2023年7月6日木曜日

期末試験最後の踏ん張りどころ

期末試験も残すところあち1日となりました。きっと高校生の皆さんは寝不足と闘いながら一生懸命に準備してくれていると思います。浪高生達は最後のひと踏ん張り。きっと【辛い】だろうなぁ~ と考えていたらふとある言葉を思い出しました。

それは【辛いと幸せは、遠い関係ではありません。辛に一本足すと「幸」。辛くても、何か一つ足すだけで幸せになれるんです。】という言葉です。

この言葉はお笑いコンビ『TIM』のゴルゴ松本さんの言葉です。松本氏はお笑い芸人としてだけでなく、漢字研究家としても非常に知名度が高く、その知名度を高めたのは、 2011 年からボランティアで少年院にて漢字を使った言葉の意味を、解説を交えながら更正を目指す少年たちの心に訴えかける『命の授業』と題した活動からでした。

今紹介した言葉もきっと何度もいろんな場所で多くの人達に伝えてきたものだと思います。ゴルゴ松本さんは 2015 年にはこの活動をまとめた著書『あっ!命の授業』を出版され、2018 年 11月からは法務省より法務省矯正支援官を委嘱されています。

この言葉から、私は“幸せや辛さを感じる瞬間の中で一番多いことはなんだろう?”と再度考えました。何によって人は幸せを感じることが多いのでしょうか。また、何によって辛いと感じることが多いのでしょうか。思い浮かべてすぐに、それは『言葉』だと思いました。会話や音声でも SNS に投稿する文字としてでも、人はかけられた言葉によって幸せも辛さも感じることが多いのではないでしょうか。言葉が一番早く、強く感じるのではないでしょうか。

言葉はコミュニケーションにおいて非常に便利なものですが、あたたかく心を包み込む毛布のような役割をする事もありますが、一生消えないような深い傷を刻み込むナイフのような攻撃性も持つ取り扱いが難しいものでもあります。特に日本語は言い方が何通りもあることから、気づかぬうちに人を傷つけてしまうリスクがあることを自覚する必要があります。

では、どうすればそのようなリスクを回避できるのでしょうか?まずはその言葉を発する前に受け手の気持ちになって考えること。より正確に伝えるために言葉を選んだり、つけ加えたりすることが重要だと思います。これからはよりより関係を築いていく為にも相手や仲間のために注ぐ愛情を今までより1つプラスしてみませんか?そうすれば何かが変わってくるはずです。まずは実行してみてください。

浪高生の皆さん明日が試験最終日です。辛いと感じているなら一言、また何か一つ、今頑張っている自分自身にご褒美をあげてみてはどうですか。なんでもいいです。言葉でも、好きな物でも。そうする事でまた新たなエネルギーが湧いてきます。最後まで諦めず頑張ってください。