2023年7月21日金曜日

第70回伊勢修養学舎1班 1日目 

 本日から29日までの9日間、1年生の生徒対象に4年ぶりの伊勢修養学舎が行われます。浪速高等学校の校訓「浄・明・正・直」は神社神道の教えからくるもので本校の教育の根幹「敬神崇祖」と共に100年間揺るぎない教育理念です。

その教育理念をしっかりと体感できる場として、本校は70年間、毎年7月に伊勢の地で修養学舎として実施してきました。男子は禊・女子は舞の練習、内宮・外宮などの関係神社の参拝、そして大祓詞(神拝詞)の講話・奏上・書写などの神道行事の実践を行い本校の生徒として神道への理解、日本文化の素晴らしさと神秘性を学びその奥深さを知るためにこの行事を長きにわたり実施してきました。

またこの修養学舎では宿泊を通じて団体生活における日常生活の基本を体得し、自分の果たすべき役割と責任を自覚し、正しい集団行動が出来るように学習することによる、「品性を養う」「人格を深める」「精神を練磨する」など心の教育が基本となっており、本校では最も重要な学校行事に位置付けられています。

この修養学舎期間中、生徒達の宿泊所場所となるのが「神宮会館」です。生徒達の疲れた体をスタッフの皆様が心のこもったおもてなしで癒して頂き、生徒達は安心して休むことが出来ています。この神宮会館は昭和28年の第59回式年遷宮の附帯事業として神宮が建設されました。お伊勢参りの宿として伊勢神宮崇敬会が運営を委託され、第60回御遷宮時に西館を、平成5年の第61回御遷宮時に本館を新築され現在に至っており、お伊勢参りの宿として知られている宿泊施設です。内宮への参拝も徒歩5分という近さもあり毎年日本全国から多くの参拝者の方々が宿泊されています。

本校の伊勢修養学舎は神宮会館が建設された翌年昭和29年から始まっており、第1回目の伊勢修養学舎から70年間にわたり宿泊させていただいているお宿となります。本校の伊勢修養学舎の歴史を語る上で、この神宮会館がなくては語ることはできません。

神宮会館の変遷とともに、本校の伊勢修養学舎も変革していきました。現在も非常に恵まれた環境の中で、修養行事をスムーズに行えるようご配慮いただき実施できています。このようにこの神宮会館は、多くの卒業生がお世話になっており、修養学舎中は生徒達の修養の場所でもあり、そして神宮会館の皆様の心温まるおもてなしは心と身体の癒し宿ともなっています。

この神宮会館は君たちの先輩たちが70年間に渡り心の修養を行った場所です。その場所で今年も900名の浪高生達が浪速の伝統を引き継ぎ、そして浪速でしか体験できない学びを一つでも多く経験して心の修養をしてもらいたいと思います。この伊勢修養学舎を終えた時の達成感は今まで経験したことのないものとなるでしょう。

これから2泊3日の修養行事。4班編成で実施します。全ての行事を無事に終えることが我々の大きな使命です。生徒と共に気合を入れて頑張ります。