2024年6月27日木曜日

定期試験前の生徒達

 現在生徒達は1学期定期考査前となっており多くの生徒達が放課後校内で自学自習を行っています。一人で学習活動に励んでいる生徒、また生徒同士教え合いながら学習している生徒、先生に指導を受けながら学んでいる生徒、それぞれが学ぶ方法は違いますが自分の目標に向って努力している姿を見ていると本当にたくましく、そして意欲的に学び姿勢は楽しんでいる様子にも見えます。

この様な時間を仲間や先生方と過ごす事は、学力向上はもちろん「人や物、環境を理解する」きっかけにも繋がってくると思います。学習活動という共通な行動をグループで行う事で、また恵まれた環境で学ぶ事で自分の置かれている状況を認識し、そしてその様な状況に対して「人や物、環境」に対して自然に感謝の念を持つことが出来るようになると考えています。

こんな言葉があります。「Give honest  sincere  appreciation」【誠実に、心を込めて、相手の良さを認める】この言葉はアメリカの作家デール・カーネギーの言葉です。人間関係における大切な原則として書かれています。この言葉の中にある「appreciation」という言葉の意味は先ほどの「ある人や物を理解する」という意味で相手の良いところを理解して褒めるという意味があります。

学校生活でも同じことが言えると思います。仲間や先生たちが日常の授業、昼食時間、休み時間、放課後の全ての活動や表情などから多くの気づきがあると思います。寝ているだけ、話を聞こうとしない、深く考えない、など自分の目の前で起きている事に対し誠実に心を込めて理解しようとしない限りその意味を理解することなどは到底できません。

定期考査に向けて熱心に学ぶ浪高生達の様子を見ていて学習の向上の為に活動しているだけではなくその様な共に学ぶ事が出来る仲間がいるという「わかり合える人」、そしてそのような環境を「つくる人」が存在してこそ良い人間関係を構築することができるのではないかと思っています。これは部活動やクラス内においても同じだと思います。【誠実に、心を込めて、相手の良さを認める】そのような姿勢と言動が大切だという事を改めて認識しました。

日々頑張って努力している浪高生達には素晴らしい学びの環境の中で過ごすことが出来ている仲間たちに感謝し、誠実に持てる力を出し切って学期末試験に向けてしっかりと準備をしてもらいたいと思っています。頑張れ―!浪高生達。

2024年6月24日月曜日

高校2年生ハイレベルセミナー

先週末高校2年生が多聞でハイレベルセミナーを実施しました。このセミナーは英語・国語・数学のハイレベル講座として実施しており昨年1年間で身に付けた基礎学力の定着とポイントを絞ったハイレベルな指導を行う事で実力アップを狙っています。

来年度の大学入試に向けた準備として基礎を徹底的に固め、重要な所にターゲットを定めて応用力と実践力、そして適応力を鍛え上げていきます。今回の合宿ではよりハイレベルな演習、模試などを実施してその後に対策と解説を行い、目的とする力を養成する為に行われました。来月からの夏休みに向けての課題の発見とその解決策、そして一人一人の生徒達が自分の強みと弱みを見つけそれに向けた対策を講じるきっかけとなればいいと考えています。

生徒達は目の前の難問に真摯に向き合い自分の力を試すために全力で取り組んでくれていました。やるべき時は真剣に、そして楽しむときは思いっきり楽しむ。そんなONとOFFの切り替えがきっちりと出来ており、同じ目標を持った仲間たちと共に過ごす2日間ではたくさんの発見や気づきがあったと思います。そういった発見や気づきをこれからの学習活動に是非生かしてくれればと思います。

夜も遅くまで自習をしている生徒がほとんどで学習活動に向かう姿勢は出来上がっています。あとはどれだけ貪欲に挫けることなく努力し続ける事が出来るかどうかです。志望校への合格は一つのゴールですが、その先にも次のゴールがあります。先を見据えて今を全力でやり切ることが大事です。セミナーに参加した2年生のみなさんこれからも前進あるのみです。一歩一歩確実に歩んでください。

出来ない事を発見し出来るようになる努力をする事が学びの基本であり、その小さな経験の積み重ねが大きな自信となり今後の人生において大きな武器となる事は間違いありません。浪高生にはぜひその経験や体験を多くしてほしいと願っています。頑張ろー!高校2年生達。

2024年6月20日木曜日

芸術芸能鑑賞会

 本日は堺市にあるフェニーチェ堺にて芸術芸能鑑賞会を実施しました。午前中は高校1年生と高2年生の一部の生徒達、そして午後からは高校2年生と高校3年生という形での実施としました。全校生徒で2700名近くの高校生を一度に収容する事が出来ない為2部公演での鑑賞会となりました。

今回は津軽三味線と民謡、そして若獅子太鼓の邦楽ユニット「あべや」さんに公演を頂きました。日本古来の楽器である和太鼓に現代的なリズムを取り入れ、独自のアレンジを加えられた津軽三味線と融合した演奏は圧巻でした。

「あべや」は津軽三味線全国チャンピオンでもある 阿部金三郎・銀三郎兄弟を中心に結成された津軽三味線、民謡を中心とした日本民俗音楽芸能集団です。古来より日本人が培ってきた魂の音をメンバー独自の構成で表現し、忘れかけていた日本の音の力、日本人の感性を呼び覚ます舞台でした。
神社神道の学校で学ぶ本校生徒達にとってはこの様な日本文化の力と日本人としての感性を呼び覚ますには最高の公演であったのではないかと思います。ただ音楽を聞くのではなく心躍り楽しませるような舞台には「笑い」「感動」「躍動」様々なシーンがあり会場は一体となり大いに盛り上がりました。
日本人が育んだ音の響きを世界中に届けるというのを基礎に、世界を震撼させることで日本人が本当の「日本の力」を再認識するというプログラムを生徒達は本日体感しました。日本の文化の素晴らしさと音楽から発せられるエネルギーを感じてそのパワーを明日からの生活に生かしてほしいと思います。

本日は本校の生徒達の為に公演していただいた「あべや」の出演者の皆様、そしてスタッフの皆様、会場をお借りさせていただいたフェニーチェ堺の関係者の皆様全ての方々に対して深く感謝申し上げます。本当にありがとうございました。

2024年6月16日日曜日

2025年度高校入試に向けて

 今日から2025年度入試に向けて受験生・保護者対象の学校説明会が始まりました。ネクスト100に向けスタートした浪速高等学校は今年度も今日を含めて年末までに校内で7回の入試説明会やクラブ体験会を実施します。12月に入ってからは校内見学会や個別相談会も実施するなど中学3年生の受験生の皆様にとって納得のいく私立高校志望校の選択をして頂く為にも是非ご参加いただければ幸いです。

1回しかない高校生活を最高の形で終えることが出来る為にも沢山の学校を訪問して自分に合った学校を選択する事がまずは大切な事だと思っています。受験生の皆さんにおかれましては勉強に部活動に大変忙しい毎日であるかと思いますが是非本校の行事日程を見て頂き1度は浪速高等学校へ足をお運びいただければ嬉しく思います。どうかよろしくお願いいたします。

さて今日はクラブ体験会として文武両道を目指す本校の生徒達との交流や部活動の雰囲気、また施設の見学など「浪速の部活動」を体験していただくことを目的に校内施設と校外施設高天原スポーツキャンパスの2か所でクラブ体験会を実施いたしました。中学3年生の受験生の皆様には学校に直接足を運びそこで学ぶ本校の生徒達、そして先生方と一緒に同じ時間を過ごす事はその学校を知る上で非常に大切な時間となったのではないかと考えています。

いよいよこれから夏にかけて私立高校の志望校を検討していく時期となってきます。文武両立を目指す本校の部活動は勝利至上主義に陥ることなく一人一人の生徒達が日々の学校生活を充実させ、仲間との絆を深めて行く中で多くの事を学び、その学びがこれから未来に向けて歩んでいく際にたくましく、しなやかに歩んで行く事が出来る力を養うことをまずは第一に部活動の指導を行っています。

本日は他にはない最高の環境を整えている本校の施設で、素晴らしい仲間達との青春時代を中身の濃い、密な時間を過ごしている本校の在校生達の姿を見て頂いたのではないかと思っています。充実感や達成感は戦績の結果にあるのではなくその過程にある努力にあるものです。在校生達は信頼できる仲間と安心できる最高の環境のなかで「たくましさとしなやかさ」を身に付けてる努力をしてくれています。是非受験生の皆さんにもそのような高校生活を過ごしてほしいと思います。そして今日の時間をみなさんと共に過ごせたことに感謝しこの出会いを本校で学ぶ生徒達が更に成長できるきっかけとなるば嬉しく思います。

受験生の皆さん、次回のクラブ体験会は8月25日(日)です。ぜひ「ネクスト100元年」を迎えこれからも挑み続ける「GOOD SCHOOL 浪速」を体験していただきたいと思います。一人でも多くの受験生と出会い素晴らしい時間を過ごすことが出来たら幸いです。みなさんのご参加を心からお待ちしています。最後に本日ご参加いただいた受験生と保護者の皆様本当にありがとうございました。またお会いできるのを楽しみにしています。


2024年6月14日金曜日

6月朝礼

 今本校は中間テストや個人懇談なども終わり少し落ち着いた雰囲気となっています。今日の朝礼でもはじめに多くの部活動の活躍を表彰させてもらいました。本校にはたくさんの部活動があり多くの高校生たちが部活動に所属して仲間と共に目標に向って頑張ってくれています。3年間の部活動で大阪府下の大会で優勝や準優勝などの戦績を残せずとも、クラブ内ではたくさんの感動や先輩後輩との絆を深めることができます。このように自分の成長を実感できる部活動が沢山あります。

こうした充足感や満足感は大会の結果だけにあるのではなくその過程の努力にあるものだと確信しています。良い結果を残すにはその結果に即した努力が必要です。学習活動も同様だと思います。結果ばかりを気にする時間があれば、目標とするレベルまで少しでも早く到達する為にはどうすればいいのかを考えて、そのレベルに即した努力をするべきです。

部活動というのはそのような体験や経験が出来る場所でもあり新しい発見や知らない世界を知るきっかけとなります。特に1年生はまだまだ入部するチャンスがあります。新しい事にチャレンジしてみてほしいと思います。良い先輩たちが待っています。ぜひ部活動への参加を勧めたいと思います。

これから梅雨の時期となってきます。ジメジメと雨が降ったり、気温の上昇と共に湿気も加わったりと、体調面や気分的にすっきりとしない時期となってきます。新学期が始まって2カ月が過ぎ毎日の学校生活にも慣れてきたと思います。今まであった適度な緊張感がなくなり、外面的にも内面的にも何か「ゆるみ」のようなものを感じている生徒も多いかと思います。3年生はそんなことを言っている時期ではないので特に心配はしていませんが、2年生と1年生は特に注意しなければならないと思っています。

空手道部 男女団体組手 優勝 インターハイ出場
男子団体形・個人形優勝・準優勝 女子個人形準優勝
今日まで適度に緊張感のある中で、一人一人の行動や言動が周りの環境を整えてきました。そういった一人一人の誠実な行動や言動が「安心」できるという空間を創り上げていくのです。それと共にそういった行動や言動をとっている生徒には「信用」という目には見えない安心感を周りの人達から得ることが出来るのです。今みなさんは慣れてきた安心できる空間、コンフォートゾーンに属しているのです。新学期が始まり2カ月、そこはこの2か月で創り上げた居心地の良い、安心できる空間です。しかし段々とその空間に慣れてくると何か停滞感や退屈感に見舞われ、そして何か変化を求めるようになります。これが【ゆるみ】であり「中だるみ」という現象ではないかと思っています。

ボクシング部 バンタム級優勝 インターハイ出場
ライトフライ・バンタム・ライトウエルター・ウエルター級 3位

でもこの「中だるみ」自体はけっして悪いものではないと思っています。自分の現状から抜け出して何らかの変化を望んでいるわけですから逆にいい事ではないでしょうか?ではどうすれば変化できるのか。それは今までとは違った新しい事をすればいいのです。なんでもいいのです。何か今までとは違った新しい行動をしてみる事です。小さなことでいいのです。「小さく変化する(スモールチェンジ)」が中だるみから抜け出すきっかけとなるでしょう。

陸上競技部 男子走り高跳び 
阪奈和高校対抗陸上競技大会 2位
今までもみなさんの環境は少しずつ変わってきたと思います。それは自分の意志ではなく流れの中で変わっていったと思います。その過程の中で目標をしっかりと持ち、ある程度の緊張感の中で正しい行動や言動を行う事で環境を整えながら安心できる空間(コンフォートゾーン)を拡大してきました。これからは自分の意志で変化していくのです。そして自らの行動でそのゾーンを広げていってください。その「小さな変化」から多くの事を学んでください。
軟式野球部 春季近畿地区高等学校野球大会
大阪府予選  準優勝 
「中だるみ」は今の自分の状況を知らせてくれている状態だと思います。この状態を一時的なものにするか、継続的なものにならないようにするかは、少し行動を変えることで今までとは違う環境が生まれてきます。もちろん今の安心感のある場所をかき乱すようなことは決してしてはいけません。小さな正しい事を誠実に行う事で、この安心できる空間が広がっていき、その空間に属している仲間たちにとっても、更に成長できる空間が広がっていきます。
放送部 第71回NHK杯全国高校放送コンテスト大阪大会
朗読部門 5位 全国大会出場
創作テレビ部門  3位

学校という空間、クラスという空間、部活動という空間、日常生活にはいろんな空間があります。その空間で学ぶ皆さんには是非行動や言動に「小さな変化」を加えて欲しいと思います。信用できる仲間と安心できる空間があってこそ良い学びが出来るのです。せっかくの成長の機会を逃してしまう事のないように、皆さんが正しく誠実な行動を行うことを期待しています。

ラグビー部 
  第11回全国高等学校ラグビーフットボール7人制大会
大阪府予選  3位

2024年6月8日土曜日

ダメな時でも得るものがある

 【不調な時でも違った収穫がある。】

この言葉は世界を代表する元女子プロゴルファーである宮里藍さんの言葉です。元世界ランキング1位にもなり【藍ちゃん】と呼ばれ人気の女子プロゴルファーとして一時代を築いた一流のアスリートの言葉です。

プロ選手もアマチュアの選手にも誰にでも不調な時は必ずあります。先週は全米ゴルフで日本人の二人がトップ2を独占しました。2位の渋野選手はここ数年本当に苦しんでプレーをしていたように思います。私はゴルフについて全く詳しくありませんが、よくプレーする人から“ゴルフほど精神状態が結果に出る競技はない”と聞いていましたし、ゴルフに限らず不調な時に、その理由を“客観的に”分析するという作業はそう簡単なことではありません。

人間は精神状態が結果(行動・言動)に大きく影響する生き物です。私もアマチュア選手として他のスポーツの選手として競技生活を送っていた時期がありましたが、分析(反省)する時にも同じように気分(主観)が影響するわけですから分析を始める前段階の“くよくよしていないで分析しよう”という気持ちに切り替えるまで苦労した経験があります。

宮里さんはそんな時、即座に“成長のチャンス!”と捉えるわけですから宮里さんのメンタルの強さを感じたのと同時に『プロフェッショナル』と感心しました。でも宮里さんの素晴らしい“切り替え力”は最初からこれほどハイレベルだったわけではないと思います。このレベルに到達するまでの過程の中には、多くの苦い経験や立ち直るまで長い時間を要することもあったと思います。そして徐々に成長し、今回の言葉のような感覚を抱く瞬間が訪れたのでしょう。

『経験は人を成長させる』と改めて痛感します。今回の言葉にしてもネガティブからポジティブに変換することで自分の成長度は変わるということはすでにみなさんも理解しているはずです。これからの生活の中でだれにでも成長のチャンスはいくらでも転がっています。でもそのチャンスを力不足ゆえ、未だに自力で切り替えられない時もあるでしょう。その様に上手に変換できない現状をどのようにして打破すればいいのかという部分が一番の悩みのタネなのだということです。

みなさんも同じように感じているのではないでしょうか。ではそこでみなさんに伝えておきます。変換が上手じゃなくてもいいと思います。自分にがっかりしたり、一人ぼっちを感じることもあると思います。そんな時は周りの人を頼りなさい。みなさんが心配していることのほとんどは、諦めずに時間をかけたり仲間に頼ることで必ず“なんとかなります!”そして次にその経験が同じ悩みに陥った仲間を助ける力となり、助けられたことでさらに力を増します。不調な時ほど多くの学ぶ機会があるという事です。ピンチはチャンスです! 

2024年6月4日火曜日

表現力向上プログラム

昨日の放課後に将来の大学入試に向けて役立つ『表現力向上プログラム』のガイダンスを実施しました。毎年国語科と進路指導部の合同企画で実施しており今後の進路に関わる大事なガイダンスという事もあり多くの生徒達が参加してくれました。

毎年本校では月曜日の放課後や学期末の特別授業後などに「面接」「小論文」「プレゼンテーション」「ディスカッション」「口頭試問」など入試に役立つ指導を行っています。今日のガイダンスではこれから受験に向かって行く全学年の生徒達に「表現力とは何か」をテーマに大学で問われている表現力についてやこれから準備しなくてはならないこと、大切な考え方などのガイダンスを行いました。
大切な事はまずは自分自身を知る事から始まります。今の自分がどんなことを考えを持っていてこれからの未来をどうしたいのか。自分を分析することから始まっていきます。次に志望校が決まっている人は何故その学校を志望したのか。その進路先の学校はどんな学生を求めているのか。次は相手(志望校)を研究・分析して行かねばなりません。その後は双方を理解してしっかりと結び付ければいいのです。この2つを結びつける共通な「ワード」を見つけてそれについて自分の考えを表現できるように社会的な視野を広げ自分の意見や考えを自分の言葉で伝えることが出来るように学習すればいいのです。この能力は社会に出ても大きく役立つ能力です。表現力のある人はそう言った学習や訓練をしています。その繰り返しが表現力を高めるには必要な事であると思っています。さあ~やってみよう出来る事から。。

2024年6月3日月曜日

1年生初めての多聞合宿

 6月1日から、1泊2日で高校1年生達が入学後初めて多聞尚学館での学習合宿に挑みました。入学後HR活動で、日帰り多聞尚学館オリエンテーションをしましたが、宿泊を伴う学習合宿は初めてでした。戸惑いもあったと思いますが担当者からはよく頑張っていましたという報告を受けて大変嬉しく思います。

今回の合宿は、2年後国公立大・難関私立大学の受験を見据えた形で実施され、ハイレベルな問題に挑戦しました。自身の課題や問題点などを明確にしてこれからの学習方法や学習内容に生かしていくのが、今回の合宿で一番大切な事だと思っています。

まだ2年あると思う気持ちはよくわかりますが大学受験に関してはもう2年しかないという考え方も持っておかねばならないと思っています。受験勉強にゴールはありません。明確な合格を勝ち取るゴールは設定されていないのです。やればやるだけ合格への道は近づけますがゴールを切る事はないのです。悪い意味でゆとりを持って2年を過ごすのではなく志望大学への合格というゴールに向けてのサクセスストーリーを今から描き、今は何をやらねばならないかをしっかりと明確にしてください。そのストーリーを着実に実行、時には修正するなどして2年後に向けて進んで行くしかないのです。

人よりも多く学習をしないとではなく、今の自分よりも一つ上に、それが出来ればもう一つ上にと一つ一つ階段を上がるような気持ちで歩んで行く事が、1年生の時からであれば出来るのです。早く始めれば始めるほどしっかりとした力強い一歩を踏み出す事が出来ると考えています。学校外の場所で、宿泊を伴う形で仲間たちと学習活動も含め日常生活を過ごす事はお互いにいい刺激になります。自分の夢を語り合ったり、趣味や学習面での不安や心配事など少しプライベートなことも話したり、学校では築けないような人間関係を築くことが出来たのなら素晴らしいと思います。この合宿で築いた絆を、よい一層深めながら、仲間と共に志望大学合格に向けて学習に取り組んでいってください。

これからはいろんな事があります。上手くいく事や上手くいかない事。その一つ一つを自分の中で消化しながら志望大学への合格を掴み取らねばなりません。その為には自分の力は当然必要です。その力を付けるのに助けてくれるのはやはり仲間だと思います。仲間との絆を深めて行く中で多くの気づきを仲間は与えてくれます。多聞尚学館での学習合宿はそんな絆を深める為にもいいきっかけとなるのです。これからも幾度も訪れることになると思いますがその機会を大切に、そしてこの場所での経験を自分の目標の達成の為に最大限生かしてほしいと思います。1年生のみなさん。2年もあると思うか、あと2年しかないと思うか。それで変わってきますよ。