2023年6月7日水曜日

自分への制限を解放せよ!

「Do not let what you cannot do  interfere with what you can do.」

  出来ないことを出来ることの妨げにしてはいけない。

この言葉はジョン・ロバート・ウッデン氏の言葉で、彼はアメリカ合衆国インディアナ州ホール出身の元バスケットボール選手として活躍され、その後指導者となり、卓越した指導力で UCLAを、7連覇を含めて10 度の全米制覇に導き、「ウェストウッドの魔術師」「20世紀最高の指導者」と謳われた名監督です。

私自身もスポーツを指導する中で『できない理由を探してはいけない』という言葉を使ってきました。自分で自分の成長を妨げるようなことをしてほしくないという思いからそのように伝えてきました。その中で今回の言葉を知った時に、今まで以上に、『できない理由を探してはいけない』と伝えられそうな表現が見つかったなと感じました。

私たちは、メディアが発信する情報や、学校の授業、部活動などで教わる情報から、“知識”を得ることで日々成長(アップデート)しています。せっかく学んだその知識を有効活用できている場合と、活用まではできていないことがあると思います。考えてみてください。

現在、高校生であるみなさんがこれまでの自分が歩んできた道を振り返ってみると、できないことよりも、できるようになったことの方が多いのではないでしょうか?なぜそのように感じられるのかというと、先に述べたように日々成長しているからです。

でも今は、幼い頃よりもできないことに対する感じ方は全く違うものになっているのではないでしょうか。幼い頃はできないことの方が圧倒的に多かったことから、大げさにはなりますが“何が何でもできるようになりたい!”という好奇心が自分の心の中の大部分を占めていたと思います。

しかし、現在はできなくても、支障がない知識や技術も多数存在します。また時々、面倒だとか苦手だという理由で、出来るようになりたいという意欲が高まらない時があるのです。それはかなり“もったいない”ことだと思います。知識もですが“物”も同じで現代社会には足りない物なんてないほど様々な物で溢れています。しかしそれは今までの物が進化して別の形になっているパターンがほとんどです。そういう意味ではできるようになったことが多ければ多いほどそれらが今後のみなさんの経験によって進化し、素晴らしい『武器』をたくさん持つ人になれると考えることができます。

大切な事は自分が自分の進化を一番妨げる存在であってはならないという“気づき”が重要であるという事です。自分の可能性に制限をかけず、好奇心というエネルギーをどんどん有効に使っていき毎日が幸せになる為の「冒険」をしてたくさんの『武器』を手に入れてほしいと思います。