2021年11月30日火曜日

夢を語らう大切さ

 先日久しぶりに卒業生から連絡が来ました。その内容は「先生。お久しぶりです。コロナ禍の中全然ご挨拶にお伺いできずに申し訳ありません。目標としていた看護師として日々患者さんに寄り添いながら頑張っています。実は次は養護教諭になりたくて資格を取ろうと思っています。今からでも大丈夫ですか?」という内容でした。「3年生の時に先生に自分の夢を伝えた時、厳しい環境に自らを置くことは覚悟と挑戦する気持ちがないとできない。でも夢を諦めたらすべてが終わる。夢があることに感謝し実現に向けて頑張れ。応援しているから。」と言われたことを想い出してくれたらしく連絡をくれました。一つの夢を実現してもまた次への夢の実現に向けて挑戦しようとしている本校の卒業生を誇りに思うと共に、心から嬉しく思っています。

こんな言葉があります。「夢なき者は理想なし・理想なき者は信念なし・信念なき者は計画なし・計画なき者は実行なし・実行なき者は成果なし・成果なき者は幸福なし・ゆえに幸福を求むる者は夢なかるべからず」

この言葉は近代の日本経済の礎を築き、「日本資本主義の父」と称される実業家渋沢栄一翁(おう)の有名名言「夢七訓」です。渋沢栄一翁(おう)は、日本で最初の銀行である第一国立銀行(現在のみずほ銀行)の創設を手始めに、三井住友銀行をはじめとする多くの銀行の設立にも携りました。また、東京海上日動火災保険、日本製紙、帝国ホテル、キリンビールなど500社を超える会社の設立にも関係していた人物です。

この名言は文字通り、「夢がない者は、理想がない。理想がない者は、信念がない。信念がない者は、計画がない。計画がない者は、実行がない。実行がない者は、成果がない。成果がない者は、幸福がない。だから、幸福を得たい人は、まず「夢」を持ちなさい」という事です。ぜひ、浪高生の皆さんには自分自身の夢について考えると共に、仲間たちと一緒に夢について語らう時間を少しでも多く持ってほしいと思います。そうすれば新たな勇気が湧いてくると思います。

2021年11月26日金曜日

2021年最後の試験に向けて

 いよいよ2021年最後の定期考査、2学期末試験が1週間前に迫ってきました。今までは放課後校内は部活動の生徒が多く活動していましたが、定期考査1週間前からは部活動は休止となり試験に備えた準備態勢に入ります。

雰囲気が一変して勉強モードに入っている校内の様子を幾度もこのブログでお伝えしてきましたが、今回はいつも以上に多くの生徒が校内至る所の学習スペースで残って学習活動をしている様子が見うけられ非常に嬉しく思いました。

それだけ今回の定期考査に対する姿勢が出来ているという事だと思っています。3年生にとっては高校生活最後の定期考査です。卒業に関わる大事な試験です。1年生、2年生にとっても来年度に繋がってくる大切な試験となります。

浪高生のみなさん、いつもいつも言っていますが準部を万全にすること。そして前回の反省を必ず生かし切る事。最後まで諦めずにまずは準備を万全に整える事に集中してください。みなさんの努力の成果を私は期待しています。挑戦しなければ変わることはできません。がんばろー!浪高生達!

2021年11月25日木曜日

全国の舞台へ

 吹奏楽部が「第6回全国ポピュラーステージ吹奏楽コンクール」西日本大会に出場し、見事に全国大会への切符を手にしました。本日お昼休みに明後日から神奈川県横須賀市で行われる全国大会に出場する部員達に対して激励金の授与式を行いました。

この大会は、コロナ禍の中”吹奏楽をあきらめない””全国の中・高生たちに勇気と希望を与える”というスローガンが掲げられています。そのような大会に出場させていただき、そして全国の舞台で演奏できる事に感謝し、全国の吹奏楽をしている仲間達に熱いメッセージを送ってほしいと思います。その為には、まずは自分達が自分達の持てる力を全て出し切ることが大事です。そしていつも自分たちを見守ってくれている多くの人達への感謝の気持ちをもって演奏する事がもう一つの大切な事だと思います。

演奏が終わった時、達成感と充実感を得ることが出来れば必ず全国の仲間達にはメッセージが届いています。感謝の気持ちを忘れずに、その瞬間を楽しみ、全国という舞台を仲間と過ごした経験を次の大会につなげてほしいと部員達には伝えました。吹奏楽部のみなさん、まだまだ感染対策等の体調管理には十二分に気を配りながらではありますが全力で頑張ってきてください。

2021年11月22日月曜日

考え方で大きく変わる

≪『できない』じゃなくて『どうやったらできるか』を考えて、どうにかできるように。そういう方向に考えを変えてほしい。≫この言葉は日本体操界のレジェンド内村 航平選手の言葉です。内村選手は日本のプロ体操競技選手として活躍されており過去オリンピック4大会に出場し、個人総合2連覇を含む7つのメダルを獲得し世界体操競技選手権でも個人総合での世界最多の6連覇を含む19個のメダルを獲得しています。

これまで日本の体操競技の象徴とも言える存在感と活躍で、国内外を問わず多くの人々が彼の演技に魅了されてきました。東京五輪では実力を発揮しきれない悔しい思いをされましたが、その時のインタビューでは『報われない努力もあるんだと思った』というコメントもあり、今回紹介する言葉のようなポジティブな発言ではなく、失敗した直後だから素直な言葉だと受け取ることが出来ました。しかしその後にはもう『でも、改めて体操は面白いなと思いましたけどね、失敗してなお。人生においてこういうことも大切なんだろうなってすごく思いました。』という前向きなコメントを残しています。

自身の体操人生を賭けて挑んだ大舞台で失敗した直後です。動揺や落胆を隠しきれないことは当然理解できます。立ち直るまでしばらく時間がかかるだろうということも容易に想像できる中、直後にインタビューに応えなくてはいけないことそのものにも正直“気の毒”だと感じる中、受け答えしながら既に気持ちの整理をして前を向く作業が始まっていることが感じられ、彼がこれまでトップ選手として4度の五輪出場、個人総合2連覇を含む7つのメダル(金メダル3・銀メダル4)を獲得することができた原動力は、間違いなく“強靭なメンタル”なのだろうと思いました。

これからみなさんは大きな選択を迫られる時が必ず来ます。その時には大いに悩み、選択していかねばなりません。少なからず私は選択してからはそれが失敗という結果にならないように努力をしてきたつもりです。これまでを振り返り、その全ての選択が正しかったかも、何をもって正しいとするのかもわかりませんが、現状に感謝しながらも、より良い状態に向上させるために何ができるのかを考えた上で選択をしてきました。

浪高生のみなさんもそういった『大きな選択を迫られる瞬間』こそターニングポイントと言える『チャンス』が現れたのだと考えてほしいと思います。本当は不可能を可能にはできないかもしれません。でも考え方の方向が違うだけで不可能だと“思い込んで”最初から諦めてしまっていることは、もしかしたら今までも意外と多くあるのかもしれません。浪速で学ぶ皆さんには『大きな選択を迫られる瞬間』、ターニングポイントをチャレンジするチャンスと捉え、どんどん挑戦していってください。これまで以上に訪れたチャンスに対し大切に向き合えるようになってほしいと願っています。 

2021年11月17日水曜日

11月朝礼

 今日は11月の朝礼の日です。新自治会役員主導で実施してくれました。昨日、自治会の先生から指導を受けてしっかりと準備をしてくれたおかげでスムーズに行うことが出来ました。これをスタートとして更に良い自治会の運営を期待しています。

さて今日の校長講話のキーワードは「感謝」でした。「感謝」の気持ちを持つことが出来れば「素直」な心を持つことが出来ます。そして「謙虚」な姿勢で、「誠実」に行動することが出来ます。このように人は「感謝」の気持ちを持つことでその人の行動は大きく変わるのです。

弓道部男女全国選抜大会出場
「当たり前のことが当たり前ではない」そんな経験を私たちはこのコロナ禍の中で経験しました。当たり前のことが当たり前のように行えていた事への「感謝」の気持ちを持つことが出来たのではないでしょうか。2021年も残すところ1ヵ月少しとなりました。コロナの制限が緩和されていく中、残り少ない2021年を「感謝」の気持ちをしっかりと持って毎日の学校を笑顔と元気で満ち溢れた浪速にして行こうと伝えました。
硬式テニス秋季大会3位
部活動の表彰も本日行いましたが、部活動の生徒達にも活動が出来る事に「感謝」の気持ちを持ち、そして自分の周りの人たちへの「感謝」とリスペクトが出来ているかどうかが重要であるという事を伝えました。
自転車安全コンテスト入賞 佳作

第32回伊藤園 新俳句大賞入選
「勝つ」ことも大切ではあるがそれはチームの中での一つのミッションにすぎない。最も重要な事は、3年間の部活動を通して学んだことをこれからの人生の中でどのように生かし、どう社会の中で貢献していくかが大事な事だと強く訴えました。「勝つ」を残すより、チームに、また仲間たちに「活躍」と「貢献」を残す事が大事だと伝えました。
全国ポピュラーステージ吹奏楽コンクール 金賞
本校の生徒達は本当に「心の優しい」生徒ばかりです。今日の講話を聴いてきっと心の中に何か新しい事を見つけてくれたと思います。今まで以上に「感謝」の気持ちを持った行動が現れる事を心から期待し、これからの生徒達の変化に注目していきたいと思います。

空手道部男女大阪新人大会組手・形
優勝者・準優勝者


2021年11月16日火曜日

喜びと感動を掴め!

「The more difficult the victory, the greater the happiness in winning.」

【勝利が難しければ難しいほど、勝利における喜びは大きくなる。】

この言葉は"サッカーの神様"と言われたペレというサッカー選手の言葉です。私はペレという名前が、この選手の本名だと若い時は思っていましたが、大学生時代にこの呼び名はニックネームだと教えてもらいました。本名はエドソン・アランテス・ド・ナシメントと言う名前です。

私はこの選手が発した言葉にある『勝利が難しい』という言葉について、スポーツ選手ですから当然大事な試合に勝つことについて述べたことだと想像できます。しかし、スポーツの世界だけではなく私たちの日常生活の中にも様々な『勝利が難しい』状況があると思います。今現在、浪高生のみなさんが挑む勝負としては、3年生は大学受験、2年生や1年生は学業であれば試験、部活であれば大会や発表会などになると思います。また自身の新たな課題もそうだと思います。

その中で『勝利が難しい』ということは、一つ上に挑戦している、今の自分の実力に対して試験や相手のレベルが高い場合、また大切な日にケガや体調不良などのアクシデントによりベストパフォーマンスを発揮することが困難な場合などいろんな状況が挙げられます。どんな状況においても勝負の時は刻々と迫ってきます。その時に自分の持っている最大のパフォーマンスを発揮できるかどうか。まずはこの事が一番大切だと思います。

結果的にどんなに最高のパフォーマンスを出してもダメな時もあります。浪高生のみなさんもこれまでに数々の勝負に挑み、勝利の喜びや敗北の悔しさを経験してきたと思います。思い通りの結果が出なかったりした時は今までの自分や仲間の努力を否定的に捉えてしまうこともあると思います。でもその大きな壁に挑んだ勇気と乗り越えるための努力は絶対に無駄にはなりません。

今いろんな事に挑戦している浪高生達には負けても、跳ね返されても、今まで培ってきた技術や知識を生かすのも、無駄にするのも、最後は『思いの強さ』だという事を伝えておきたいと思います。絶対に諦めないその思いが、達成が困難だと思われる事でも達成できるようになると私は信じています。その時の感動はうまく言葉では言い表す事はできません。

人それぞれ様々な環境や置かれている状況に違いはありますが、大事な事は『今日のベスト』を積み重ねていくことこそが、大きな喜びを得る最短の近道なのではないでしょうか。仲間同士で互いの努力を認め、称え合いながら、その先にある大きな目標達成に向かって進んでいる浪高生達をどう導くことが出来るか先生方もいつも考え、『今日のベスト』を積み上げていっています。いろんな事に挑戦している浪高生達に伝えたい事は『強い思い』を持ち続け『必死になれ』という事。そうすれば必ずそこには喜びと感動が待っています。それは自分で掴み取るしかないのです。 

2021年11月13日土曜日

頑張ってます!国際コース語学研修

 昨日、11月7日から2週間にわたる語学研修に行っている浪速国際(Iコース)コースを激励に山梨県河口湖にあるセミナーハウスまで駆け付けました。

  

今回の研修は、将来ビジネスパーソンとして世界各地で活躍できる人材となる為のスタートとなる大きな挑戦となります。生徒達はこの場所で英語の集中学習に励み語学力を磨いています。

日本語を使わずに会話が出来るようになり、いろんな問題を解決できる能力を身に付ける事がこの研修の大きな目的となります。そして一つでも多くの自信と信用を得られるように、最後まで諦めることなく挑戦し続けて欲しいと思います。

昼前に現地に入ることが出来ました。早速引率の先生と現地のスタッフの方々に生徒達の様子を見させてもらいました。館内は一切の日本語が禁止となっています。本当に毎時間苦労しながらも目を輝かせて学習活動に励んでいました。徐々に疲労が重なってきている様子も伺えましたが、何よりも生徒一人一人から充実感に満ち溢れている感じがしたのが非常に良かったと思います。

出発前に私は生徒達に「2週間という長い期間の中で必ず妥協したくなる時が来る。またダメだ。とかわからないとか今まで経験したことのない問題が起きることもあるかもしれません。そんな時こそ一緒にいるみんなで励まし合い、助け合って乗り越えてほしい。」と伝えました。この研修での失敗や間違いなどこれからの長い人生の中では大したことではありません。でもその失敗や間違いは繰り返していてはだめです。

まだまだ語学研修はこれから。絶対にみなさんなら乗り越える事ができます。この2週間で一回りも二回りもたくましくなった浪速国際コースの生徒の皆さんの姿を見られることを楽しみにしています。帰阪予定は11月20日(土)です。Iコースの皆さん!がんばろー!

最後に本日の訪問に際していろいろと段取りや準備をしていただいた現地スタッフのみなさんありがとうございました。最後まで本校の生徒達の指導をよろしくお願いいたします。



2021年11月9日火曜日

『行ける大学』と『行きたい大学』

 浪速高等学校で進路指導を行う時に最も大切にしている事は、入学当初から生徒達には「『行ける大学』ではなく『行きたい大学』に進学することが大事です」と言い続けています。今3年生は3年間の進路指導を経て一人一人の生徒が『行きたい大学』への入学に向け必死に受験勉強をしてくれています。もう『行きたい大学』へ推薦入試等で合格をもらった生徒達も今は大学入学に向けた準備に入ってくれています。

「行きたい大学」に進学するのか、「行ける大学」に進学するのか。言葉としてはよく似た表現ですが、その意味は全く違います。最終的には入学試験があるので、「行ける大学」を受験して進学していくことになるわけですが、大切な事は少しでも早く「行きたい大学」をしっかりと見つけてその大学への合格を目標に努力を進めていく事だと考えています。

その大学で何をしたいのか?何が出来るようになりたいのか?その大学で何を学びたいのか?どんな学生生活を送りたいのか?などしっかりとした自分の考えをもっておくことが重要な事だと思います。成績はとても重要な要素ですが、その前に「なぜその大学なのか?」をしっかりとその理由を明確にしておく必要があります。
その思いが強ければ強いほど、高校生活の中での学習活動にもしっかりと向き合うことができると思います。苦しい受験勉強も乗り越えられるでしょう。1年生と2年生のみなさん「行きたい大学」への思いをどんどん膨らませてください。3年生の姿を見て多くの事を学んでください。未来を恐れずに、今できることに全力を尽くす事でその先には大きな「夢と希望」が輝いているのです。もう受験に向けての備えをしておかねばなりません。毎日の授業を大切にいつも『挑戦』と『+ONE』を持ち続け頑張ってください。

2021年11月6日土曜日

第2回浪速高校入試説明会

 本日は2022年度入試第2回高等学校入試説明会を実施いたしました。先週の第1回に続き本日の第2回目もたくさんの受験生と保護者の方をお迎えすることが出来ました。お越しいただいた受験生と保護者の皆様本当にありがとうございました。

本校ではお越しいただいた方々には一つでもたくさんの情報を持って帰っていただければと思い説明会を実施しております。本校の教育方針はもちろん、本校に通う生徒達の姿、クラブ活動の様子など、できる限り日常の学校生活の姿をありのままご覧いただき本校の良さを感じていただきたいと考え、入試説明会を実施しております。

説明会は教員だけで行うのではなく生徒達と一緒に行い、クラブ部員達や自治会の生徒達などが受験生と保護者の皆様をお迎えし、説明会では生徒達の声で学校生活の様子をお話させていただくなど生徒達の生の声を聴くことが出来る機会となっています。

毎回いろんな工夫を凝らして最先端のICT機器を使った説明会を実施しています。前回は硬式野球部のふくろうスタジアムからの生のライブ中継を行いましたが、今回は今日から出発した2年生の修学旅行の様子を各地から生のライブ中継でおこないました。

太宰府天満宮から

説明会後も校内を自由に見学することができ、校内で活動している生徒達、また部活動の様子や顧問の先生との話もその場で出来ます。もちろん入試に関してのご相談などの個別相談会やクラブ活動別の個別相談も実施しており、毎回たくさんの受験生と保護者の方が相談にお越しになられます。

釧路市内市場散策中

ご参加いただいた皆様には楽しく、わかりやすく、丁寧さを感じていただけるような説明会を心がけています。今回の説明会も生徒達のあいさつ、立ち居振る舞いなど多くのお褒めの言葉を頂き大変好評でした。これに慢心せず第3回目の高校入試説明会もさらにご満足いただける形にしたいと思っています。

沖縄平和記念公園から

今年はあと2回、12月4日と12月11日に実施させていただきます。受験生と保護者の皆様にとって志望校を決定する最後の機会と思っています。「浪速高等学校のすべてがわかる」本校の入試説明会にぜひご参加いただけることを心からお持ちしております。