11月16日、アメリカの民間企業「スペースX」の宇宙船、「クルードラゴン」の1号機は、日本人宇宙飛行士の野口聡一さんとアメリカ人宇宙飛行士、合わせて4人を乗せて打ち上げられ、国際宇宙ステーションに接近する手順を進めていました。そして、見事に打ち上げから27時間余り経過した17日午後1時すぎに国際宇宙ステーションとのドッキングに成功しました。安全確認をしたうえでハッチが開けられ、野口さんたち4人の飛行士は宇宙ステーションに乗り込み、およそ6か月の長期滞在が始まりました。
今回の1号機には、新型コロナの感染拡大など日本だけではなく全世界が困難な状況に打ち勝つという意味を込めて、野口さんらが英語で「回復する力」を意味する「レジリエンス」という船名をつけています。
宇宙飛行士の野口聡一さんはドッキングした直後の地上との交信の中で、「日本の皆様。無事に国際宇宙ステーションにドッキングしました。国際パートナーの一員として民間宇宙船のドッキング成功に立ち会えてとても幸せです。われわれ、レジリエンスのクルーは、訓練の間、そして打ち上がったあともさまざまな困難な状況に直面しましたが、『全集中』で乗り切ってきました。これから半年間の宇宙滞在も皆さんと感動を分かち合いましょう。「ワン・フォアオール・オールフォアワン」の言い換えで、「オールフォアワン・クルーワン・フォアオール」と全世界の人々に伝えられました。
今世界では野口さんのように目の前の困難に打ち勝つため一人一人がチームとなって力を結束し、知恵を出し合い頑張っている人々が沢山います。浪高生の皆も、そんな人たちの活躍をみて、そこから勇気と希望を感じとってほしいと思います。レジリエンスのクルーが「オールフォアワン・クルーワン・フォアオール」と言っているように、「みんな(浪高生)は一人の為に、一人はみんな(浪高生)の為に」の精神を再度強く持って学校生活を過ごしてください。コロナに負けない。感染しない。感染させない。浪高生一人一人の明るい未来に向けて、進むスピードは違ってもいい。大切な事は前を向いて夢に向かって進んでいくこと。ぜひ実行してください。