毎年行われている大阪880万人訓練が本日行われました。この訓練も今年で13回目となります。いつ起きてもおかしくない東南海地震、そして豪雨災害など自然災害に対して大阪府民一人一人が防災意識を高めるために実施されてきました。
今年のお正月に発生した能登半島地震、そして先月には宮崎日向灘で発生した地震など今年に入って大きな地震活動が活発化しています。そして、南海トラフ地震臨時情報として巨大地震注意が初めて出されました。それを受けて多くの人は改めて災害が発生した時、各ご家庭での対応を再確認したり、準備をしたりしたご家庭も多かったと思います。先月の地震はお盆の最中でもありましたが、海水浴場などが閉鎖されるなど多くの人達は地震に対する心構えをされたと思います。その注意も1週間程で解除されました。しかし、その注意解除は地震が来ないという意味ではなく、地震はいつ来てもおかしくない状況に変わりはありません。
夏休みが明けて2学期が始まり1日のほとんどを学校で過ごしている生徒達にとって、学校は安全で安心することが出来る場所でなければなりません。今日の大阪880万人訓練では、大地震によって校内で火災が発生したという設定で行いました。全校生徒約2700人がスムーズにグラウンドに集まることが出来るように、訓練を実施しました。
校内から避難する際に各自が避難する経路を確認することは絶対に必要な事です。多くの生徒が安全に避難するには慌てない、走らないなどパニックにならず冷静に行動する事が大切な事です。自分の避難経路を確認しスムーズに避難場所に集まることが重要です。大きな災害はいつ起きるかわかりません。その災害から自分の命を守る為に必要なのは災害に対する知識と心の準備です。地震・津波・火災・大雨など自然の大きな力の前では人間の力なんて全く通用しません。
私達は過去の災害から自分の身を守る術を知り、いつ起きてもすぐに対応できるように自分の行動をしっかりと確認しておくことが大切です。正しい知識を学び、正しい判断ができるよう訓練し、そして正しく行動することで自分の命を守ることが出来ると思います。それは自分の未来を謳歌する為にも大切な事です。今日1日がそういった防災に対してもう一度考え、学び、万が一災害が発生したときの行動の指針を再度見直す機会になってもらえたらと思います。