2022年12月22日木曜日

覚悟を決める!

 【「この監督じゃダメだ」という思いが、もしみんなの中にあるなら、協会にぶつけてくれて全然構わない。】

2019年ラグビーワールドカップから3年、今年行われたサッカーワールドカップ2022カタール大会で素晴らし活躍を見せてくれ、ラグビーワールドカップ以上に日本中に、また世界中に感動と驚きを与えたサッカー日本代表の監督の言葉です。

この言葉を聞いた時私は『森保監督!覚悟を決めておられるんだ。』と感じた事を覚えています。選手からの批判や意見全てを受け入れ、チームを目標としているベスト8へ導くためなら自分はどんなことでもやってやる!という覚悟があるように思いました。

先日の終業式のキーワードは「覚悟」でした。1つの目標を達成する為の「覚悟」が決まれば一生懸命に努力し一歩一歩前に進むことが出来るようになります。そしてその時その時の結果を全て素直に受け入れることが出来、それらを次に生かして目標の達成に向けて頑張ろうとする行動に移す事が出来ます。

近畿私立高等学校バレーボール選手権大会
男子バレー部 初出場

今年のサッカーワールドカップで日本代表が一丸となって見せた「覚悟」は、日本中にそして世界中に「感動」を与えたと思います。ではなぜ「覚悟」が「感動」を与えることが出来るのか?それは「感動」が見ている人たちに「パワー」を与えるからだと思います。

「感動」から得ることが出来る「パワー」。それは「エネルギー」と表現しても良いと思います。監督と選手、そしてサポーター達の心が一つになって素晴らしい結果に結びついたと考えています。日本代表選手達や監督の「覚悟」が、応援している人たちに「感動」を与え、その「感動」が彼らの応援の「パワー」となり、またその応援する「パワー」が選手たちの「覚悟」に還元されていったように私は思いました。

そのような風景をテレビ画面や監督・選手たちのコメントから私たちは見たり聞いたりしました。信頼と結束を持った日本代表の活躍を見ることで、多くの人達は「パワー」を得られたと思います。

森保監督は、自分自身が監督でもあり選手でもありました。監督の「覚悟」を選手たちがどのように受け止め、チームの目標に向けて選手たちがどのように貢献していってくれるのかで大きく結果は変わってくると思います。浪高生達も自分自身の将来についてどう目標を立て勝負していくのかを決めていかねばなりません。みなさんは監督でもあり選手でもあるのです。

浪高生の皆さんにとっても、これからの自分の人生を楽しく、そして幸せなものにしていく為にも「パワー」が必要であり、その為には「覚悟」を持って挑むことが必要となります。可能性に満ちた自分の未来をどう切り開いていくかは「覚悟」を持てるかどうかで決まってくるのではなかと思います。

今回のワールドカップからだけではなく、日常の生活の中でも小さな「感動」はあります。そこから得られる「パワー」を見逃さずに「覚悟」を決め更なる「パワー」を秘めて浪高生達には前に進んで行ってほしいと思っています。終業式でも伝えましたが、この休暇期間中は来年に向けての充電期間です。今年を振り返り来年に向けての「覚悟」を持つための準備期間であるという事を忘れずに過ごしてほしいと思います。今を一生懸命に生きる。その為にも自分の「パワー」を開放し挑戦してください。

2022年12月20日火曜日

今年最後の全校生徒登校

 今日本校は2学期の終業式を迎えました。そして2022年も残すところあと10日となりました。生徒達は今年を振り返り、来年の更なる飛躍の為に充電する冬休みとなります。今学期もたくさんのいい事や悪い事があったと思います。しかし生徒達にとってはそのすべてが学びであり、その一つ一つを次につなげていくことが出来ればまた来年は大きな成長を成し遂げることが出来ると考えています。

2学期学期成績優秀賞

大阪府高等学校空手道新人大会 組手・形
男子 団体・個人 優勝 準優勝 3位

生徒達にはこれからたくさんの時間と可能性に満ちた未来があります。時間は全ての人に平等に与えられており、その時間をどのように使うかは自分次第です。将来の為に時間を使う人、ただ単に過ごす人、人それぞれ時間の使い方は違いますがその時間の使い方で未来が大きく変わって行く事を理解しておいてほしいと思います。

大阪府高等学校空手道新人大会 組手・形
女子 団体・個人 優勝 準優勝 3位
この1年を振り返り、来年に向けた意気込み「覚悟」を持つことが必要だと考えています。自分の可能性に満ち溢れた未来を築いていく為にも一日一日を大切にして充実した1年となるようこの休暇期間の間に自問自答してほしいと思っています。自分の進むべき道は自分で決めていかねばなりません。その為にも一つでも多くの知識と見識、そして毎日の生活の中で体験した成功や失敗、全てを学びと捉えて成長し続けていって欲しいと思っています。

全国選抜高校テニス大会 近畿地区大会 団体3位
          近畿私立高等学校テニス選手権大会 シングルス3位
第61回伊勢神宮奉納書道展
神路山賞・五十鈴川賞 受賞

今日2学期の終業式を無事に迎える事が出来たのは生徒達が一歩一歩前を向いて歩んでくれたおかげだと思っています。よく頑張りました。その努力への賞賛と来年の更なる成長を祈っています。明日以降の年末年始は多くのイベントがあると思います。楽しむ時間も大切ですが考える時間も大切です。いい年末年始を過ごし、3学期の新春拝賀式を全員で執り行い、2023年を気持ち新たにスタートできるよう準備をしておいてください。

第10回浪速高校合唱コンクール
最優秀・優秀・奨励 各賞 
各クラス代表者

2022年12月18日日曜日

リサーチフェスタ2022

 毎年この時期に行われる甲南大学独自のイベント「リサーチフェスタ2022」に今年も本校から1年生・2年生合わせて378名もの生徒達が参加しました。日曜日にもかかわらず多くの生徒達が将来の為に学ぼうとする姿勢が感じられた事が非常に嬉しく思います。

このイベントは分野を問わず理系、文系の高校生と大学生、大学院生たちが集まり自分たちが行ってきた「調査活動」や「研究活動」について、自由に討論形式で発表、討論することが出来る場です。

言語・文化、教育、地域・社会・、経済・経営などいろんな分野からそれぞれの課題や問題点を探し、自分たちでその課題や問題の解決方法を探り多くの人達の前で発表する。そして多くの人達と討論することでコミュニケーション能力が育まれ、問題の解決に向けて協働するスキルが磨かれていくことが出来ます。

こういった経験をする事でこれからの調査活動や研究活動の進め方を学び、プレゼンテーション能力を高める事が出来る良い学びの場でもあります。今日それぞれが経験し学んだことはこれからの進路選択に関して大いに役立つことだと考えています。これからもこのような機会を大切にして世の中の動向を敏感に感じて自分が今やらねばならない事を考えるきっかけにしてほしいと思います。

「たくましく」「しなやかに」生き抜く為には多くの知識や見識を学び、常に世界に目を向ける事。そして先を見据えて自分の人生を幸せにするために何をしなければならないかを考えていくことが大切です。浪高生達が今日、そう言った学びをしてくれている事が非常に嬉しく頼もしく感じています。

2022年12月17日土曜日

3年ぶりの合唱コンクール開催!

 本日コロナ禍の為に3年間中止となっていた合唱コンクールが復活!感染対策を万全にして実施しました。12年前理事長先生が始められたこの合唱コンクール今回で10回目となりました。例年なら校歌と自由曲の2曲を合唱していたのですが今年は自由曲の1曲として各クラス発表を行いました。

また体育館に全てのクラスを入れて実施していましたが感染対策を講じる為に7クラスずつ入れ替えての実施とし他のクラスはオンラインで教室のテレビモニターでの鑑賞としました。「歌声の奏でる学校は良い学校」という言葉があるように学期末試験前から各クラスで練習初め、テスト終了後の放課後は1年生のフロアーにはたくさんの合唱の歌が奏でられ校内は非常にいい雰囲気となっていました。

本日は全てのクラスの合唱を見させてもらいました。素晴らしい!。この一言に尽きると思います。今までの中で最もハイレベルなコンクールだったと思います。何度も胸が熱くなり心を動かされ感動の連続でした。生徒達を心から称賛するとともに感謝したいと思います。

今日の合唱コンクールで各クラスに共通している事は「進歩」だと思います。はじめは上手くいかなかったことが一人一人の努力で綺麗なハーモニーを奏でられるようになってきます。この「進歩」を体感し歌い終えた後の達成感と充実感は何事にも代えがたい思い出となり、自分自身の自信へと繋がっていくと思います。

3年ぶりに開催された合唱コンクール。この行事で支え合う事の大切さや達成感を学ぶ事が出来たと思います。またクラス内での団結力が更に強くなったと思います。この機会を3学期からの学校生活に生かしてくれることを楽しみにしています。

最後に準備にあったてくれた実行委員の生徒、及び先生方ありがとうございました。来年も開催できることを楽しみにしています。


2022年12月16日金曜日

今日も活気に溢れる浪速

 昨日に引き続き今日は2年生のⅢ類の生徒達が球技大会を実施しました。昨日のⅡ類では優勝チームが2チーム出るなどの大接戦を繰り広げてくれ、大いに盛り上がりました。

Ⅲ類の生徒達も、気温が低い中でもその寒さを感じさせない熱い取り組みを見せてくれました。昨日と本日の実施において一番嬉しかったのは生徒一人一人が明るく、元気に、仲良く、一つの事を一生懸命に楽しむ。その姿勢が見られたことです。

結果的には勝ちと負けがはっきりしますが、そんな事よりも大切な事は、同じ時間を同じ場所で共有し、同じ想いで取り組む経験をしたことです。その事が生徒達の心を刺激し、支え合う気持ちや思いやりの気持ちなどを育んでいくと思っています。その場にいないと感じることが出来ない、わからない事が沢山あります。そういった学びも本校は大切にしていきたいと考えています。

大きなけがもなく素晴らしい時間を仲間と過ごした時間を忘れることなくこの経験をまた次に生かしてください。明日は3年ぶりの1年生の合唱コンクール。浪速は日々活気にあふれ生徒達の笑顔とエネルギーに満ち溢れた学校でありたいと思っています。

2022年12月15日木曜日

笑顔が一番!

 今日から3日に分けて2年生が球技大会を実施します。初日の今日はⅡ類7クラスの生徒達が男子・女子生徒共にグラウンドにてバレーボール対抗戦を行いました。昨日から一気に冷え込んできましたが各クラスの生徒達は寒さに負けずに頑張ってくれていました。

2年生は2学期に入って、修学旅行は実施できましたが、陸上競技大会が会場の点検の為に中止となりました。クラスでの行事が実施できていない事から、何か一つでも代わりになる行事を企画しようと、今回球技大会を実施する運びとなりました。日頃から学校生活をコツコツと頑張っている2年生の生徒達に少しでも今年中に良い思い出を残してほしいと学年団から要望があり体育科の協力も得て実施することができました。

2年生のみなさんは本当に楽しそうに参加してくれていました。クラスの仲間たちと一緒に最高の笑顔を見せてくれました。きっといい思い出になる時間を過ごしてくれたと思います。この様な一人一人の生徒の笑顔は私達教職員に一番の元気を与えてくれます。本当に生徒達に感謝です。

私たち教職員にとっては、これからも元気で、明るく、楽しい学校を創って行かねばならないと再確認させられた時間でした。次は明日16日にⅢ類の生徒達の球技大会を実施する予定です。楽しみにしておいてください!

2022年12月10日土曜日

今年度最後の入試説明会

 本日、今年度最後となる2023年度入試第4回高等学校入試説明会を14時から開催させていただきました。今回の説明会も多くの受験生と保護者の方々にご参加いただきました。本日ご参加いただいた受験生と保護者の皆様本当にありがとうございました。

昨年度から全ての入試説明会は各教室に分散してオンラインで実施しています。各教室半分程度の人数で受験生と保護者の方に入っていただき、日常の学校生活で生徒達が使用している椅子に座って説明を聞いていただいております。本校は全館Wi-Fi環境が整っているので、最新のICT機器をフルに活用した日常の授業と同じようなイメージで説明会を実施いたしております。

今年度の説明会も自治会の役員や放送部の生徒達、クラブ員達が中心となり実施しており、司会進行は本校の生徒達が全て仕切ってくれました。また正門での吹奏楽の歓迎演奏や受付を、生徒と教員が一緒になり「ONETEAM浪速」で説明会を行ったので、ご参加していただいた受験生と保護者の皆様に本校のありのままの姿をみていただけたと思います。

本校の説明会にご参加いただいた受験生と保護者の皆様からは「楽しかった」や「わかりやすかった」などの声をいただきました。納得のいく志望校を決めていただくことを目指して説明会を実施しているので、そのようなお声をいただけた事、本当に嬉しく思っています。

今年度はこれで最後の説明会となります。4回にわたって実施した入試説明会にご参加いただいた受験生と保護者の皆様、本当にありがとうございました。今後は校内での個別相談会や校舎見学会を実施しておりますので詳しくは本校HPの入試関連のサイトからご確認ください。最後まで受験生と保護者の皆様のご相談に対応させていただきます。


2022年12月8日木曜日

「共感」と「同感」の違いって?

話を聴く時に大切になってくるのが相手と共感できるかどうかだと思います。ところが世間には共感に似た「同感」という言葉があります。この違いはなんでしょう?「同感」とは自分と同じ価値観、意見を持った相手に対して同意をすることです。簡単にいえば「わかるわかるー!わたしもー!」というような反応のことです。

では「共感」とはどういうものなのでしょう?共感とは話し手の気持ちを同じ人間として理解しようとする態度のことです。自分の気持ちではなく、相手の気持ちに寄り添いながら、自分が感じていることを示すことになります。そうすると「わかってもらえた」という気持ちが加速して、相手はさらに続きを喋ってくれるでしょう。

『プロカウンセラーの共感の技術』の著者杉原保史さんは、「共感」が深まるとは次のようなことであると述べています。

“共感は、個人の境界線を越えてあなたと私の間に響き合う心の現象、つまり、「人と人とが関わり合い、互いに影響し合うプロセス」のことなのです。ですから、共感は、ただ相手とぴったりと同じ気持ちになることを指すわけではありません。むしろ、互いの心の響きあいを感じながら関わっていくプロセスであり、それを促進していくための注意の向け方や表現の在り方などを指すものです。”共感が深まる”とは、相手の気持ちと自分の気持ちとの境界線がぼやけることです。あるいは、相手の気持ちと自分の気持ちとが出会い、相互作用することです。“と述べられています。

今21世紀になってグローバル化やデジタル化が急速に進み、社会は再び大きく変わろうとしています。国家という枠組みが存在感を薄め、個人の独自性や能力が問われる時代が到来しました。個人の考えや主張はもちろん大切です。しかし、社会のニーズに合わない、組織の中で自分勝手な主張や行動は通じないでしょう。そこは自分たちで考えていかないといけないと思います。自分は何をやりたいのか、それは社会に役立つことなのか。

これからの時代をよりよく生きていく上で必要なモノは何かを考えた時、素晴らしい個性を大切にしながら、社会と共生するには「エンパシー(共感)」が大事だと言われる方がたくさんいます。私もそのように思っています。経済学の祖、アダム・スミスは人間にとって大切なモノは「シンパシー(同感)」だと主張しました。しかし、多くの人とつながるネット社会ではさらに進んで「共感」する。「共感できる」人が大きな成長を遂げていくのではないかと考えています。

本校の生徒達には「共感」と「同感」の違いを認識して、英語や国語などの知識はもちろん、今世界や日本で起きている事に目を向け、そこから多くの事を学んでいって欲しいと思っています。自分の視線を外に向けいろんな人とのかかわりの中で「共感」を得る事で新しい発想や経験を積んでいってください。そういった経験を重ねる事で生きる力を身に付け、課題を発見する力や問題を解決する力を身に付けていって欲しいと考えています。