2023年10月30日月曜日

修学旅行2日目 ~自然の中で生きる~

二日目の朝を迎え生徒達は朝食もしっかり摂ってホテルを出発しました。本日の訪問先は午前中に旭山動物園に。そして午後からは富良野の有名な場所と知られる美瑛への訪問となっています。

旭山動物園は日本最北の動物園として1967年に開園した動物園で長年多くの旭川市民と各地からの来園者に親しまれてきました。しかし1996年には来園者数も当時全盛の約60万人(1983年)の半分以下の26万人まで減り、廃園の噂も流れました。しかし動物の「凄さ、美しさ、尊さ」、北海道の身近な野生動物と人の関わり、そして地球全体の環境保全を感じてもらえるよう展示方法、ガイド、教育活動等、様々な分野で活動を行い旭山動物園らしい形を追求する事で2003年には北海道で一番の入園者数、2004年には、月間(7・8月)で日本一の入園者となり、2007年・2008年には年間入園者数300万人を突破するまでに人気を得ることが出来たのです。

「伝えるのは、命」という理念を持った動物園で生徒達はありのままの動物たちの生活や行動、しぐさの中に凄さや美しさ、尊さを発見し一生懸命に生きている動物たちから温もりや命の尊さを学んでくれればいいと思っています。大阪にもある天王寺動物園にも同じ動物が生活していますが遠く北海道の地でなぜ旭山動物園に立ち寄るのかを高校生になれば考えてくれれば嬉しく思います。

生徒達は各々園内を散策し様々な動物との触れ合いの中でその様な事を学んでくれている様子を私も散策しながら動物ではなく生徒達の行動や発言に耳を大きくして聞いていました。その様子からも楽しい時間を仲間と過ごしながら動物たちの表情やしぐさを見ていろんな想像をしながら会話をしているのを見ていると人の気持ちを考える事の大切さをこの地で学んでくれていることが非常に嬉しく思います。

午後からは美瑛町へと移動しました。この町は、北海道のほぼ中央「旭川市」と「富良野市」の中間に位置し、大雪山国立公園十勝岳連峰の裾野から、なだらかに丘が広がる美しい自然景観が美瑛の魅力を創り出しています。面積は、676.78㎢と東京23区の広さに匹敵し、その70%以上が山林が占めています。

美瑛では昭和47年(1972)に日産のスカイラインのCMに登場した、美瑛の丘を象徴する風景の一つ「ケンとメリーの木」。また水面が青く見える不思議な池。この原因は十勝岳の防災工事の際、堰堤にたまった水が、不思議なほど青い色をたたえ、立ち枯れのカラマツとあいまって幻想的な風景になったと言われている「白金青い池」と言われている場所へ行くことが出来ました。。

生徒達は2日目の行程を終えて、北海道の広大な広さと丘の町美瑛に立ち寄って自然の豊かさと美しさ、そして優雅さに包み込まれているように感じました。ホテルへ到着後の夕食の時間でもその様な会話を聞くコツが出来たことは良かったと思っています。また明日には更なる出会いと発見が待っています。楽しみにしてゆっくりと休んでください。