2024年7月31日水曜日

1学期終業式

 本日は1学期の終業式を執り行いました。学院神社の大神様に今学期も無事に終えることが出来た事への感謝の気持ちをお伝えすると共に明日からの夏休みもどうか全校生徒が無事に充実した休暇を過ごせることができるようにお守りくださいと祈願させてもらいました。

ファイヤー・カーニバルに出演した津軽三味線部
三井ショッピングパークららぽーと堺にて
その後の校長講話では「人生思う通りには行かないが行った通りにはなる」をキーワードに講話をしました。先週から実施された1年生の伊勢修養学舎、現在京都での受験対策学習合宿中の3年生、そして明日からの2年生の多聞学習合宿、インターハイ、イングリッシュキャンプ、クラブ合宿や遠征などこの夏には生徒一人一人が自身の目標に向って成長できる場所が用意されています。

学期成績優秀賞1年生

学期成績優秀賞2年生

学期成績優秀賞3年生

そのチャンスから何かを掴み取り、その掴み取った事をいかに生かしていくのか。その様な行動が出来るかどうかで「思う通りに行かない事が思う通りに行きやすく」なるという事を伝えました。その為には時間を有効的に使う事です。日々の生活の中で優先順位を決め意志を持って行動する事が大切です。

令和6年度 インターハイ 陸上女子5000W
第1位

みんなに平等に与えられている時間はその人の時間の使い方でそれぞれが違った道を進んで行きます。進みたい道を進む為にはその先のゴールを見据えて進まなければなりません。周りが霧に囲まれているだけではどこに行っているのかがわからなくなります。

全国総体・近畿大会個人決定戦 弓道の部
男子個人 2位 ・ 男子団体 2位

そのゴールが見えていても今進もうとしている道が正しいかどうかは進んでみなければわかりません。今自分が進んでいる道が正しいかどうかは進んでみないとわからない事もあります。正しいから進むのではなく進んでいる道が正しいと思えるように努力すればいいのです。

近畿高等学校ボクシング選手権大会
女子の部 バンタム級 優勝

「挑戦」する姿勢を忘れずに目の前の事を素直に受け止めそれに対して誠実に対応する。そして常に今を一生懸命に生きる。この浪速の精神をもう一度全校生徒のみんなには伝えました。この夏季休暇期間中は自分の安全は自分で確保し8月26日には一回り逞しくなった姿で全員が元気に登校してくれる事を楽しみにしています。

2024年度 関西ジュニアテニス選手権大会
女子ダブルス 準優勝

暑い夏になりそうですが青春を大いに楽しんでください!とびこめ未来に!

大阪府高等学校芸術文化連盟写真部主催
「春のフォトコンテスト」 奨励賞 受賞

2024年7月29日月曜日

伊勢修養学舎4班 3日目 ~第71回伊勢修養学舎最終日~

 8泊9日に渡り4班編成で実施されてきました第71回浪速高等学校伊勢修養学舎も最終日となりました。1年生966名の生徒達がこの伊勢の地で神社神道の学校で学ぶ生徒として多くの体験から多くの学びを得てくれたと思っています。

男子の「禊」、女子の「舞」をはじめこの地の鎮座される神様を参拝する意味、また仲間たちと共に同じ時間を共有する事で構築される信頼関係。この修養行事は参加しなければ得ることが出来ない学びが本当にたくさんあります。最も大切な事はこの行事をやり切ったという達成感です。

この達成感は必ず次へ挑戦するためのエネルギーとなります。1年生にはこの達成感を忘れることがないよう、また新たな達成感を得る為にも挑戦することを忘れずに前に進んでほしいと思っています。

また本日は昨年度に参加できなかった2年生も1年生に待ちって全ての行事をこなしてくれました。この伊勢修養学舎で大切な学びはしてくれたと思っています。その姿勢も2年生らしくさすが1年間浪速で学んだ生徒達だと思わしてくれる内容でした。

今回長期にわたって本校の生徒達をご指導いただいた神職の先生方、そして疲れた生徒達を温かく迎えて頂いた神宮会館の皆様、そして安全にバスを運行していただいたドライバーの皆様、多くの方々のご協力とご支援でこの修養学舎を終えることが出来ました。心から感謝申し上げます。この想いにお答えするには生徒達がたくましく成長した姿をお見せできるどうかだと思っています。どうかこれからも本校の生徒達を温かく見守っていただければありがたいと思っています。

1年生の皆さん、伊勢の地の学びは「浪速の魂」と言っても過言ではありません。これで4月からの学校生活を通じて「本物の浪高生」となったのです。忘れてはいけないこと、変えてはいけないことをしっかりと持ち明日からの学校生活を更に充実したものとなるように挑戦してください。変えてもいいこともたくさんある。できるかどうかよりまずはやることが大切です。その重要性は身についているはずです。

失敗は前に進んでいる証拠。成功は努力の証。倒れるときは前に倒れ、また起き上がれ!そういった気持ちをもって頑張ってほしい。明日からは講習や部活動に参加する生徒もたくさんいます。生徒達には感謝の気持ちを忘れず、たくさんの方々から見守られているという認識をしっかりと持って一度しかない高校生活という青春を謳歌してほしいと思っています。

第71回伊勢修養学舎 終了【今を一生懸命に生きる】 ~挑戦するからこそ変わることが出来る~

2024年7月28日日曜日

伊勢修養学舎4班 2日目 ~神宮会館~

 4班の生徒達は2日目の修養行事となりました。今日の伊勢は39度になる酷暑の日となりましたが生徒達は早朝からの禊、内宮参拝、そしてお神楽の奉納と別宮2か所の参拝を午前中に行いました。そして午後からの行事も順調に進み、女子の祭式教室においては豊栄の舞を女性神職の先生からご指導をいただきました。

一つ一つの舞の動作はその人の心を表し正しい姿勢で丁寧に体を動かし、そして何よりも浄い心で舞うことで神様に伝わることを学んだと思います。これは日常の生活にも同じことが言えると思います。人と人との信頼関係を築くにはそういった気持ちを持つことが重要なことです。

浄く、明るく、正しく、直くはどこの場所でもどんな状況でも大切に持ち続けなければならないということです。女子生徒の皆さんは本当に貴重な体験をできたと思っています。魂のこもった神職の先生からの言葉(指導)を心で受け取りその言葉を素直に正しく動作で表す。祭式教室での学びでした。

今年度の第71回伊勢修養学舎も明日が最終日となりました。966名の高校1年生と高校2年生8名の生徒達が4班に分かれ9日間に及び宿泊をさせて頂いたのが「神宮会館」であります。今日は71年間にわたり本校の「伊勢修養学舎」を共に支えていただいてきた「神宮会館」についてお伝えしたいと思います。

この神宮会館は昭和28年の第59回式年遷宮の附帯事業として神宮が建設されました。お伊勢参りの宿として伊勢神宮崇敬会が運営を委託され、第60回御遷宮時に西館を、平成5年の第61回御遷宮時に本館を新築され現在に至っており、お伊勢参りの宿として知られている宿泊施設です。内宮への参拝も徒歩5分という近さもあり毎年日本全国から多くの参拝者の方がたが宿泊されています。

本校の伊勢修養学舎は神宮会館が建設された翌年昭和29年から始まっており、第1回目の伊勢修養学舎から71年間にわたりお世話になっているお宿となります。本校の伊勢修養学舎の歴史を語る上で、この神宮会館なしでは語ることができません。

神宮会館の変遷とともに、本校の伊勢修養学舎も変革していきました。現在も非常に恵まれた環境の中で、修養行事をスムーズに行えるようご配慮いただき実施できています。このようにこの神宮会館は、多くの卒業生がお世話になっており、修養学舎中は生徒達の修養の場所でもあり、そして神宮会館の皆様の心温まるおもてなしは心と身体の癒し宿ともなっています。

このように伊勢修養学舎には71年間にわたり受け継がれてきた数多くの伝統があります。参拝するところ、見学するところ、滞在するところ、すべての場所にはそこへ行く理由があり、そこには深い歴史があり、受け継がれてきた先人たちの想いがあります。その事をこの伊勢修養学舎で学んだと思います。

明日で第71回伊勢修養学舎すべての日程がこれで終了となります。今年の伊勢修養学舎を終えた1年生の生徒達の成長は今後のみなさんの学校生活から見えてくると思います。この修養学舎においては全ての行事で大切な事は伝え、現地で実際に学び、経験してくれたと思っています。「今を一生懸命に生きる」この事が最も重要なキーワードです。感謝の気持ちを忘れず、日々謙虚に浄く、明るく、正しく、直く生きていく事が大事な事です。

校長講話の要旨プリントは自宅の机に貼っておいてください。最低でも高校卒業までは貼っておいてほしい。キーワードは「品格」「情熱」「規律」「尊重」「結束」の5つです。~挑戦するからこそ変われる~このフレーズを忘れずに校長からのメッセージをしっかりと心に刻んでくれていることを願っています。そして自分の夢に向かって挑戦し続ける事。そうすれば必ず自分の中で新しい自分を発見できることができます。それが成長したという事です。

最後のホームルームではこの期間で学んだ事や新しい発見、そして成長したと感じたところなど生徒達が自分の想いやクラスメイトからの話などを聞いていました。そして近い未来と遠い未来を描きながらその実現に向けて今何をしなければならないかを考えるいい時間となったと思います。伊勢修養学舎は古き良き伝統を学びそこから新しい事に挑戦するエナジーを養うことが出来るのです。

2024年7月27日土曜日

伊勢修養学舎3班 3日目 ~猿田彦神社~

 3班の生徒達は本日すべての行事を無事に終了して閉校式の後帰阪しました。この3日間の修養行事で本当に大きく成長してくれるのは本校の生徒が正直で素直な生徒達であるからだと確信しています。この行事での学びはこれからの学校生活はもちろん、一人一人の生徒達が自分の未来をしなやかに「生き抜く力」を身に着ける為の基礎を学んだことだと考えています。

その基礎をどんな時もしっかりと持ち続け、一生涯忘れずにこれからも今この一瞬を大切にして前を向いて挑戦し続けてください。そうすれば必ずや明るい未来が来ることでしょう。3班の生徒達の頑張りと成長を心から祝福します。よく頑張りました!

そして3班の生徒達が出発して1時間後には最終班の4班の生徒達が神宮会館に到着しました。バスから降りてくる姿からは少し落ち着いた感じがしましたがすでに帰阪している各班の生徒達からいろんな情報を聞いているのか様子を見ていると心構えをしっかりと持ってやってきてくれたと感じています。

開校式の後の校長講話ではいつものようにキーワードを決めて約40分の講話を行いました。そのキーワードは「今を一生懸命生きる~挑戦しなければ変わることはできない~」とし5つの重要なワードを並べて生徒達に訴えました。「品格」「規律」「尊重」「情熱」「結束」のワードがいかに自分の学校生活において重要な事なのか。またこれから様々な事に挑戦し冒険の旅に出発して行く生徒達にとって「今を一生懸命に生きる」ことが最も大切な事であると生徒達に伝えていきました。4班の生徒達もしっかりと聞いてくれていたように思います。あとは実行するのみです。

その後は宿舎を出発してまずは猿田彦神社への参拝となります。この猿田彦大神は、ものごとの最初に御出現になり万事最も善い方へ“おみちびき”になる大神で、古事記、日本書紀などにも「国初のみぎり天孫をこの国土に御啓行(みちひらき)になられた」と伝えられています。

天孫降臨を啓行(みちひらき)された猿田彦大神は、高千穂に瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)を御案内した後、天宇受賣命(あめのうずめのみこと)と御一緒に本拠地である「伊勢の狭長田(さながた)五十鈴の川上」の地に戻り、この地を始め全国の開拓にあたられました。と言われています。このように猿田彦神社に参拝することはこの3年間を猿田彦大神様によって1年生の皆が正しく良い方向へ「おみちびき」していただけるよう祈願することが大きな目的となっています。


そして猿田彦神社参拝の後バスにて外宮への参拝となります。多くの伊勢に参拝される方々において参拝する順番が決まっており内宮を参拝する前には外宮を参拝するようになっています。本校においても同じように正式な参拝として実施しています。

一つ一つの神社を参拝し、そこに祀られている大神様に対し一人一人の生徒が素直な気持ちになって祈願する。そういった行動と心の持ち方、あり方を学ぶ事で心が豊かになっていくのではないでしょうか。生徒達の表情を見ているとどんどん表情に変化が見られます。今年の伊勢修養学舎も最終班となりました。4班目の生徒達も今までの班以上の成長ができるように生徒達と一緒に頑張っていきます。


2024年7月26日金曜日

伊勢修養学舎3班 2日目 ~伊雑宮と倭姫宮~

3班の生徒達は2日目の修養行事となりました。男子は早朝から禊、そして女子は内宮への参拝と大祓詞奏上、朝食後はお神楽の奉納、午後からは女子は祭式教室、男子は2つの別宮を参拝後、神宮会館に戻って講堂での大祓詞の書写と今日も1日酷暑の伊勢の地でみっちりと神道行事を実践してくれたと思います。

今日は2日目の男子生徒が午後から参拝する伊雑宮(いざわのみや)と倭姫宮(やまとひめのみや)についてお話したいと思います。

伊雑宮の創立は約二千年前の第11代垂仁天皇の御代(みよ)。倭姫命が御贄地(みにえどころ)を定めるため、志摩国に入ったところ、伊佐波登美命(いざわとみのみこと)を迎えられ、この地にお宮を創建したと伝えられています。ご祭神は、天照大御神の御魂を祀っています。伊雑宮は、別宮の中でも由緒のある別宮であると言っても過言でありません。その理由は、宮域に神田(しんでん)を持つ唯一の別宮であるからです。

「伊雑宮」は、古くから「天照大御神」(あまてらすおおみかみ)の「遙宮」(とおのみや)【※神宮から遠く離れた「別宮」を意味する。】として広く信仰を集め、地元の人々によって海の幸、山の幸の豊饒(ほうじょう)が祈られてきました。ここでは日本の主食であるお米についての原点があると言われます。

次に「倭姫宮」は、皇大神宮(内宮)の別宮で、2000年以上前に天照大御神を伊勢にお連れになった倭姫命(やまとひめのみこと)が御祭神です。倭姫命は第11代垂仁(すいにん)天皇の皇女です。天照大御神のご鎮座の地を求め各地を巡幸され、伊勢の国に入ると、天照大御神から「ここにいようと思う」という御神託を受けられました。

そして現在の場所・五十鈴川のほとりに、皇大神宮(内宮)を創建されました。現在本校の学院神社にある鳥居はこの倭姫宮の鳥居を式年遷宮の際に伊勢の神宮から頂いたものであり、本校と伊勢の神宮との関わりを象徴するものとなっています。

この様に本校と伊勢の神宮との関わりは深く、この修養学舎において多くの神社を参拝し、その神社の由来や歴史を知ることで参拝する意味を知り、心を健やかにすることが出来ると考えています。この2泊3日の伊勢修養学舎で体験したことは他校では絶対に経験する事はできません。この期間で体感したことをしっかりと心に刻み込ませてもらいたいと思っています。