2022年9月10日土曜日

世界市民の育成

本校は神社神道を建学の精神とし日本の良き文化を学びそしてその伝統を守りつつ、自分自身の明るい未来に向け知識と経験を一生涯積み重ねて行く事ができる人材の育成に力を入れています。この「学び続ける」ことが出来る力、この力こそがこれからの社会を「生き抜く力」だと思っています。

ここ数年SDGs(持続可能な開発目標)の実現に向けて、国境を超えて活躍する「世界市民」の存在が求められるようになりました。人種、国籍、思想、歴史、文化、宗教などの「違いをのりこえ、誰もがその背景によらず、人として尊重される社会の実現」を目指し、活動しようとする人々の存在が重要視されています。またスポーツ界では海外で活躍している人材は多くなってますがまだまだ国際的に活躍する日本人が少ない状況です。そんな内向きになった社会でグローバル人材を育てるには、学生のうちから海外に出て、多くの経験や学ぶ機会を増やす事が重要だと考えています。

本校では将来「世界市民」として活躍できる人材を育成する為3年前から「浪速国際コース」を設置し世界に飛び立つことができる知識と熱意を身に付け、その場所の環境を整えてきました。フィリピンのパーペチュアル・ヘルプ大学、カナダ、マレーシアなど多くの大学への進学ルートを構築してきました。そして新たに昨日は、イギリスのCITY COLLEGE PLYMOUTH大学との連携を結ぶ事が出来、大学関係者の方がご訪問されました。

生徒達に長時間にわたって講義していただき世界に出る必要性とCITY COLLEGE PLYMOUTH大学の魅力を伝えて頂きました。生徒達は真剣に聞いており今後の進路選択の一つとして考え、今浪速で学んでいる事の大切さを改めて知ってほしいと思います。世界を知るためには、まず日本を知ることが大切です。戦争体験や公害問題など、自分の国の歴史を知った上で初めて、相手の痛みを自分の事として理解できるようになります。「世界市民」とは相手の立場で考え、痛みを理解し、他者と協力できる人だと考えています。社会に潜む問題にいち早く気づき、世の中に知らせるアンテナだと思っています。

浪速で学ぶ生徒のみなさんには内に秘めた自分が気付いていない無限の力があります。その力を引き出す為には内向きではだめです。常に視線は外に向け、しっかりとした基礎を固め周りの状況を見てその変化にいち早く気付き対応できるようにならねばなりません。その為にも外向きのアンテナを張っておく必要があることを忘れないでください。世界中で世の為人の為に活躍できる力、そしてこれからの社会を生き抜く力を付けてくれる事を願っています。