2024年5月22日水曜日

人生は壮大なパズル

今日生徒達は中間テスト期間中の中日として家庭学習日となっています。残り2日の試験に向け自宅でしっかりと学習に励み準備を整えてくれている事と思っています。そんな生徒達に今日はこの言葉を伝えたいと思います。

「人間にとって、その人生は作品である。」

 この言葉は日本の小説家、ノンフィクション作家、評論家の司馬 遼太郎先生の言葉です。私はよく人生は壮大なパズルのようで一人一人が違う作品を創り上げていくのと同じだと考えています。この言葉を知った時に心からその通りと思ったのを覚えています。

みなさんは人生を例える言葉は例えば“旅”など、これまでも聞いていたと思います。でも『作品』や『パズル』というものはあまり聞いたことはないと思います。想像したくはないですが人生には必ず終わりの瞬間が訪れます。それまでに生み出した成果や功績、それらを生み出す時の苦労や日常の何気ないやり取りなどを含めた自分の人生の全てのシーンを『主演・監督:自分』という一本の“ドキュメンタリー作品”としてその人の人生は成り立っています。

当然の話ですが、誰もが何らかの作品を手掛ける時に“良いものにしたい”と努力します。それが自分の人生であればなおさらです。生涯の幕を閉じる時に『良い人生だったな(良い作品になったな)』と感じることができたのなら、大切な人に自分の人生をそのように感じてもらえたのなら、それは人生の中で最高に幸せを感じた瞬間であり『最高傑作ができた』と自身の人生を誇れるのではないでしょうか。

それを“自己満”という言葉で片付けるのか“この作品の色”と捉えるのか。あなたの持つ“感覚”のようなものもあなたの作品の“色”に繋がっていくのかもしれません。自分という作品を手掛けるために手伝ってくれる仲間と互いに手を取り、自分という最高傑作の『作品』(パズル)を創り上げて行く為にも目の前の物事を一つのピースと考え、今は必要でないと思っても捨てるのではなく大切に持っておくことで将来必要となった時に大切なピースの1つとなると思います。

今みなさんは定期考査中です。いろんな教科を学び、知識(ピース)を一つでも多く身に付ける為に頑張ってください。大学進学の為だけではなく今学んでいる事が将来必ず役立つことがあります。自分にしかできない、最高の作品を創り上げることができるよう小さなピースを一つ一つ組み合わせて誰もマネのできない作品(パズル)をぜひ作っていって欲しいと思います。