人権問題を学ぶ中で大事な事はまず「歴史を知る」ということだと思います。そして次に今の時代においてどのような課題があるのかなど「今の時代を知る」ことです。生徒や教職員だけではなく世界中の人々が「今の時代についていく」という、発想や価値観を持って日々考えや知識を更新していくことが重要であると考えています。
今日は数多くある人権問題の中で「ジェンダーとセクシュアリティーをめぐる人権課題」について、大阪弁護士会に所属する弁護士仲岡しゅん先生にお越しいただき高校2年生対象に講演をしていただきました。仲岡先生はメディアや講演活動で大変活躍されており、LGBTなどのセクシュアリティーに関する相談も多く対応されています。
私は今日の講演からLGBTに関する課題だけではなく障害者の方々やいじめ問題などがなぜ差別が起きるのかをこれまでとは違った新しい視点を気づくことが出来ました。それは私たちが気づかずに信じている当たり前の社会常識に起因しているかもしれないということです。物事の判断基準となっているもの自体が知らぬ間に誰かをそういう見方をしてしまっているのかもしれません。
今後はそういった観点をもって目の前で起きている物事に対して多様性を認め合いながら判断し行動していかねばならないと思いました。2年生の生徒達はどのように受け止めてくれたでしょうか。
今日の講演から生徒達はこれから社会に出て世界中の人々が差別のない平和的な世界を創り上げていくにはどのような考えや態度が大切となってくるのかを考える為のきっかになったと思います。完璧な人間なんていません。私たち人間は常に学ぶことが大切だと思います。
偏った知識だけではなく多くの事を学び、その身に付けた知識を活かしながら多様化が進む社会に対応していかねばなりません。そして相手の気持ちに寄り添った生き方をする。その為には、相手を批判したり否定したりするのではなく互いに共感し合う事が重要だと思っています。
私たちはこれからも常に学び続けていかねばなりません。全ての人々が住みやすい社会を創り上げていくために。仲岡しゅん先生、本日は多くの事に気づかせていただきありがとうございました。