2021年9月9日木曜日

安心感を与える大切さ

 『とにかく相手の話をよく聞くことが重要です。目の前の人が自分の話を真剣に聞いてくれていると思ったら、安心して本音が話しやすくなるじゃないですか。』この言葉は平尾 誠二氏の言葉です。ミスターラグビーと呼ばれ、日本代表選手、日本代表監督、神戸製鋼コベルコスティーラーズ総監督兼任ゼネラルマネージャーなどを歴任し現在のジャパンラグビーの基礎をつくられた人の言葉です。

教師でもありスポーツ指導者でもある私も常に同じことを心掛けてきました。それはいつも生徒・選手の目をしっかりと見ながら話をしたり、聞いたりする事。どんなに忙しくても時間をとって行ってきました。生徒達や選手たちは段々と本音を語り始めそして自我も強くなり、時にはわがままを言いだす生徒や選手も多くいました。でも「いい加減にしろ!」としかるのではなく安心させて諭していくことを大事にしてきました。

また平尾氏が若干53歳の若さでこの世を去った時、同級生でもあり友人であった2012年ノーベル医学・生理学賞を受賞した京都大学iPS細胞研究所の山中伸弥博士が、平尾氏との思い出の中で人を叱るときの4つの心得を教えてくれたと言っておられました。一つは行動やプレーは叱っても人格は責めない。二つ目は必ず後でフォローする。3つ目は他人と比較しない。4つ目は長時間叱らない。この心得は教師としてもスポーツ指導者としても生徒と選手に安心感を与えるのに最も重要な事だと思っています。

浪速の先生方は常に生徒に寄り添いながら生徒達を見守り、時には厳しくそして時には包み込むように諭していくことが出来る先生方ばかりです。一人一人生徒達がしっかりと前に進むことが出来るように導いてくれます。生徒達が安心して正しい道を選択する為にも私達教師たちは生徒達とどのように向き合い、コミュニケーションをとっていくことが出来るかどうかが大事です。様々なアプローチをしていきながらこれからも全力で生徒達をサポートしていきたいと思っています。