文部科学省が昭和39年から行っている「体力・運動能力調査」によると子供の体力・運動能力は昭和60年ごろから現在に至るまで低下傾向にあると報告されています。その原因の一つとして情報化社会の影響で屋外での遊びが減少し運動に親しむ機会が減少しているからだと言われています。本校の体育実技においてはそう言った「運動が苦手な生徒」「体育が嫌い」と言った生徒にも体育が楽しい、運動が楽しいと感じてもらえるような体育実技指導を行っています。学習面において本校では最新のICT機器を活用した教科指導を行っていますが体育実技指導においてもICT機器を利用した授業を行ってくれています。
体育の実技中において指導を受けた形通りに自分の身体を自分のイメージ通りに動かすことが出来ない生徒や体の動かし方がどうしても理解できない生徒が多くいます。そういった時にイメージ通りの形になっているかどうかなどをiPadを利用し自分の動作を自分で確認できるアプリを使いフォームや動作の確認しています。
生徒達はプレイが終了した後に自身の動画を確認し問題点や改善点を自分の目で確認することが出来ます。
このような授業展開を行うことによって担当教員は今まで以上に積極的に授業への参加意識がより一層高まったと言っていました。これは生徒達が今までの口頭での指導のように抽象的な形ではなく問題点や改善点が自分の目でしっかりと見る事が出来るようになったことが大きな原因であると考えられます。はっきりとした形で情報が入ってくることで自分自身で問題を解決しようとする意欲が湧いてくるからだと考えています。
このように教室内での授業だけではなく生徒達が授業に積極的に参加する姿勢、問題を解決する能力、また仲間と問題点を共有し議論しながらbestな解決策を考える学習方法を体育の授業で実践しています。
今後はグループやチームでの実技指導においてもこのような映像を利用し周りの仲間と連携し協働して問題解決する能力などの習得、意見交換や議論によって新たな考え方に気がつくなど知識と考え方の柔軟性を高めるためのツールとしてICT機器を積極的に利用していきたいと思っています。
体育とは体を育むと書きます。体とは「身体」と「心」この2つのバランスが大切です。最も大切な生徒の心身の健康の保持と増進の大切さを学習する場は保健体育の授業です。保健体育の授業をすべての生徒が楽しく、元気に参加できる環境とその指導方法の改良をこれからも実施して行きます。生徒に変化を求めるなら私たち教員も変化していかねばなりません。「挑戦から変化へ」浪速高等学校の教職員はこれからも生徒ともに挑戦し、生徒と共に変化していきたいと思っています。
「TEAM浪速」前へ進もう!
Change is the law of life.
And those who look only to the past or present are certain to miss the future
~変化とは人生の法則である。過去と現在しか見ない人は確実に未来を失う~
(第35代アメリカ合衆国大統領 ジョン・F・ケネディ)