2023年12月15日金曜日

「ありがとう!」という言葉の大切さ

 そろそろ今年もあと残すところ2週間となりました。来週には2学期の終業式を迎え今年もいよいよ終わりに近づいてきます。年末年始はいろんな行事や催しがあり楽しみにしていると思いますがこの時期にゆっくりとこの1年を振り返ってみる事は大切な事だと思います。そんな時期に今日はこんな言葉を伝えたいと思います。

【予想外の人生になっても、そのとき、幸せだったらいいんじゃないかな。】

この言葉は元プロテニスプレイヤーの松岡修造氏の言葉です。この言葉は一見『無責任でしょ』と感じてしまいますが、私はそうではないと考えています。そもそも人生は予想通りにはいかないものです。

今後の皆さんの長く続いていく人生の中で、『予想外の展開だ』と感じる出来事は、きっと起こり、大きな『課題』として目の前に立ちはだかることでしょう。そして、その課題に立ち向かってクリアするための努力が実ることもあれば、残念ながら実らないこともあるでしょう。そういう意味では予想通りになることも、ならないこともあると思います。結果として思い通りにいかなくても、自分の思う幸せを手に入れるために努力することが最も重要であり、そのための努力も一人ではできない事もあると思います。

人生における『予想通り』は『願望通り』ということだと思います。ただ、どこかで私達は全ての願望が実現するわけではないことも知っています。予想外の人生になっても、その時に自分の周りに仲間がいて一緒に歩みを進めてくれるのなら、それは『幸せ』と呼べるものではないでしょうか。この言葉には、『どんなことが起こったとしても常に自分の周りの人や環境に感謝の気持ちを持って過ごしていくことが本当の幸せである』というメッセージが隠されているのではないでしょうか。

簡単にわかりやすく大きな喜びを得られる瞬間が頻繁に訪れるのなら、その幸せは『当たり前』に変わってしまいます。小さなことでも感謝の気持ちや幸せだと感じられる心の豊かさを持った人になれたら、見慣れた景色さえもいつもとは全く違って輝いて見えるようになるのかもしれません。幸せになるという事は【常に感謝の気持ちを持てるかどうか】ということではないでしょうか?この1年を締めくくる時期に自分を含め周りの人たちに対して「ありがとう」という言葉と気持ちをどれだけ相手に伝えれたかを考えてみてください。

来年を更にいい年にするには自分自身の心の中をしっかりと見つめておいた方が良いと思います。どんな時も「ありがとう」と言える心の状態であればきっと来年も今年以上にいい年となると思います。浪高生の皆さん今がそのタイミングだと思います。