2024年6月8日土曜日

ダメな時でも得るものがある

 【不調な時でも違った収穫がある。】

この言葉は世界を代表する元女子プロゴルファーである宮里藍さんの言葉です。元世界ランキング1位にもなり【藍ちゃん】と呼ばれ人気の女子プロゴルファーとして一時代を築いた一流のアスリートの言葉です。

プロ選手もアマチュアの選手にも誰にでも不調な時は必ずあります。先週は全米ゴルフで日本人の二人がトップ2を独占しました。2位の渋野選手はここ数年本当に苦しんでプレーをしていたように思います。私はゴルフについて全く詳しくありませんが、よくプレーする人から“ゴルフほど精神状態が結果に出る競技はない”と聞いていましたし、ゴルフに限らず不調な時に、その理由を“客観的に”分析するという作業はそう簡単なことではありません。

人間は精神状態が結果(行動・言動)に大きく影響する生き物です。私もアマチュア選手として他のスポーツの選手として競技生活を送っていた時期がありましたが、分析(反省)する時にも同じように気分(主観)が影響するわけですから分析を始める前段階の“くよくよしていないで分析しよう”という気持ちに切り替えるまで苦労した経験があります。

宮里さんはそんな時、即座に“成長のチャンス!”と捉えるわけですから宮里さんのメンタルの強さを感じたのと同時に『プロフェッショナル』と感心しました。でも宮里さんの素晴らしい“切り替え力”は最初からこれほどハイレベルだったわけではないと思います。このレベルに到達するまでの過程の中には、多くの苦い経験や立ち直るまで長い時間を要することもあったと思います。そして徐々に成長し、今回の言葉のような感覚を抱く瞬間が訪れたのでしょう。

『経験は人を成長させる』と改めて痛感します。今回の言葉にしてもネガティブからポジティブに変換することで自分の成長度は変わるということはすでにみなさんも理解しているはずです。これからの生活の中でだれにでも成長のチャンスはいくらでも転がっています。でもそのチャンスを力不足ゆえ、未だに自力で切り替えられない時もあるでしょう。その様に上手に変換できない現状をどのようにして打破すればいいのかという部分が一番の悩みのタネなのだということです。

みなさんも同じように感じているのではないでしょうか。ではそこでみなさんに伝えておきます。変換が上手じゃなくてもいいと思います。自分にがっかりしたり、一人ぼっちを感じることもあると思います。そんな時は周りの人を頼りなさい。みなさんが心配していることのほとんどは、諦めずに時間をかけたり仲間に頼ることで必ず“なんとかなります!”そして次にその経験が同じ悩みに陥った仲間を助ける力となり、助けられたことでさらに力を増します。不調な時ほど多くの学ぶ機会があるという事です。ピンチはチャンスです!