2班の生徒達の2日目となりました。1班と同様に朝は昨日と同様に男女ともに5時30分の起床後男子は禊へ、女子は大祓詞奏上後に内宮への参拝を行い宿舎に戻って朝食となります。この伊勢修養学舎ではたくさんの重要な大神様を参拝させていただきます。この伊勢の地には正宮・別宮・摂社・末社・所管社を合わせて125のお社があります。
そのもっとも重要な正宮の1つは内宮(正式名:皇大神宮)です。内宮の御祭神は天照坐皇大御神(あまてらしますすめおおかみ)であり一般的には天照大御神(あまてらすおおかみ)と言われています。
神様の名前から太陽を連想する神様だと思われますが単なる太陽神ではなく、皇室の御先祖であり天皇の御祖神(みおやがみ)でもあります。第11代垂仁天皇の御代に皇女倭姫命が大神様にお仕えした際、大神様が永遠に御鎮座できる地(大宮地:おおみやどころ)を求めて各地を巡幸されこの伊勢の地に宮を営み大神様を祀り申し上げたとされています。
今から2000年前、皇位のしるしとして受け継がれる三種の神器の一つである八咫鏡(ヤタノカガミ)をご神体としてお祀りし、国家の守護神として崇める伊勢信仰は平安末期より広がっていったと言われています。この内宮の大神様は最も本校の基本となる大神様で、学校にある学院神社にも祀られている神様です。
そしてもう一つの重要な正宮はこの修養学舎で1日目に参拝する外宮(正式名:豊受大神宮)です。外宮に祀られている御祭神は天照大御神の食事を司る「豊受大御神」です。正殿は神宮だけの建築様式「唯一神明造(ゆいいつしんめいづくり)」となっています。
第21代雄略天皇(ゆうりゃく)の御代に今の地に祀られたと伝えられています。日本書紀や丹波国風土記によると、稲作、養蚕、醸造の神様といわれ、衣食住、物を生産しそれを加工する、つまり産業の守護神と考えられているのです。今から1500年前、天照大御神のお食事を司る、御饌都神(みけつかみ)として丹波の国から現在の地にお迎えされました。内宮の御鎮座から約500年後です。
このように修養学舎では伊勢の地で重要な正宮や別宮に参拝する事でその神社の成り立ちや日本文化を学ぶことが出来ます。神社神道の学校で学ぶ生徒としてこの様な事を学ぶ機会を得るのは、この浪速でしかない事でもあります。
学校の校舎にも今回参拝した神社の神様が様々な形に描かれたり、その神社に関係する物が置かれたりしています。本校の生徒たちは学院神社の大神様をはじめたくさんの神様に見守られて学校生活を過ごしていることを再認識してほしいと思います。
浄く、明るく、正しく、直く。この本校の校訓を忘れずに様々なことに挑戦していれば必ず良い方向に導き、そして本校の生徒たちの夢の実現に頑張っている姿を見守ってくれると思います。そのためにも感謝の気持ちを忘れずにいることが大切なことなのです。