2023年1月24日火曜日

3年ぶりの耐寒訓練

 大寒波が日本中を覆った本日、3年ぶりに耐寒訓練を実施しました。厳しい寒さの中、生徒達は奈良桜井市の大神神社から天理市の石上神宮までの「山の辺の道」を約16キロ踏破しました。このルートは、桜井市の纏向(現在の巻向)に誕生した大和王権によって道の重要性が増したことで、「山の辺の道」という名称が付けられました。

日本史の教科書では「古墳時代(3世紀中頃~7世紀頃)」と習う時代の出来事です。この事は「古事記」や「日本書紀」にも記されており、歴史的に見ても日本で最古の古道であることが分かります。

山の辺の道沿いには石上神宮、大和神社(古来あったとされる場所)、大神神社などの古社や初期の大和王権に関わる古い古墳、女王卑弥呼の墓の可能性のある箸墓(はしはか)古墳、崇神(すじん)・景行(けいこう)両天皇陵に代表される巨大な前方後円墳をはじめ、古墳発生期の謎を秘めた初期・前期の古墳が集中しています。

その中の一つ、黒塚古墳の発掘調査では石室から、卑弥呼(ひみこ)の鏡ではないかとされる「三角縁神獣鏡(さんかくぶちしんじゅうきょう)」が33面も出土しました。 また、周辺には水田、みかんや柿などの果樹園が広がっています。

これは3世紀末、すでにこの一帯に全国的な交易圏と強大な権力をもつ古代政権が成立していたことを物語っています。今もその所在地をめぐって論争が続く邪馬台国(やまたいこく)だが、天理市と桜井市にまたがる三輪山麓の一帯は、畿内説の中でも最も有力な候補地の一つです。

そのような歴史的にも有名な地域を訪れる事で、神社神道の学校で学ぶ生徒としてより一層見識を深めると共に仲間たちと共に極寒の中を助け合いながら一歩一歩前に歩んでいくことで新たな出会いと発見が出来たと思います。

本当に寒かった!でも心の中は達成感と充実感に満ち溢れ温かい気持ちでいてくれるのではないかと思っています。参加した生徒が全員無事に耐寒訓練を終えることができたのも、良識ある生徒達の行動とその行動を見守っていただいた先生方の協力があってのことだと思います。TEAM浪速の結束力を感じた1日でした。お疲れ様でした。来年は第2のルート「葛城古道」を踏破する事になります。また来年頑張ろう!