2024年1月29日月曜日

生徒達の応援

昨日は午前中ラグビー部の試合の応援へ駆け付けました。新人戦の最終戦となる順位決定戦という事もあり生徒達の頑張りを楽しみに花園のグラウンドに立たせて頂きました。やはり聖地と言われる花園ラグビー場のグラウンドに立つと自然と緊張感が溢れてきます。昔この地で楕円形のボールを追いかけている自分の姿と生徒達が試合に向けて練習している姿とだぶらせながら練習を見ていました。生徒達は気迫と緊張の中、しっかりとした準備を練習グラウンドで行い試合に臨んで行きました。

試合開始早々のチャンスを逃し少し受けに回った瞬間に相手に攻め込まれ一気に4つものトライをとられましたが前半の終了間際に1つのトライを取り返し後半の巻き返しを期待しました。後半は一進一退の攻防が続きましたが前半の4トライが響き敗退となりました。やはり勝負事には勝ち負けが伴います。勝つことで学ぶ事・気付くこともあると思いますが、負けた時の方が多くの学びや気づきがあると思います。今日の負けを「意味のある負け」にするか「意味のない負け」にするかは選手一人一人のこれからの行動にかかってきます。次の春の大会に向けてこの無念をどう晴らしていくのかその成長を期待したと思っています。

午後からはドーンセンターホールで行われた大阪高校芸術文化祭に出席させてもらいました。本校からは津軽三味線部・雅楽部の2つの部活動が参加させて頂きました。

津軽三味線は青森県の津軽地方で生まれた津軽三味、現在、日本の北は北海道から南は沖縄までの各地に普及しております。日本を代表する伝統芸能民族音楽として脚光を浴びており、老若男女、若い世代の方にも人気が高まり、今では、津軽三味線は世界が注目する楽器であり普遍的な音楽の一つとなっています。津軽三味線は、三絃の弦楽器でありますが、強く撥を胴に叩き付けるように弾く奏法からは打楽器的であると言えます。

 その音色は地吹雪を想わせるような音。ある時は雪をも溶かす炎のように力強く、そして時には、か細く透き通る音や、妖艶な響きを奏で、明るく楽しい音であったり、また、風や海、自然音を描写し、大地を賛美したりする…津軽三味線の音色には様々な表情があります。目をつぶって聞いているとその様な風景が頭の中に浮かんできます。今日演奏してくれた12名の生徒達には観客の方から2度にわたる大きな拍手を頂くことが出来ました。

津軽三味線部の生徒達

次は雅楽部の演奏です。神社神道を建学の精神とする本校では、重要な学校行事の中の1つでもある神事を執り行う際に、雅楽部の生徒達が神楽部の生徒達と一緒にご奉仕をしてくれます。雅楽は世界中にありますが、各国の宮廷音楽のことを指します。言葉としては2,500年前に中国の『論語』に出てきたのが始まりと言われています。日本には独自の雅楽があり、『古事記』に出て来る神々が舞を披露する『神楽』から生まれました。

古くは飛鳥時代に仏教が日本に伝来した際に、あわせて舞や楽器、音楽が入ってきます。平安時代に舞と楽器、音楽が融合し、雅楽が完成しました。世界を見ても「最も古いオーケストラ」と言われています。今ある楽器の元祖が雅楽では使われているのです。雅楽に関わっていることで、日本古来の文化や精神に触れることができるのは魅力のひとつです。神社神道を建学の精神とする本校で学ぶ生徒としてこの様な魅力ある部活動に入部する事は今後の人生において大切な事を学ぶきっかけとなると思っています。観客の人達からは大きな拍手を頂きました。演奏中の厳かな雰囲気は、聴いている人たちの心を素直にさせ感謝の気持ちを湧きあがらせることが出来たのではないかと思っています。

雅楽部の生徒達
今日はラグビー部・津軽三味線部・雅楽部と3つの部活動の応援に行かせてもらいました。それぞれの部活動において、目標は違っても今日の様な日をどう次につなげていくかが大切な事です。また次の目標に向って努力し大きな成長を遂げてほしいと思います。