2021年4月13日火曜日

星を見るか、泥を見るか。

この言葉みなさんは知っていますか?「二人の囚人が鉄格子から外を眺めた。 一人は泥を見た。一人は星を見た。」Two men look out through the same bars: one sees the mud, and one the stars.

フレデリック・ラングブリッジ(アイルランドの牧師1849~1923)「不滅の詩」の中にある一文です。「ジョジョの奇妙な冒険」で引用されていることで有名となった言葉です。

二人の囚人は同じ状況に置かれていたにも関わらず、全く違う景色を見ました。一人は”泥”を……。もう一人は”星”を……。つまり、同じ状況であっても物事のどの部分に目を向けるかによって、全く別のものが見えるというわけです。

今私も含めた全世界中の人々、そして浪高生のみなさんも、コロナ禍の中、この状況を終息させるために、必死で努力し、我慢し耐え続けています。この状況は一人の力ではコントロールできません。一人一人の努力が繋がってこそ、終息に向けて前に進んで行く事が出来るのです。この状況に中で、自分の感情をコントロールできず、我慢できなければ私たちはその状況に振り回されるだけなのです。そして最後には、不平や不満が重なり他者への攻撃や暴言につながる可能性も否定できません。

しかし、自分の状態はコントロールすることが出来るのです。コロナ禍の中でも、自分の成長に繋がる行動が何であるかと気付くことや、何をすべきかを選ぶこと。そういった自分が出来る事をコツコツ行って行く。そうすることによって、意識が変わり、 自分をコントロールできることで自分への信頼が生まれてくるんです。さらに、その自分への信頼が強まれば、自分は何者なのか…という自己理解が深まってきます。それが成長であり自分の未来に向けての挑戦であると思っています。

自分は、何を求めているのか。何を見ているのか。見ようとしているのかをしっかりと明確にすれば、どんな状況にも左右されることなくいつだって、星を見失うことはないんです。浪高生のみなさん、しっかりと前を向いて目を開き前に進んでいこう!