2020年5月22日金曜日

浪高球児達に伝える

先日今年の8月に行われる予定であった全国高等学校野球大会いわゆる夏の甲子園大会が中止という事が発表されました。この夏の大会の中止は今回で3回目で戦後初めだそうです。連日メディアで全国の高校野球の指導者の先生方のお話が報道されています。そのお話を聞いていると生徒や先生方のお気持ちが自分にも伝わってきて、胸が熱くなります。
そんな高校野球の球児の姿を見ていると、本校の生徒達はどんな心境でいるのか?非常に気がかりでした。そこで、本日登校してきた3年生の硬式野球部部員に私から話をさせてもらいました。
放課後グラウンドの前に集合してくれた部員たちは本当にキリっとした顔つきで私を迎えてくれました。この顔つきなら大丈夫だ。と直感でわかりました。3年生とは昨年の遠山監督就任時から一緒に頑張ってきた関係でもあったので部員達の顔は覚えていましたが、今日久しぶりに見るとこの数カ月で本当に大人になって落ち着いた雰囲気になり成長を実感でき非常に嬉しく思いました。最初は頑張るんだ!努力しないと!と気合の入った言葉をかけるつもりでしたが部員たちの顔を見て安心して学校長の想いを伝えさせてもらいました。
そして、彼らに伝えたのは
  • コントロールできない事をコントロールしようとしない
  • 今自分の感情を素直に受け止めじっくり今の自分と向き合う事
  • 先生・仲間と素直な気持ちを話そう。
  • いつかは切り替えが必要
  • 次の目標を探すこと
この5つの事を部員達に伝えました。彼らならきっとこの苦難を乗り越えて立派に浪速を卒業してたくましく、しなやかな大人になってくれると思います。
そしてここにもう一つ伝えます。それは「マインドセット」です。ものの見方や考え方など自分の中にある固定された概念を再構築することです。野球をすることの意味。スポーツをする意義。学校での部活動に参加する意味。などもう一度仲間と一緒にその意味や意義を問いただしてお互いに共有しあう。毎日の学校生活や部活動の中で硬式野球部3年生の部員全員でやってみてください。私も行き詰った時は自分の固まった概念や価値観などをすべてresetするようにしています。自分自身をもう一度見つめ直し、その意味を問いながらこの状況を「変えられる」「変えるんだ」と思うのです。そうすれば何かが必ず見えてきます。その何かは今は言えません。とにかくやってみることです。
遠山監督からのメッセージを聞く部員たち
「ONE TEAM ONE HEART」  一つのチームに一つの心  浪高球児達に伝える