2020年6月17日水曜日

部活動の意義とは~なぜ部活動に入るのか~

高等学校におけるクラブ活動は中学校と同様に特別活動として高校生活の中でその意義は重要とされています。学校の教育活動において求められているのは知識や学力の向上だけではなく、一人一人の生徒の「人間力」をつけること。そして「生きる力」を育むことが必要とされています。多くの友人とのかかわりの中で人間性を高め、より実践的な活動を通して自主的な問題発見能力とそれを解決する能力、またそのような態度を育てる事が部活動に参加する大きな目的であると思います。

チーム内で修正点を共有し改善する
選手同士で瞬時に判断
運動部の場合、団体スポーツと個人スポーツの違いはありますがまずは大きな目標である「勝利」に向けて一人一人が貪欲に掴みに行く姿勢は大切だと思います。試合中や練習中にはいろんな状況が起きます。目の前で起きていることを冷静に判断し解決することが勝利への近道だと知っている選手たちはいろんな意見を出し合い瞬時に判断して行動することが求められます。その時選手たちは必要最小限のコミュニケーションをとって情報を共有しbestな選択をしなければならないという経験から判断力や思考力、コミュニケーション能力が部活動では磨かれていきます。
神楽部の舞
雅楽部の演奏
文化部においては運動部の「勝敗」より「賞を獲った」の方が当てはまると思います。運動部と同じように目標としている所にむけての姿勢は運動部と同じであると思います。しかし求められているのは人を喜ばせたり、笑顔にさせたり、心を和ませたりといった自分達の周りの人々に貢献することではないでしょうか。同じ好みの仲間同士が興味や関心を深く追求できる活動は大きな魅力です。仲間と一緒に創意工夫して活動することによって得ることが出来る楽しさや達成感・成就感は一人一人の人間力の伸長に役に立ちます。そんな経験が一人一人の生徒の人間性を高める要素になっていると思います。
選手達主導のチーム作り
信頼する仲間と共に戦う
部活動は教師主導型の活動ではなく異なる学年の生徒が互いの存在を尊重しながら協力し活動しなければなりません。教師は「教える」のではなく「導く」「引き出す」といった形での指導が理想だと思います。そのような集団を創り上げることによって生徒達が自発的に活動できる環境が整備され自治的で自主的な活動が育まれると考えています。

ゲームに出場するものだけがヒーローではない
背中を押してくれる仲間
浪速高等学校は文武両道を高いレベルで目指す事が出来る学校です。素晴らしい環境と施設が整っています。その環境と施設の中で部活動からでしか得ることが出来ない経験を多くの仲間と一緒に共有し生涯の友人をこの浪速高校で作ってほしいと思っています。「勝つこと」「賞を獲得すること」だけが部活動へ参加する目的ではありません。そこにはやり切った者にしか感じることが出来ない達成感と充実感、そして生涯の宝物を得ることが出来ます。1年生のみなさんぜひそのようなチャンスを逃すことなくチャレンジしてみてください。新しい自分の発見の為に。挑戦から変化へ