2022年7月22日金曜日

第69回伊勢修養学舎≪お伊勢参り≫2班~『巫女』~

 今日は2班の生徒達が伊勢の地を訪れました。最初に豊受大神宮(外宮)を参拝、そして猿田彦神社を参拝した後神宮会館にて昼食、その後皇大神宮(内宮)を参拝し帰阪となっています。

2班目も非常にけじめのある生徒達ばかりで凛とした雰囲気の中行事を進めることが出来たと思います。この修養行事は団体生活における日常生活の基本を体得し、自分の果たすべき役割と責任を自覚し、正しい集団行動が出来るように学習します。つまり、「品性を養う」「人格を深める」「精神を練磨する」など心の教育が大きな目的です。

外宮参拝

本日は男子生徒の『禊』同様に女子生徒における重要行事「神楽・舞と作法・着付け」について伝えたいと思います。本来の行程なら「皇學館大學の祭式教室」をお借りして「豊栄の舞と作法指導」を大阪府下の現役の女性神職からご指導いただきます。

礼儀作法指導

豊栄の舞とは、女性が舞うことを前提に作られたため、別名「乙女の舞」と呼ばれています。この舞は神への感謝の気持ち、自然への畏敬が表現されており、この世の様々なものに神々が宿ると考える日本の文化が反映されていると考えられています。舞を習うことで日本人が育んできた歴史の重み、伝統のすばらしさを感じ、「生きること」について考えて欲しいと思っています。

祭式教室

また神様の前で舞をご奉仕する女性の事を「巫女」といい巫女とは神様に仕える女性の事を言います。古来、神様の言葉を得て他の者に伝える事が役割とされていましたが近代に入ってからはその役割が変容し神職の補助、または神楽、舞をご奉仕する女性を示すようになってきました。

豊栄の舞の練習

このように女子生徒は伊勢修養学舎の中で「豊栄の舞と作法指導」を体験し、「正しい礼儀作法・着付け」を学びます。その体験や学びから本校の校訓である「浄・明・正・直」を心の軸とし、感謝の気持ちを持てる「人」としての成長を図ることが出来ればいいと考えています。「品性を養う」「人格を深める」「精神を練磨する」などこの伊勢の地で心の教育を実践している学校は本校だけだと思っています。

猿田彦神社正式参拝

生徒達にはこの伊勢の地で学んだことを明日からの学校生活に必ず活かしてほしいと思います。神様に見守られ、全ての人々への感謝の気持ちを持ち、今日この日から本当の浪高生としての誇りをもって学校生活を過ごしてください。「たくましく。しなやかに。生き抜く力」この力を育んでくれることを願っています。

内宮参拝