饌を調理する場所である 忌火屋殿(いみびやでん)が存在している。

「伊雑宮」は、古くから「天照大御神」(あまてらすおおみかみ)の「遙宮」(とおのみや)【※神宮から遠く離れた「別宮」を意味する。】として広く信仰を集め、地元の人々によって海の幸、山の幸の豊饒(ほうじょう)が祈られてきました。ここでは日本の主食であるお米についての原点があると言われています。

次に「倭姫宮」は、皇大神宮(内宮)の別宮で、2000年以上前に天照大御神を伊勢にお連れになった倭姫命(やまとひめのみこと)が御祭神です。倭姫命は第11代垂仁(すいにん)天皇の皇女です。天照大御神のご鎮座の地を求め各地を巡幸され、伊勢の国に入ると、天照大御神から「ここにいようと思う」という御神託を受けられました。

そして現在の場所・五十鈴川のほとりに、皇大神宮(内宮)を創建されました。現在本校の学院神社にある鳥居はこの倭姫宮の鳥居を式年遷宮の際に伊勢神宮から頂いたものであり、本校と伊勢神宮との関わりを象徴するものとなっています。

この様に本校と伊勢神宮との関わりは深く、この修養学舎において多くの神社を参拝し、その神社の由来や歴史を知ることで参拝する意味を知り、心を健やかにすることが出来ると考えています。明日は最終日です。最後までしっかりとした心構えで神道行事に臨んでください。