2020年6月11日木曜日

No rain No rainbow ~雨無くして 虹無し~

6月に入り鮮やかな新緑の季節の次にやってくるのが梅雨。「今年も梅雨の季節が到来!」と聞いて喜ぶ人はそんなに多くないと思います。どちらかと言えば「ジメジメして」「じとーっとまとわりつく」「湿った空気で心までどんより」などマイナスなイメージがあると思います。日本も沖縄や九州では梅雨入りとなって昨日四国・近畿・東海地方でも梅雨入りが発表されました。今後も関東甲信地方や北陸・東北地方においても順次梅雨入りとなっていくことでしょう。ちなみに北海道には「梅雨」の定義は気象庁にはなく長雨が続いた時は「蝦夷梅雨」と呼ばれています。
今日は「梅雨」の言葉の意味とその由来についてみなさんに伝えたいと思います。
「梅雨」とは春から夏にかけて季節が移り変わるとき日本や中国、韓国などの東アジア地域にみられる雨の季節の事です。中国では「Mei-yu」、韓国では「Changma」と呼ばれているそうです。漢字での表記は中国は「黴雨」韓国は「長魔」と表記されています。
梅の実
「梅雨」に「梅」の漢字が使われた由来は中国にあると言われています。中国の楊子江周辺では梅の実が熟す頃が雨期にあたりその頃から「梅」が使われるようになったそうです。最初は「梅雨(ばいう)」として伝わりました。雨によって黴(カビ)が生えやすくなることから「黴雨(ばいう)」という言葉が最初に生まれたそうです。しかし語感がよくないので「黴」の字ではなく「梅」の字となったそうです。
言葉の意味ですが2つの説があるそうです。一つ目は雨がたくさん降る6月~7月には木々に露がつくことから「梅雨(つゆ)」というようになったという説。
露がついた梅の実
もう一つは熟した梅の実が潰れる事から「潰いゆ(つゆ)」という説です。梅の実の成長には雨の存在が欠かせません。6月初旬は実が硬くても下旬には収穫を終える事がほとんどです。その為熟して潰れる時期でもあることから「潰いゆ(つゆ)」が「梅雨(つゆ)」になったという説があります。
「梅雨」の意味と由来について書きました。これからは「梅雨」の時期に入ります。この期間に雨が降らないと「空梅雨」となって農作物が育たなかったり、水不足になったり私たちの生活に大きな影響を与えることになります。私たちにとって「水」は命の源です。雨が降らなかったらこの世の生命は全滅してしまいます。最近大雨などで大災害が発生していますが私たち人間は自然の中に生かされている事を理解し行動していかねばなりません。そして雨の恵みに感謝していかねばなりません。

生徒のみなさん、今年の「梅雨」はマイナスイメージばかり感じるのではなくこの季節でしかできない事に積極的に取り組んでみてはどうでしょうか?反対に「梅雨」をプラスイメージにとらえている人は今まで以上に果敢にチャレンジしてください。きっと未来に向けての架け橋になると思います。
今年の「梅雨」は昨年以上にみんな笑顔で楽しい学校生活となるようにチャレンジしましょう。~雨でも笑顔と元気を忘れずに~  
No rain  No rainbow  ~雨無くして 虹無し~