いよいよ定期考査が近づいてきています。生徒のみなさんは準備に追われていると思います。さて今日は「やり抜く力」について伝えたいと思います。みなさんは今回の定期試験に対し高い意識を持って学習活動に励んでいると思います。その気持ちを試験が終了するまで持ち「やり抜く」ことが大切であるという事も理解していると思います。
そんなみなさんに本日は「GRIT」という言葉を伝えたいと思います。「GRIT」ってなに?と思うでしょう。この言葉は今世界で成功者と言われた人々が共通して持っている力の頭文字をとった言葉です。「GRIT」はGuts(度胸)、Resilience(復元力)、Initiative(自発性)、Tenacity(執念)の4つの頭文字をとった言葉で「やり抜く力」を意味しています。
私には素質や才能がない、いくら努力しても無駄だ。と思っている人もいるかもしれません。ところが世の中には自分をそのように思っていたとしても「成功者」として呼ばれる人がたくさん存在しています。彼らに共通する成功の要因は「GRIT」~やり抜く力~なのです。自分で考え、選び、そして行動するときあるいは何かやってみたいけどうまく出来ずに挫けそうになっている時に「GRIT」が充分に備わっていればその壁を乗り越える事が出来ると実証されています。
この「GRIT」は生まれ持った能力ではありません。みなさんも日常生活の中で身に付けることが出来るのです。もちろん今からでも伸ばして行く事が出来ます。
ではどのようにして伸ばしていくのか?それは「挑戦」です。
どんなことに挑戦するかは自分で決めます。それは人任せにせず自分が選んだという責任を持ってもらう為です。自分にとって意味のあることに挑戦してください。それもeasyな事を選択せずhardな事を選択してほしいと思います。そしてそれを高校生なら最低2年間は続ける事です。しかしhardな事を選んだら続かない事もあると思います。そんな時は「区切りのいい時期まで続ける」という特別ルールを作っておくことも良いと思います。
今みなさんは試験前の猛勉強中だと思います。まずは試験終了まで今まで経験したことないほどhardに勉強してみてはどうでしょうか。きっといい経験が出来ると思います。試験終了後にじっくりと何に挑戦するか考えて決めればいいと思います。すでに挑戦している人はその挑戦を継続してくれればいいと思います。とにかく今は試験準備を万全にすることです。
試験準備、そしてテスト期間中にどれだけチャレンジするか(Guts:度胸)、ちょっとぐらい上手くいかなくても続けて(Resilience:復元力)、自分が決めたことを(Initiative:自発性)、決めた期間までは最後までやり遂げる(Tenacity:執念)ことが「GRIT」そのものを伸ばしてくれます。生徒のみなさんぜひ挑戦し自分を変えてみましょう。
【9回失敗しないとなかなか1回の成功が手に入らない】
京都大学IPS細胞研究所所長 ノーベル生理学・医学賞受賞 山中伸弥 教授
【僕を天才と言う人がいますが僕自身そうは思いません。毎日血の滲むような練習を
繰り返してきたから
今の僕があると思います。僕は天才ではありません】
元プロ野球選手 イチロー 選手