春休み中の浪高生の皆さん、充実した毎日を過ごしていますか?そしていよいよ来週入学式を迎える新入生のみなさんは緊張と期待が段々と高まってきたのではなでしょうか?学校は新学期に向けて着々と準備を進めている所です。先生方はみなさんが新学期を良い形でスタートできるようしっかりと準備を整えてくれています。心配せずに入学式、そして始業式を迎えてください。楽しみに待っています。
学院神社前の桜もほぼ満開 |
新学期を迎える前に、今日は人と人との巡り会いについて考えさせられるような言葉を紹介したいと思います。『人間は一生のうちに逢うべき人には必ず逢える。しかも、一瞬早すぎず、一瞬遅すぎない時に。』この言葉は日本の哲学者・教育者で、知らない人も多くいると思いますが、森 信三氏の言葉です。言葉で見れば『あ!知ってる!』と思う人が多くいると思います。
森 信三 氏 |
私はこの言葉を知った時にこれまでの人生を振り返ってみて“確かに!”と思う出会いが多いと感じたことから、人生の『心得』として心に留めています。中には『いやいや、そんなにジャストなタイミングばかりじゃないでしょ!』と思う人もおられると思います。その理由として、例えば“逢うべき人”と感じるような人には『もっと早く出会いたかった』という意味で“遅い”と感じるのでしょう。また苦手だと感じる人には“そもそもこの人は自分にとって逢うべき人ではない”と感じるのでしょう。ライバルに対しては『もう少し自分に力がついた後に逢えたら確実に勝てるのに…』という意味で“早い”と感じると思います。
私は今回の言葉のように『逢うべき人』と“限定”して考えていません。これまでの自分の人生における様々な人との出会いの中で“この人には逢うべきではなかった”という人はいないと感じています。もちろん苦手な人もいます。しかし、そういった人とのやり取りから得た“学び”や“気づき”が自分を成長させてくれたと感じる部分があるからです。
“タイミングのズレ”を感じるのはその時の自分の“余裕”によるのではないでしょうか。常に自分を客観視することは非常に難しいことですから、毎回『この人ちょっと苦手だけど私を成長させるために必要なことを言ってくれている』と素直に感じることはなかなか難しいとは思いますが、『今に見てろよ…』というガッツを自分の中で湧き上がらせることができればやはりその人も自分にとって逢うべき人と言えるのではないでしょうか。
私は今回の言葉を『心得』としています。そして、今回の言葉を“人以外”にも当てはまるものとして考えています。例えば様々な“出来事”についてです。目の前に起こる出来事に対して『こんなことして何の意味(得)があるの?』と思うこともありますが、その当時は『自分ばかりが損な役回りだ…』とストレスに感じていたものの、『あの頃の苦労のおかげで今がある』と感謝できることも少なくありません。“運命”というと大げさかもしれませんが、全てに意味があり、全てが未来につながっていると思って過ごす事が大事だと思います。
みなさんのこれからの新しい出会いと出来事に対しどのように向き合い、どう対応していくかで未来が大きく変わるという事を知っておいてほしいと思います。輝かしい未来を自分自身の手で創り上げてください。