今週は学期末試験が終わって生徒の皆さんは特別授業となり夏季休暇を前にもうひと踏ん張り頑張ってくれています。学期末試験の結果が手元に戻ってきており一人一人の生徒の皆さんはそれぞれの想いで学校生活を過ごしてくれていると思います。そんな日々を過ごしているみなさんに今日はこの言葉を伝えたいと思います。
【忘れてならないのは、ヨットは向かい風でも前に走るということである。】
この言葉は鳥羽博道さんの言葉でありみなさんもご存知の『ドトールコーヒー』の創業者としても有名な人物です。実はこの言葉のあとには『風を読み、何枚かの帆を巧みに調節することによって、どんな向かい風の中でも前に進むことができるのだ』と続いています。
今までの人生の中でみなさんはどんな言葉を一番多く発してきましたか?私は人生の中で一番多く発した言葉は『頑張る』かもしれません。なぜなら頑張るべきタイミングというものがそれだけ日常の中で溢れていますし、常に頑張ることで人生(生活)は進んでいくものだからです。
しかし、みなさんも理解してもらえると思いますが、頑張ることの大切さや頑張りたい気持ちはあるものの、いざそのタイミングになると『頑張るのはいいけど◯◯があるから多分成果が出ないから頑張っても意味ない』と頑張らずに済む方法(言い訳)が思い浮かんでしまうことが少なからずあると思います。なぜ挑戦する前からネガティブな結果を予想してしまうのでしょうか。私は頑張ってもダメだった時の事を思うからだと考えています。頑張るという事は苦難や失敗が伴います。人は誰でも苦難や失敗から自分を守りたいものです。私も数え切れないほど失敗の経験がありますが、その都度家族や先生に叱られたことを覚えています。時々『叱ると怒るの違い』という話を耳にすることがあります。叱ってくれる人の気持ちとしては、その人の中にある“可能性”を先に見つけているから叱ってくれています。本当は自分自身でその可能性を自覚する必要があるのですが、叱っている人はその可能性に『早く気づいて!』とヒントを出しているのだと思います。
私も指導する側になってから理解できたことであり、叱られる人からするとストレス(向かい風)の方が大きいかもしれません。でも“自分に助言をする人は自分の可能性に期待してくれている”と思ってその言葉を聞いてみてください。そうすることで助言してくれる人の思いが今まで以上に理解できると思います。物事の捉え方1つでその次の行動が大きく変わっていく事を学んでくれたら嬉しく思います。一度きりの高校生活です。物事を前向きに捉えそれをネナジー(活力)に変え失敗や苦難を恐れず前に進んでください。