2021年8月27日金曜日

而今(にこん)

神道の教えの中には『中今(なかいま)』という思想があります。過去・現在・未来というおよそ考え得られる全ての時間の中で、現在が最高の価値にあるものとするという理念です。禅語の1つにも『而今(にこん)』という言葉があります。「今という瞬間」は二度と戻ってはこない。「過去」や「未来」をあれこれ思い悩むのではなく、『今を一生懸命生きる。』という教えだそうです。神社神道を建学の精神に掲げる浪速で学ぶ生徒達には『今を一生懸命生きる』という言葉は聞きなれた言葉だと思います。

浪速で学ぶ生徒達だけではなく、世界中の高校生たちは自分の人生の中で思い悩み、迷う瞬間を多く経験しています。しかし過去は変えることができません。未来も思い通りにはなりません。でも、今の自分の行動は変えることができます。変える為には今を一生懸命に生きるしかありません。その為にも何に時間を投じるか?どんな選択をするか?最後は自分で物事を決めるなどきっちりとした動機と意図を持った積極的な行動が重要となります。そして、常に『今』という時間を大切にすることです。

長期に渡るコロナ禍の中、浪高生達は本当によく頑張ってくれています。その頑張っている浪高生達に『意識が変われば、行動が変わり、行動が変わると、習慣が変わる。習慣が変われば、人格が変わり、人格が変われば、人生が変わる。』と伝えます。この2学期はコロナに負けずに『今を一生懸命に生きる』という浪速の心を忘れずに浪高生皆で助け合いながら一歩一歩しっかりと前に進み続けましょう。