2022年1月31日月曜日

若者のエネルギーって?

 「世の中で一番素晴らしいものは若者のエネルギーだよ。こりゃあ進歩の原動力だ」

 この言葉はみなさんもよく知っている自動車や二輪車メーカー『ホンダ』の創業者である本田宗一郎氏の言葉です。本田氏は幼い頃から手先が器用だったそうです。また、非常に好奇心旺盛な少年だったそうです。この言葉から、大人になり、その好奇心から実業家としてホンダを創業し、社長になってからも若者の頃と同様かそれ以上に好奇心旺盛で、次々に素晴らしい乗り物を自分の好奇心を形にした“作品”として開発していったのだと思います。そして、好奇心や“若さ”がエネルギーを生み出すということをご本人も感じていたのだと思います。今私たちは情報化社会に身を置いて生活をしています。いろんな事を情報として知ることが出来、そして過去のデータを分析し成功に至る方法を探り続けています。しかしそれらの知識やデータから解決できるかの判断や、取り組む前に不可能だと判断できることが増えてきているのも事実です。そして簡単に諦めてしまいます。そんなできもしないとわかっている事に何度も挑戦する時間がもったいない。それなら出来る事を一つでも多くやればよいという考えも当然あると思います。

やる前からやれるとわかっている事をやった場合と、やれるかどうかわからないことをやってみようと思い結果的に出来た時のワクワク感と感動は実際に経験した者にしかわからないと思います。目の前に道がない。進むべき道が正しいどうかわからない。そんな状況で前に進んで行けば失敗に終わることも沢山あると思います。しかし前に進んで行けばその後ろには道が出来ていきます。何度失敗しても次は成功するかもしれないという考え方で道なき道を開拓していく。その原動力こそが「好奇心」ではないでしょうか。「若いうちはいくらでも成長できるチャンスがある」とよく年長者の方に言われました。進歩の原動力こそが好奇心であり若さであるように思います。若さとは数字的なものではなく、どんな状況となっても好奇心をもってワクワクできることを次々に発見できるかどうかだと思います。

浪速の生徒達にも、まだまだ自分の知らないところに潜んでいる自分を発見できるよう私たち教員がいろんな角度から生徒達を刺激し、新しい自分を発見できるような指導を行っていかねばならないと考えています。私たち自身も好奇心をもってエネルギッシュに過ごす事がまずは重要な事です。学校生活の中での生徒達の笑顔をエネルギーに変えて頑張らなければならないと思っています。