昨日の日曜日をはさんで4班目が「お伊勢参り」を実施しました。本校の生徒達は今回のお伊勢参りの目的を理解して参加してくれており、とても良い雰囲気で行事が進んでいます。先日行った校長講話についてもしっかりと理解し、心に植え付けてくれていることが非常に嬉しく思っています。
さて今日は本来なら2日目の午後から参拝する伊雑宮(いざわのみや)と倭姫宮(やまとひめのみや)についてお話したいと思います。
伊雑宮の創立は約二千年前の第11代垂仁天皇の御代(みよ)。倭姫命が御贄地(みにえどころ)を定めるため、志摩国に入ったところ、伊佐波登美命(いざわとみのみこと)を迎えられ、この地にお宮を創建したと伝えられています。ご祭神は、天照大御神の御魂を祀っています。伊雑宮は、別宮の中でも由緒のある特別の別宮であると言っても過言でありません。その理由は、宮域に神田(しんでん)を持つ唯一の別宮である。二つ目は内宮 荒祭宮の近くに伊雑宮遥拝所が存在していた。三つめは別宮の中で唯一、神饌を調理する場所である 忌火屋殿(いみびやでん)が存在している。
伊雑宮 |
「伊雑宮」は、古くから「天照大御神」(あまてらすおおみかみ)の「遙宮」(とおのみや)【※神宮から遠く離れた「別宮」を意味する。】として広く信仰を集め、地元の人々によって海の幸、山の幸の豊饒(ほうじょう)が祈られてきました。ここでは日本の主食であるお米についての原点があると言われています。
次に「倭姫宮」は、皇大神宮(内宮)の別宮で、2000年以上前に天照大御神を伊勢にお連れになった倭姫命(やまとひめのみこと)が御祭神です。倭姫命は第11代垂仁(すいにん)天皇の皇女です。天照大御神のご鎮座の地を求め各地を巡幸され、伊勢の国に入ると、天照大御神から「ここにいようと思う」という御神託を受けられました。
倭姫宮 |
そして現在の場所・五十鈴川のほとりに、皇大神宮(内宮)を創建されました。現在本校の学院神社にある鳥居はこの倭姫宮の鳥居を式年遷宮の際に伊勢神宮から頂いたものであり、本校と伊勢神宮との関わりを象徴するものとなっています。