2023年10月21日土曜日

人から与えられる勇気~侍ジャパン栗山監督~

 「やるかやめるか、それで言えば、やめるのは一番簡単な決断だ。難しいからやめよう、不安だからやめよう、そうしていればたしかにリスクは回避できるかもしれない。でも、決して前には進めない。」

この言葉は『日本一有名な監督』と呼んでも過言ではない栗山英樹監督の言葉です。栗山監督は 今年のWBC(ワールド・ベースボール・クラシック)で世界一奪還を実現させたサムライジャパンの選手たちを率いた人物です。優しく丁寧で穏やかな人柄は幾度となく多くのメディアで紹介されていました。私は幼い頃に栗山さんの現役時代を見ましたが、パワーでガンガン押し込んでいくようなタイプではなく、走攻守のバランスを大切にして相手のことをよく見て対応するクレバーな選手という印象でした。

自分のことを理解し、研究熱心だった選手時代のスタイルを指導者になっても貫いていったからこそメジャー組を含めた日本の野球エリートたちを完璧に統率できたのだと思います。先に述べたように栗山さんは“堅実”を絵に書いたような、失礼ながらいわゆる“地味”な部類に入るような選手でした。ですから日本代表の監督という大きなオファーをよく受けたなという印象もありました。

しかし、今回の言葉を知ることによって栗山さん自身の“内に秘めた闘志”や“信念”がよくわかりました。野球という日本の国技と言っても過言ではないほどの競技人口を誇る競技の中で、世界のトップに導いた人ですから考えられないほどの努力もしたでしょうし、乗り越えてきた困難も数え切れないほどでしょう。ひとつの道を極めた人の強さや素晴らしさを改めて感じさせられました。

今回の言葉のように“聞かれれば答えるが、多くは語らず背中で語る”という『漢(おとこ)』っぷりが現在のスター選手の心を掴んだのでしょうね。

サムライジャパンのみなさんや栗山監督は私たちに『夢はきっと叶うんだ!』という勇気を与えてくれました。私たちも前を向いて勇気を出して進んでいきましょう!特に3年生。君たちの今までの努力を称えると共にこれから未来に向け挑戦する勇敢な姿を全力で支えるので決して諦めることなく必ず夢を叶えよう!