2024年5月13日月曜日

ミスを恐れる必要はない。

先週末3年生の理系の生徒達は多聞での学習合宿を実施しました。大学受験を迎えた今年、生徒達は共通テストや難関私立大学の意識したハイレベルな演習問題に挑んでいました。今までに身に付けた学習を基盤にハイレベルの演習問題を数多くこなす事で応用力や実践力を養成する為に非常に良い機会であったと思います。今回多聞に参加した生徒達には、学習活動に関してはじめから失敗するのでは?という気持ちで活動すのではなく、最初は失敗するかも?ということを全く念頭に置かずにすべてを吸収するつもりで活動をしてほしいと伝えました。

よくスポーツの指導や選手と監督のやり取りの中で『ミスを恐れるな!』とアドバイスされるケースがあります。選手たちはもちろんミスはない方がいいのは理解していますし、ミスを出さないようにするよう意識するのですが、ミスを指摘されたり『ミスるなよ』とアドバイスされると過剰に意識してしまって自分自身や周りからかけられるプレッシャーに負けてミスをするということがよくあります。そんな時に改めて勝負事にはメンタル面の充実が技術面より大切だと思い知らされます。

『そこまで気持ちを集中させることができる秘訣って?』とその言葉の“根拠”となっている部分を探ってみればその言葉の意味が見えてくると思います。もちろん技術力もあるでしょう。仲間への信頼感もあるでしょう。その事よりも“大丈夫”と思い込める要素が何かあるはずです。

その要素が多くなれば多くなるほど『やれる』『大丈夫』と思えるようになります。その要素は日常の生活の中で一つ一つ積み上げる事で『やれる』『大丈夫』と思えるようになるのではと考えています。

そう思えるようなきっかけは自分からでも、自分以外からも得ることが出来ます。今回の多聞合宿などで多くの仲間たちと過ごした時間の中から感じた事や気が付いた事全てが自分の支えとなる要素となります。多聞合宿にはそう言った効果もあるということを伝えました。

今回多聞合宿に参加した生徒だけではなく文武両立を目指し本校で学ぶ生徒達には驚くほどポジティブになれる様な要素を日常生活から掴み取り、学習面、部活動など目の前の物事に対して『失敗するかも』ではなく『成功したら最高』と考えることから始めてほしいと思います。