2024年7月28日日曜日

伊勢修養学舎4班 2日目 ~神宮会館~

 4班の生徒達は2日目の修養行事となりました。今日の伊勢は39度になる酷暑の日となりましたが生徒達は早朝からの禊、内宮参拝、そしてお神楽の奉納と別宮2か所の参拝を午前中に行いました。そして午後からの行事も順調に進み、女子の祭式教室においては豊栄の舞を女性神職の先生からご指導をいただきました。

一つ一つの舞の動作はその人の心を表し正しい姿勢で丁寧に体を動かし、そして何よりも浄い心で舞うことで神様に伝わることを学んだと思います。これは日常の生活にも同じことが言えると思います。人と人との信頼関係を築くにはそういった気持ちを持つことが重要なことです。

浄く、明るく、正しく、直くはどこの場所でもどんな状況でも大切に持ち続けなければならないということです。女子生徒の皆さんは本当に貴重な体験をできたと思っています。魂のこもった神職の先生からの言葉(指導)を心で受け取りその言葉を素直に正しく動作で表す。祭式教室での学びでした。

今年度の第71回伊勢修養学舎も明日が最終日となりました。966名の高校1年生と高校2年生8名の生徒達が4班に分かれ9日間に及び宿泊をさせて頂いたのが「神宮会館」であります。今日は71年間にわたり本校の「伊勢修養学舎」を共に支えていただいてきた「神宮会館」についてお伝えしたいと思います。

この神宮会館は昭和28年の第59回式年遷宮の附帯事業として神宮が建設されました。お伊勢参りの宿として伊勢神宮崇敬会が運営を委託され、第60回御遷宮時に西館を、平成5年の第61回御遷宮時に本館を新築され現在に至っており、お伊勢参りの宿として知られている宿泊施設です。内宮への参拝も徒歩5分という近さもあり毎年日本全国から多くの参拝者の方がたが宿泊されています。

本校の伊勢修養学舎は神宮会館が建設された翌年昭和29年から始まっており、第1回目の伊勢修養学舎から71年間にわたりお世話になっているお宿となります。本校の伊勢修養学舎の歴史を語る上で、この神宮会館なしでは語ることができません。

神宮会館の変遷とともに、本校の伊勢修養学舎も変革していきました。現在も非常に恵まれた環境の中で、修養行事をスムーズに行えるようご配慮いただき実施できています。このようにこの神宮会館は、多くの卒業生がお世話になっており、修養学舎中は生徒達の修養の場所でもあり、そして神宮会館の皆様の心温まるおもてなしは心と身体の癒し宿ともなっています。

このように伊勢修養学舎には71年間にわたり受け継がれてきた数多くの伝統があります。参拝するところ、見学するところ、滞在するところ、すべての場所にはそこへ行く理由があり、そこには深い歴史があり、受け継がれてきた先人たちの想いがあります。その事をこの伊勢修養学舎で学んだと思います。

明日で第71回伊勢修養学舎すべての日程がこれで終了となります。今年の伊勢修養学舎を終えた1年生の生徒達の成長は今後のみなさんの学校生活から見えてくると思います。この修養学舎においては全ての行事で大切な事は伝え、現地で実際に学び、経験してくれたと思っています。「今を一生懸命に生きる」この事が最も重要なキーワードです。感謝の気持ちを忘れず、日々謙虚に浄く、明るく、正しく、直く生きていく事が大事な事です。

校長講話の要旨プリントは自宅の机に貼っておいてください。最低でも高校卒業までは貼っておいてほしい。キーワードは「品格」「情熱」「規律」「尊重」「結束」の5つです。~挑戦するからこそ変われる~このフレーズを忘れずに校長からのメッセージをしっかりと心に刻んでくれていることを願っています。そして自分の夢に向かって挑戦し続ける事。そうすれば必ず自分の中で新しい自分を発見できることができます。それが成長したという事です。

最後のホームルームではこの期間で学んだ事や新しい発見、そして成長したと感じたところなど生徒達が自分の想いやクラスメイトからの話などを聞いていました。そして近い未来と遠い未来を描きながらその実現に向けて今何をしなければならないかを考えるいい時間となったと思います。伊勢修養学舎は古き良き伝統を学びそこから新しい事に挑戦するエナジーを養うことが出来るのです。