2023年11月28日火曜日

試験前の浪高生達へ

 【Turn your wounds into wisdom.】「あなたの傷を知恵に変えなさい。」

この言葉はアメリカの俳優でもあり番組の司会者であるオプラ・ゲイル・ウィンフリーさんの言葉です。

この言葉だけを聞くと、『今そんな風に考える余裕はないよ・・・』と、なかなか素直には受け取れないかなり厳しい言葉に感じてしまうかもしれません。様々な出来事や取り組みによって受ける傷ついたという感情もまたいろいろで、失敗しても逆にこの失敗を素直に受け止めることが出来たからこそ、今後の糧に出来たという経験もあると思います。

そういった日常生活の全ての『経験』は、今後の人生において必ず『力』となってくれます。この言葉はそうしていくことが大切なのだという教えとして捉えられる言葉です。

学校生活においても同じです。このブログでも何度か同じことを述べたことがありますが、学校の生活の中で無駄なことは一つもないと私は思っています。今は『いや、あの時の経験は今になっても全く役に立っていないから無駄なこともある』と思うような経験もあるかもしれません。しかし、私たちの人生はどんどん前に現在進行形で進んでおり、未来に続いています。まだ生かす瞬間が訪れていないだけかもしれません。そういった心構えで日々の生活に対して向き合っていくことができれば、普段目にする何気ない物事に対する見方が変わり、ありとあらゆる物事を『自分を成長させる材料探しだ』と思えるようになっていくと思います。

今みなさんは学期末試験の直前です。今まで学んだ事全ての成果を発揮するチャンスの時です。今までの失敗や成功体験をこの2学期の定期考査にいかに生かし切ることが出来るかだけを考えて準備に取り組んでほしいと思います。

ポジティブな気持ちで過ごしていれば、思わぬ素晴らしい経験にも出会えるかもしれません。 これからの時代の中で、受け身になって過ごすのでは、ただ時間が通り過ぎていくだけになってしまうと思います。ポジティブな感情を持ち続け、自らアクションを起こしていくことにより、多くの『気づき』が得られるはずだと思っています。

人生は失敗と成功の繰り返しです。今までの定期考査での失敗という傷を成功という傷に変える為にも目の前に起きた事全てを吸収し、消化する事で、失敗という実体験を自分のものにすることが出来ます。その実体験をどれだけ集めることが出来るかどうか。1つでも多くの実体験は間違いなく自分の人生に充実感と自信をもたらしてくれると思います。

何事も捉え方や考え方、受け取り方で行動が大きく変わり、それをどのように使いこなすかは自分次第という事です。せっかく得たものを簡単に捨てるのはもったいないですよ。いつか使うチャンスが来るまで大切に持っておくことが良いと思います。自分の為に。そして周りの人々の為にも。今回の定期考査がみなさんの幸せな未来を創り上げる一つになるよう願っています。頑張れ!浪高生。