2021年1月25日月曜日

卒業式の大切さ

 本校では明後日1月27日が卒業式となっています。数年前から受験を控える生徒の為に1月中に卒業式を終え、大学入試に向けてのラストスパートをかけてもらう為にこの時期に卒業式を実施しています。今年はコロナ禍の影響の中、大阪府下には緊急事態宣言が発令され感染予防対策を万全にしての実施としました。生徒達には高校生活の締めくくりを厳粛に迎えさせてあげたいと心から願っておりその準備を万全に整えています。

                                               昨年度の卒業式会場
私も長い教員生活で幾度となく生徒を送り出してきました。入学してから一人一人が築きあげてきたすべての集大成が卒業式だと考えています。その意味で生徒達にとって卒業式とは3年間の日常の取り組みの成果を発揮する晴れの舞台であり、更に将来の期待値を保護者、教師に見せる事が出来る大切な最後のイベントなのです。
                                              神前奉告の儀
先生方も生徒達と共に日常を過ごしてきた三年間の教育の集大成の場が卒業式だと考えています。だからこそ、卒業式には日々の学校生活の中で学んだ立ち居振る舞いや身嗜みなど、卒業式にふさわしい最高の立ち居振る舞い、身嗜みが求められます。そんな卒業式で卒業生たちは日常の取り組みの成果をいかんなく発揮することが出来る本校の生徒に、保護者の皆様と先生方は心を打たれる。これが浪速高校の卒業式の伝統の一つです。

最後のHRでは生徒は感動で涙を流す者、喜び合う者、いろんな風景が見られます。その時の生徒達の気持ちに嘘はありません。そんな時は先生方も生徒の涙に共感してしっかり涙すれば良いと思います。私もそうしてきました。だからこそ心が繋がるのです。

先生方にとって大切な事は生徒を送り出しあと静かに自分を振り返ることです。卒業式の自分の涙と生徒の涙に満足するのではなく自分の3年間を振り返り学び直すことが出来るかどうか。私はそう考えています。何が良くて何がダメだったのか?そしてまた、夢と希望をもって4月に入学してくる新入生の為に、更にパワーアップした教師としての力を蓄えることが大事だと思っています。生徒にとっても教師にとっても卒業式とは「振り返り」と「成長のきっかけ」であると思います。

私は、卒業式前日、自分でもう一度教室を掃除し、心を込めて教室を清め、日々学ばせてもらった事に感謝し当日を迎えるようにしてきました。卒業生の最後の登校を最高の形で迎えてあげたいと思い行ってきました。今年は校長として初めて送り出す卒業生を最高の形で送り出したいと思っています。