先月29日白血病の治療のために長期休養していた競泳の池江璃花子選手が594日ぶりに東京都特別水泳大会に出場し見事26秒32のタイムで泳ぎ10月に行われる日本学生選手権の参加標準記録を突破したという嬉しいニュースが入ってきました。
2019年2月に突然の病に見舞われ一時は想像もできないほどの精神的なダメージだったと思います。その後壮絶な闘病生活を強靭な精神力と周囲のサポートによって見事に乗り越えられ、不安を努力で乗り越え8月29日に新たな挑戦への第一歩を歩まれたと思っています。
心からおめでとうと言いたいと思います。そして彼女の懸命な姿勢と努力を見て多くの人が勇気を得たのではないかと考えています。池江選手の第2の水泳人生を応援したいと思います。
次は9月1日にプロ野球の藤川球児選手が引退表明をされました。現役生活22年間にピリオドを打たれることを決心されました。その理由として「プロとして1年間体の準備が整わなければプロとして失格なので」と引退決断に至った経緯を述べられていました。
藤川選手は『粉骨砕身』という言葉も言われていました。力の限り努力する事。そして『不安な時も常に前向きにあり続けたことがよかった』と。『振り返らずに前を向くことができた』と言われていました。本校硬式野球部遠山監督に話を伺うと『とにかく練習に向かう姿勢が素晴らしかった。後輩達からも絶大な尊敬を集めていました。プレッシャーを糧にエネルギーに変えることが出来た選手です』と言われ『あの速球を投げ続けられるって凄いことです。』とも。最後には『本当に体を酷使してたと思います。自分の中で小さな変化を見つけられる。これも一流の選手の証しです』と後輩の藤川選手を労っておられました。
浪高生のみなさん、この『復活と引退』2人のアスリートの選手から何を学ぶことが出来るでしょうか?私は二人のアスリートの方にたくさんの希望と勇気をいただきました。『ありがとう』と伝えたいと思います。自分の人生をどう過ごしていくかは自分次第。そして人はみんな不安と闘っている。不安を安心に変えるための努力が大切な事であるという事を、私自身再度確認できたと思っています。
浪高生のみんなはこの2人のアスリートのレガシーをどのように受け取りますか。そして何を思い何を学べましたか。その答えは今後のみなさんの行動が示してくれると思います。