令和2年度伊勢修養学舎「お伊勢参り」も3班目となりました。本日も良い天気に恵まれ予定通りの参拝を行うことが出来ました。何人かの生徒に聞くと今回初めて伊勢の地を訪れた生徒が多くいたのは少し驚きでもありました。
本日は67年間にもわたって浪速高等学校の生徒を毎年7月に連日宿泊させていただいている神宮会館についてお話ししたいと思います。
この神宮会館は昭和28年の第59回式年遷宮の附帯事業として神宮が建設されました。お伊勢参りの宿として伊勢神宮崇敬会が運営を委託され、第60回御遷宮時に西館を、平成5年の第61回御遷宮時に本館を新築され現在に至っており、お伊勢参りの宿として知られている宿泊施設です。内宮への参拝も徒歩5分という近さもあり毎年日本全国から多くの参拝者の方々が宿泊されています。
本校の伊勢修養学舎は神宮会館が建設された翌年昭和29年から始まっており、第1回目の伊勢修養学舎から67年間にわたり宿泊させていただいているお宿となります。本校の伊勢修養学舎の歴史を語る上で、この神宮会館がなくては語ることはできません。神宮会館の変遷とともに、本校の伊勢修養学舎も変革していきました。現在も非常に恵まれた環境の中で、修養行事をスムーズに行えるようご配慮いただき実施できています。このようにこの神宮会館は、多くの卒業生がお世話になっており、修養学舎中は生徒達の修養の場所でもあり、そして神宮会館の皆様の心温まるおもてなしは心と身体の癒し宿ともなっています。
今回の伊勢修養学舎では昼食時に講堂を利用させていただいていますが、「この講堂は君たちの先輩たちが心の修養を行った場所です。」と生徒達に伝えています。この場所でいろんな経験と学びをした事を伝える事によって今その場所に座っている一人一人の生徒達に何かを感じてほしいと考えています。開校式、校長講話、禊の指導、書写、閉校式など多くの修養行事をこの講堂で行います。その場所に座っての昼食、生徒達の様子を見ていると、お弁当を食べながら会話もぜず、モグモグと口を動かしながら、先輩たちがこの場所で学んでいる様子を想像してくれている様子を伺う事が出来たのは非常に嬉しく思いました。